猫のごはんって1日何回あげるのがいいの?置きっぱなしはダメ?
今回は、こんな疑問にお答えします。
猫の食事は何回がいいのか?
猫の適切な食事回数は猫によって様々ですが、基本的にはなるべく多い方がいいでしょう。
というのも、猫は本来お腹が減ったタイミングでその都度自分で狩りをし、捕らえた獲物を食べるわけですが、その1回の量が少なく多いと一日16回も食事をとると言われているからです。
1日で20回前後狩りをするらしいよ。
なので一般的に言われている1日2、3回だと本来の食事より少ないため、吐き戻しの原因となったり健康に良くない影響を与える可能性があるんです。
また、回数が少ないと尿中のマグネシウムやリン酸値の変動が大きいことも報告されていますからね。
簡単に言うと、変動が多いと腎臓に負担を与えちゃうからよろしくないってことだよ。
つまり、猫の食事は複数回に分けることが、猫の本能が求める理想の食事法だと言えるのです。
猫にとってベストな食事回数と時間
それでは、猫の主な食事法となる『定時給餌法』と『自由採食法』について解説します。
①定時給餌法の場合
毎日決まった時間にフードを与える方法を、定時給餌法と言います。
- メリット
食欲の変化に気付ける ドライ・ウェット両方可能 - デメリット
猫が食べたいタイミングで食べらない
1日4〜6回が丁度いい
定時給餌法の場合、飼い主さんが出来る範囲で考えると4~6回に分けるのが丁度いいです。
朝晩の2回でも必要な栄養素を満たしていれば問題はないのですが、猫にとって負担がないとは言い切れないですからね。
ちなみに我が家では5〜6回に分けてあげてるよ。
食事時間の間隔はなるべく均等に
飼い主さんのライフスタイルにもよりますが、基本的には、
- 起きてすぐ
- 出かける直前
- 帰宅してすぐ
- 寝る前
で大丈夫です。
ただ、出来れば「朝・昼・夕方・夜」とある程度間隔が均等で短い方が、空腹による嘔吐や一気食いの予防にはなります。
仕事などで頻繁にあげられない時は…
仕事の都合などもあり、1日2、3回しかあげられないという飼い主さんもいるかと思います。
それでも吐き戻しなどがなければ問題ないですが、愛猫の体への負担や健康状態が気になる飼い主さんには自動給餌器がおすすめ。
定時に一定量のフードが出るので、いろんな場面においても役立ちますよ。
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カメラ付きだと安心だけど、外出中に愛猫の姿見ると猛烈に帰りたくなるのが難点です。
②自由採食法の場合
自由採食法とはいわゆる「置きエサ」で、猫が食べたいタイミングに食事が出来る方法です。
- メリット
猫が自分のペースで食べれる - デメリット
過食や肥満の心配がある ウエットフードだと出来ない
長時間の置きっぱなしはNG
自由採食とは一般的に、一日分のフードを一度に出し、猫が好きに食べれる状態にすることを言います。
ですがこの方法だと食べ残しや食器からの菌の繁殖だったり、ホコリや毛が入ったりなど衛生的に良くないのでオススメしません。
自由採食にする場合は、以下の方法で清潔や鮮度を保つようにしてあげてください。
- 猫がごはんを欲しがるタイミングで与える
- 長くても5、6時間で破棄する(夏場は3、4時間)
- 1日分の給餌量を管理する
つまり、自由採食は普段から家にいる時間が長い飼い主さん向けってことだね。
肥満に気をつける
自由採食だと飼い主さんが猫の食べる量をコントロールしにくいので、食欲旺盛な猫さんはカロリー過多に注意が必要。
また、食欲の変化にも気付きにくいため、体調管理には気をつけてあげないといけません。
そこで便利なのがCatlogの首輪。
食事や運動の量、睡眠時間などを24時間記録し、健康管理のサポートをしてくれます。
「猫」や「猫ちゃん」ではなく「猫様」呼びを徹底してる公式サイトを是非一度見てみてね。
定時給餌と自由採食どっちがいいのか?
「定時給餌」と「自由採食」、どちらか一つに決めるというよりは、それぞれのメリットを活かして使い分ける方法がオススメです。
たとえば、
- ドライフードは「自由採食」、ウェットフードのみ「定時給餌」
- 家にいる間は「自由採食」、留守中のみ「定時給餌」
など、飼い主さんの負担を減らしつつ、猫に合わせた食事法が出来れば理想的。
日によって食事回数が極端に変わるのは良くないですが、少量頻回の「定時給餌法」であれば、「自由採食」と混ぜても問題はないです。
別に小分けにすれば定時給餌法だけでいいんじゃない?
