キャットフード選び、めっちゃ悩みますよね。
「安全なフードって結局なに?」
「ランキング上位は正解?」
「食いつきが悪い、なんで?」
そんな地獄ループを経て、私はようやく“迷わずにフードを選べるマイルール”を確立しました。
今回は、キャットフードジプシーだった私が「これだけチェックすれば、ある程度ふるいにかけられる」という現実的な選び方の5つの基準を共有します。

キャットフードを選ぶ前の注意点
キャットフードには色んな種類があって、年齢や目的によっては栄養素が違ってくるので、選び方も変わってきます。
「え?キャットフードってどれも同じじゃないの?」と思っている猫初心者さんは、「【初心者向け】キャットフードの基礎」を参考にしてみてください。

私も猫と暮らすまで、ペットフードはメーカーが違うだけと思ってました。
キャットフード選び5つの基準
- 主原料が肉
- 着色料不使用
- グレインフリー
- 糖質が低い
- 無理のない価格
①主原料が「肉」ではないものは除外
原材料表示の一番目(主原料)に、「トウモロコシ」、「小麦」など肉以外のものが来ていたらアウトにします。
猫は本来、動物を丸呑みして内臓や骨からも栄養をとる完全肉食動物。
主原料が「チキン」、「ターキー」、「サーモン」など具体的な名前が明記された肉系であることが、第一条件です。
実際、グランツのチキンは以下の画像の通り、主原料が「チキン」。

そよちゃんが5年ほど食べていたカナガンも、主原料には「チキン」と明記されています。

「ミートミール」「動物性油脂」など曖昧な表記も、できるだけ避ける。
②グレインフリーor穀物控えめ
「グレインフリー」とは、穀物(小麦や米、とうもろこし)を使っていないフードのことで、肉食動物の猫にはグレインフリーが理想とされています。
特に小麦・トウモロコシ・大豆はアレルゲンになることも多く、胃腸が弱い猫には負担。
いくつかの論文からも、
- 肉食動物にはあまり必要ない
- 血糖値を上昇させる
- 肥満や糖尿病の原因になる
と言われているため、グレインフリーであることに越したことはないという結論に至りました。
穀物が悪いってわけじゃないですが、“主原料が穀物”、“穀物でかさ増し系”は避けたいですね。
③オイル・添加物の質を見る
猫の毛艶=脂質の質です。
選ぶなら、
- サーモンオイル
- 亜麻仁油
- 鶏脂
など良質な油脂が使われているものにするといいです。
「植物性油脂」「動物性油脂」など曖昧な表記も避けて更に厳選。
保存料・着色料も要注意。
ペットフード安全法によって、猫にとって害となるものは基本使われていませんし、誤解も多いのですが・・・私は「BHA」、「BHT」、「エトキシキン」あたりが書いてあったら、そっと戻します。
ただ、フードの質を維持するために使われている添加物は、問題ありません。
試験で発がん性が報告されたというデータは極端な大量投与の結果であって、キャットフードに決められた「使ってもいい量」は、“無害の上限”の100分の1からさらに減らした量になる。
逆に、食べ物をにおいで選ぶ猫にとって、色を付けるための「合成着色料」は完全にいらないもの。
食いつきをよくするための合成調味料も、「フードの質が良くないから足してんじゃないの??」っていうのは私の個人的な意見です。
④糖質が低いこと
肉食動物の猫は、糖質(炭水化物)をエネルギー源として利用する能力がとても低いのです。
糖質が多いと、
- 腸に負担がかかる
- 糖尿病になりやすい
- 肥満になる
といったリスクが。
理想の糖質量は30%以下になります。
100₋(タンパク質+脂質+粗繊維+灰分+水分)=糖質
たとえばカナガンチキンの場合、
100−(34+16.7+3.25+10.7+8)=27.35
になるので、理想の「糖質30%以下」の条件はクリアですね。
⑤「続けられる価格か?」も冷静にチェック
猫の健康はもちろん大事ですが、継続できなければ意味がありません。
「毎月フード代で生活がギリギリ・・・」だと飼い主さんも辛いですからね。
“1ヵ月ぶんのごはんで、○○円まで”とざっくりでも予算ラインを決めておくと、冷静にフードを選べるようになります。
ただ、安すぎるフードは安いなりの品質であることは否めません。
予算ラインを下げ過ぎてしまうと、その他の条件が満たないことがほとんどです。

