「猫は飼うのが楽」とか「猫は犬より飼いやすい」って聞くけど、実際のところどうなんだろう??
今回は、こんな疑問にお答えします。
まず結論から言って、猫を飼うのは楽ではないです。
私もよく「猫は犬より飼うのが楽」と聞いてましたが、実際暮らしてみると全然そんなことありませんでした。
それでもほとんどの方が「猫沼」にハマり、大変さなどどうでもよくなるわけですが、「飼うんじゃなかった」と後悔する人が実際にいるのも事実。
というわけで今回は、「飼うんじゃなかった」なんて後悔しないよう、『猫を飼う大変さ』について実体験やアンケート調査を元に紹介していきます。
【結論】猫を飼うのは大変です
しつこいようですが、猫を飼うのは楽ではありません。
犬と比べても楽ではありません。
「生き物なんだから楽なわけがない」というのもありますが、猫の場合は猫特有の性質が関係してると考えられます。
というのも、猫は本来単独行動の狩猟動物なので、人間や犬とは少し違ってきます。
集団行動に馴染みのない猫と暮らすからには、私たちはそのことを理解し、工夫しないと成り立たないというわけです。
「猫は楽」と言われる3つの理由と誤解
ではなぜ、世間一般では「猫は楽」と言われてるのかについて解説します。
①散歩しなくていいから
なんと言っても1番の理由はやはり「散歩しなくていいから」でしょう。
犬と違い猫には散歩が必要ないので、その点においては確かに猫の方が楽。
ただ、その分お家の中で本気の「狩り遊び」をしなきゃいけないし、運動不足にならないように工夫もしなきゃいけません。
家か外かの差はありますが、猫には猫の運動が欠かせないのです。
私のような引きこもり気質の人にとっては楽といえるね。
②お留守番が出来るから
「犬は人につき、猫は家につく」と言われてるように、猫は飼い主がいなくても好き勝手に過ごし、飼い主の帰りを待つことも基本的にはありません。
とはいえ、最近では室内飼いが多いからかべったりな猫ちゃんも結構いるんですよ。
うちのそよちゃんはそうでもないですが、日によっては後追いや出待ちしてる時もあるので「猫は放っておいても大丈夫」なんてことはありません。
③昔は放し飼いだったから
放し飼いが主流だった昔は、外猫が勝手に人の家を出入りし、いつの間にか住み着いて飼い猫になるというパターンが多かったそうです。
なので「飼い主」と言っても自由な猫に寝床と食べ物を与えるだけで、後は猫の好きにさせていたため手がかからなかったんですよ。
ですが今は室内飼いが推奨されてるように猫の飼い方が変わったわけですから、当然その分お世話の量は増えます。
年配の方が言う「猫の飼い方」は昔の話で、今は今の時代に追いついた「猫の暮らし方」があり、それは決して楽なものでは無いということです。
「猫を飼う」ではなく「猫と暮らす」っていう意識がナウいんだよ。
私が猫との暮らしで大変だと思った7つのこと
では次に、実際に大変だと感じた猫の実態を、我が家の愛猫そよ姫の例も含め解説していきたいと思います。
①しつけが出来ない分工夫しなきゃいけない
猫には服従性がなくしつけが出来ないので、叱ってもまじで無駄です。
登ると危ない場所、噛むと危ないもの、触られて困るものなどは全て、工夫する以外に対策はありません。
実際我が家の愛猫そよ姫は、ヘアゴムやアイテープ(目を二重にする魔法のテープ)が大好きなおませさんで、すぐにどこからか見つけ出しては手の届かない隙間へ放り込みます。
しかも私にバレると逃げるので、理由はわからないけどダメなんだということはわかってるんですよね。
それでも「やりたいからやる」のが猫。
解決策は「しつけ」ではなく「工夫」の一択です。
②病院の嫌がり具合が異常
猫にもよりますが、基本的には「猫は病院を異常に嫌がる」と思っておいた方がいいでしょう。
「異常」とは、
- 病院へ連れていかれるとわかると手の届かない場所に逃げる
- 捕まえようとすると鋭い爪で引っ掻かれる
- 捕まえても暴れ倒して逃げる
- 終始威嚇、攻撃される
- 帰宅しても暫く心をとざす
といった、本当に異常なくらいの断固拒否。
だからと言って何か異変があった時に連れていかないわけにもいかないし、出来る対策としては何とか誤魔化しながら連れていくしかありません。
無理矢理連れて行った日は心を閉ざされるからね。ツライの覚悟してね。
③やらなきゃいけないお手入れをさせてくれない
室内飼いの猫には、以下の3つのお手入れが必要です。
- 爪切り
- ブラッシング
- 歯磨き
どれも室内飼いの猫には欠かせないお手入れなんですが、やろうとしただけで逃げます。
以前私はこのお手入れの際に顔面を引っかかれ流血し、「失明するかもしれない」という人生初の恐怖体験を味わいました。
なので暴れたらやめるようにしていると、全部の爪を切りを終える頃には新しくまた伸びてます。