そう思うかもしれませんが、色々調べたり学んだりした結果、私としては自由採食法が好ましいという結論に至りました。
というのも、猫に食べたいものを自由に食べさせた結果、一日の三大栄養素別の摂取量がどの猫も同じだったことがわかっているからです。
要は、猫って本来は自分で食事量や栄養バランスを調節出来るんですよね。
また、尿中のミネラル含有量に関しても自由採食の方が安定していて、ストレスが一番少ないのも好きな時に食べれる自由採食。
結局のところ猫の好きにさせるのが一番健康的だということがわかってるわけです。
とはいえ、普段食べる物や環境、活動量を考えると、やはり外猫と家猫という差はあります。
なので、自由採食法を取り入れつつ、デメリット面を定時給餌法でカバーすることが最適ではないかと考えられるのです。
ちなみに我が家は誰かしら家にいることが多いから、そよちゃんに合わせて使い分けてるよ。
一気に食べたら吐いちゃう。
猫の食事で注意すべき2つのこと
「定時給餌法」、「自由採食法」に関わらず注意すべきことは以下の2つです。
- 1日の給餌量を守る
- フードの切り替えは慎重に
一日の給餌量を守る
キャットフードのパッケージには、「一日に必要な量」が年齢と体重別に記載されています。
これはメーカーさんがそれぞれキャットフードの規定を基に、これくらいの量は必要だからあげてくださいねと設定された目安の量です。
痩せ気味や太り気味、活動量によって多少の前後がありますが、ある程度の正確な量を知りたい方は以下の方法で算出してみてください。
「目安でいいや」という方は次の項目(フードの切り替えについて)までジャンプしてね。
キャットフード給餌量計算式
給餌量を知るにはまず、「RER」と「DER」の数値を求めます。
- RER…安静時エネルギー要求量
- DER…1日当たりのエネルギー要求量
では具体的に解説していきますね。
①RERの計算式
「RER」の計算式は、NRC(National Research Council 全米研究評議会)と一般社団法人ペットフード協会によって異なります。
- [RER]=70×体重(kg)
- [RER]=70+30×体重(kg)
- [RER]=“体重(kg)の0.7乗”×70
②DERの計算式
- [DER]=[RER]×活動係数
①で求めた「RER」に、以下の活動係数(ライフステージで決められた数値)をかけたのが「DER」になります。
年齢 | 活動係数 |
---|---|
1才未満 | 2.0/2.5/3.0 |
成猫(未去勢・未避妊) | 1.4 |
成猫(去勢・避妊済) | 1.2 |
活発な猫 | 1.6 |
肥満気味 | 1.0 |
痩せ気味 | 1.2~1.4 |
ダイエット中 | 0.8 |
高齢猫 | 1.1~1.6 |
妊娠中 | 2.0 |
母乳中 | 2.0~6.0 |
治療中 | 1.0 |
③一日当たりの給餌量
給餌量を求めるには、「DER÷キャットフード1g当たりのカロリー」となりますが、キャットフードには100g当たりのカロリー数が記載されていますから、計算式は以下のようになります。
- 給与量(g)=[DER]÷100g当たりのカロリー×100
たとえば「4㎏で避妊済みの猫」の場合、一日に必要なキャットフードの量はおよそ「60g」となるわけです。
4㎏のそよちゃんの場合でまとめると、“1日分のキャットフード計算”は以下の通りとなります。
ちょっとややこしいですが、一度計算して大体の目安を覚えておけば太らせちゃうこともないですし、おやつをあげる時のカロリー計算も楽ですよ。
フードの切り替えは慎重に
私も最初は知らなかったことなんですが、キャットフードの変更は猫の体に負担をかけるため、慎重に行わないといけません。
これに関しては、『キャットフードを変えるべきタイミングと変える時の注意点』で詳しく解説しているので、知らない方は読んでみてくださいね。
【まとめ】猫にとって適切な食事回数に決まりはない
結局のところ、「適した食事回数は何回なのか」については誰にもわかりません。
おうちの猫さんが食べたいと思う回数が適切な回数となるからです。
だからこそ、そんな猫様と暮らしている私たち飼い主には食事を管理する責任があります。
長生きしてもらう為にも、健康管理はしっかりとやってあげましょうね!
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