実際、紹介した①~④を満たしているフードで、1㎏1000円以下の商品はないです。
キャットフードランキングで気を付けること
「キャットフード おすすめ」で検索すると、身数のランキング記事がヒットします。
そして上位(5位)にランクインしてるフードって、猫の体の事を考えた高タンパクや低糖質だったり、安全性を重視した無添加やヒューマングレードだったりします。
ただ、ランキングの“上位”は必ずしも“最良”ではない、ということも知っておいてください。
アフィリエイト報酬という大人の事情を知る
多くのキャットフードランキングは、アフィリエイトプログラムに参加している商品を優先的に掲載しています。
ブログやサイトなどで商品を紹介し、それを消費者が買うことで紹介者に報酬が発生するシステム。
つまり、売れれば報酬が入る仕組み。
猫によろしくないフードが上位に入ることはないですが、「1位だから1番良いフード」ではありません。
アフィリエイト報酬が高い=オススメ理由増えるという構造には注意が必要です。

アフィリエイト広告をがっつり使っている私としては、まぁまぁ自爆になりますが、私は自信もっていいものだけを紹介してるんで。正直に伝えないと「猫好き」とは言えません。
評価ポイントが曖昧なものを見極める
ランキングの中には、なぜそのフードが高評価なのかが具体的に明記されていないものもあります。
「○○だからいい」ではなく、「何のために、何が、どういいのか」を説明していない記事は、私はスルーします。
飼い主の安心と猫の健康は必ずしも一致するわけではない
「有名だから安心」、「みんな飼っているから大丈夫」は、私たち人間の防衛本能に根差した心理。
でも、猫にとって本当に必要なものはそんなんじゃなく、栄養構成です。
最優先すべきはランキングではなくラベルの中身。
「タンパク質は?糖質は?原材料は?」
この「中身と向き合って考えること」が、猫の健康寿命を延ばすのです。
最終判断は「うちの子が食べてくれるかどうか」
どんなに厳選して完璧なフードを見つけても、猫が食べてくれなければ意味がありません。
キャットフード選びの最後の砦は、“食べるかどうか”というシンプルな事実なんですよね。
猫には、成分だけでは語れない好みの壁があるのです。
大切なのは、健康面に配慮した上で好みに合うものを見つけてあげること。
最初は少量のお試しや初回割引があるもので試したりして、「何が好きか?」を見極めていくのがおすすめです。
くれぐれも、食べないフードを出し続けたり、無理矢理食べさせてたりしないように。
そして、「フードの移行は10日間かけて少しずつ」です。
5つの条件を満たした、私がおすすめするキャットフード
- 主原料が肉
- グレインフリー
- オイルや添加物の質がいい
- 糖質が低い
- 無理のない価格
この5つの条件を満たし、実際うちの子とお店の猫にあげてよかったもの(食いつきがいい、便の安定、毛艶がいいなど)を紹介します。

実際に猫たちが食べた結果、健康面も食いつきもプラスの効果があったフードだから自信をもって紹介できます。
- 主原料:チキン、チキンミール
- 特徴:グレインフリー、高タンパク質(35%)、合成着色料・香料不使用
- 糖質:28%
- 価格:約1,146円(1㎏あたり)
- 原産国:アメリカ
- 主原料:新鮮鶏肉(20%)、生七面鳥肉(10%)、生の丸ごとニシン(9%)
- 特徴:グレインフリー、高タンパク質(40%)、人口添加物不使用
- 糖質:約19%
- 価格:約3,667円(1㎏あたり)
- 原産国:アメリカ
- 主原料:乾燥チキン(35.5%)、チキン生肉(25%)
- 特徴:グレインフリー、高タンパク質(37%)、人口添加物不使用
- 糖質:約27.35%
- 価格:約3,359円(㎏あたり)
- 原産国:イギリス
- 主原料:フレッシュサーモン(25%)、脱水サーモン(21.77%)
- 特徴:グレインフリー、高タンパク質(32%)、人口添加物不使用
- 糖質:28.5%
- 価格:約1,960円(1㎏あたり)
- 原産国:フランス
【まとめ】フードは“合う”が正解、“良い”じゃない
厳選した“良いフード”の中から、“合うフード”を探してあげることが、私たち飼い主の務め。
はっきり言って、フード選びに正解はありません。
結局は、猫にとって理想的な「ある程度の基準」さえ満たしていれば何でもいいんです。
フード選びにつかれた方へ・・・
迷って、調べて、買って、失敗して。
でもそれを繰り返すあなたは、本当に、めちゃくちゃ優しい猫想いな飼い主さんです。
だから必ず、一緒に暮らす猫ちゃんが「うまい」と喜んでくれるごはんは見つかりますよ。
あなたのその試行錯誤は、全部猫幸せに繋がっているのです。
必要以上に考えなくて大丈夫。
愛猫様ががっつく姿を見て安心きるフードを是非、見つけてあげてください。
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