そよちゃんの場合は特に歯磨きが至難の業で、やっと磨けたけど犬歯1本なんてことはザラよ。
歯ブラシ持ってる手ごと噛んでやるねん。
④トイレ掃除は絶対に欠かせない
猫は綺麗好きなので、トイレが汚れていると我慢してしまい病気を引き起こす可能性があります。
なので猫トイレの数は頭数プラス1つが基本で、最低でも月に1回はトイレの丸洗いもしないといけません。
マメで掃除好きな方ならいいですが、私のようにやる気スイッチが行方不明になるタイプだと結構大変かと思います。
⑤引っかき傷が耐えない
猫を飼うと引っかき傷が耐えません。
しかも攻撃の時に限らず、遊ぶ時や甘えてくる時にも爪を立てられることがあるので避けようがないのです。
苦手な人もいるかと思うので画像は載せませんが、腕や足、肩、あらゆる場所に猫から受けた引っかき傷が残ってるので、リスカもしくはDVと誤解されたことがあります。
「猫にやられた」って言いながら愛猫のことを思い出してにやにやするという、猫の飼い主あるあるな。
⑥服やカバンをボロボロにされる
猫はクローゼットの中に入るのが好きなので、吊ってある服に爪が引っかかってしまうことがあります。
生地によっては爪を研いじゃう猫さんもいて、私はそよ姫にブランドバッグをボロボロにされました。
娘もニット系はよく引っかかれてほつれてますし、娘の彼氏に至っては履いてる状態のジーンズで爪とぎをされてましたからね。
猫の爪を回避するには届く場所に置かないことしかなく、なかなかの無理難題と言えます。
⑦猫沼にハマると人生を持っていかれる
どういうことかと言いますと、私が思うに、猫好きの2人に1人は「猫沼」という沼にハマります。
そして沼ッてしまった場合、プライベートの時間やお金は全て猫に費やしてしまうため、人生を猫に捧げてしまうんです。
一つ前の項目で「ブランドバッグをボロボロにされた」と書きましたが、そんな出来事さえ可愛いと思うんですよ?
まさに麻痺。
しかも私の場合、元々は完全なる犬派だったのである意味「思ってたのと違う」となりました。
更にもう一つ言えることは、どの沼よりも深いです。
ネコファーストな暮らしも進化するとネコファーストな人生になるんだよ。
猫を飼う上で難しかったことアンケート調査と結果(ねこちゃんホンポ)
ここまでは私の個人的な意見でしたが、せっかくなので世間の声も聴いてみましょう。
『ねこちゃんホンポ』アンケート調査
株式会社ピーネストジャパンが運営する『ねこちゃんホンポ』は、猫を飼う上で一番難しかったことに関してアンケートを実施。
結果は以下の通りです。
「難しかった事」とその「理由」
1位「体のケア」
体のケアの中でも爪切りがダントツで1位でした。
切る場所さえ間違わなければ痛くないはずなんですが、猫は体を拘束されることや脚に触れられること自体をそもそも嫌がりますから、その上での爪切りとなると暴れて当然かも知れません。
2位「猫との接し方」
56人中31人の方が、「初めての猫で知識がなかった」と回答しています。
この結果から、猫を飼う上でいかに知識が重要かがわかりますね。
3位「しつけ」
2位と同じく「知識がなかった」という意見や「噛みグセがなおらない」など、しつけが出来ない猫への対応が難しいと感じたようです。
4位「その他」
病気の対応や先住猫との相性などが「その他」の理由として挙げられていたので、猫に関してはどうしたらいいのかよく分からないことが多いということですね。
5位「食事のお世話」
4割以上の人が「好き嫌いが激しい」と回答。
猫は気まぐれだったりこだわりが強かったりで、「昨日まで食べてたフードを急に食べなくなった」という話はよく聞きます。
他にも少数ではありますが、
- 部屋やトイレの掃除
- 抜け毛問題
- ペット保険の手続き
などが難しいと感じた方もいるみたいです。
以上のことからも、猫を飼う大変さをわかってもらえるかと思います。
【まとめ】猫を飼うのは大変だがその分愛おしさが増す
- しつけが出来なくて大変
- 病院行く時暴れて大変
- お手入れする時逃げられて大変
- 猫トイレの清潔を保つのたいへん
- 体中引っ掻き傷が残って大変
- 色々ボロボロにされて大変
- 猫沼大変
「手のかかる子ほど可愛い」と言いますがまさにその通りで、大変さを感じるほど私はそよ姫が愛おしくてたまりません。
ただ、楽だと思って猫を迎え入れてしまうと、人によっては大変さを受け入れられない場合もありますからね。
「いやいや、猫って大変だよ!」ってことを伝えておきたかったんです。
これから猫を迎え入れようと考えている方には是非、手のかかる猫を溺愛し、最高の猫ライフを送っていただきたいなと思います。
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