
キャットフードってコロコロ変えない方がいいの?変える時は何に気をつけたらいい??
今回は、こんな疑問にお答えします。
猫の健康を考えると、フード選びはとても重要です。
でも、「今のフードでいいのかな?」、「もっと体に合うものはないかな」と迷うこともありますよね。
実は、フードの切り替え方を間違えると、下痢・嘔吐などの体調不良を引き起こすこともあります。
この記事では、正しい切り替え方やタイミング、注意点について、最新の情報とともに解説します。

キャットフード切り替えの基本的な手順
猫は、環境や食事の変化に敏感な生き物。
切り替えは「少しずつ」が鉄則で、以下のステップで進めるのがおすすめです。
日数 | 現フード | 新フード |
---|---|---|
1~2日目 | 95~90% | 5~10% |
3~4日目 | 80% | 20% |
5~6日目 | 60% | 40% |
7~8日目 | 40% | 60% |
9日目~ | 20% | 80% |
このように何日もかけて段階的に移行することで、消化器への負担を減らし、下痢や嘔吐を防ぐことが出来ます。
私は一度、間違った切り替え方をしてそよちゃんが下痢になってしまったことがあるので、他の猫さんが同じ目に遭わないために「10日かけること」をオススメしています。
キャットフードを切り替えるタイミング
「今が替え時?」と迷う飼い主さんのために、フードを見直すべきサインをいくつか紹介します。
①年齢に合わせて
子猫・成猫・シニア猫で必要な栄養素や栄養バランスは異なります。
ライフステージごとに適したフードを選びましょう。
たとえば、1歳を過ぎた頃に「キトン」から「アダルト」への切り替えを検討します。
②体調や健康診断の結果を見て
何かしらの病気や体調不良になった時、原因によってはキャットフードの変更で治まることがあります。
また、キャットフードには以下の症状に対策して作られたものもたくさんありますから、不調が続く場合はフードを見直すといいでしょう。
- うんちが安定しない
- 毛艶が悪い・悪くなった
- 口臭や体臭が気になる
- アレルギーの可能性がある
- 嘔吐が増えた(毛玉・未消化のフード)

ちなみにそよちゃんは猫風邪キャリアで、重症化と再発予防の為にフードを変えたら良くなったよ。
③飽きて食べなくなった
猫がフードに飽きて、食いつきが悪くなることもあります。
主原料や香りの違う製品を試すのも選択肢の一つ。ただ、安易に何度も切り替えるのは、猫の体に負担がかかるのでやめましょうね。

あとは、フードやメーカーさんに問題があった時など「ちょっと不安だな・・・」という時は替えた方が安心ですね。信頼できるメーカーを選ぶといいかもです。
【体験談】うちの愛猫・そよちゃんの場合
我が家の愛猫そよちゃんも、何度かフードは切り替えています。
最初は無知で、適当に選んで与えていたのですが、今お世話になっている獣医さんから「フード選びの重要性」を教えてもらい、たくさん学びました。
歴で言うと、ロイヤルカナン・ニュートロ(キトン)・オリジン・アカナ・カナガン・グランツ・・・。
タイミングは以下の通りです。
- 猫風邪の症状がなかなか治まらない
ロイヤルカナン→ニュートロ - 1才になるころ(成猫用に切り替え)
ニュートロ→オリジン・アカナ - ストルバイト結晶発覚
オリジン・アカナ→カナガン - 6歳になるころ(シニア期への移行準備)
カナガン→グランツ
ちょっと、正確に覚えていないですが大体こんな感じ。
カナガンはすごく食いつきも良く、何年も飽きずに食べていましたが、6歳のタイミングで少しタンパク質を抑えたグランツに変更しました。
私は慎重派なので、切り替えは毎回2週間ほどかけています。
キャットフード切り替え時の注意点

うんちの状態をよく観察する
新しいフードが合わないと、軟便や下痢、逆に便秘になることがあります。
移行中でも移行後でも、症状が3日以上続く場合は必ず獣医さんに相談してください。
吐き戻しに注意
新しいフードがおいしくてがっついてしまうと、吐いてしまうことも。
小分けにして回数を増やすか、早食い防止の食器などで対策をしてあげてください。

愛用してます。
3ヶ月は様子を見る
犬や猫の血液が入れ替わるのには3ヶ月かかると言われています。毛並みや毛艶などでも1ヶ月程かかるそうです。
なので早い段階で効果がないからと判断するのではなく、特に問題がなければ3ヶ月くらいは様子を見ましょう。
フードローテーションはするべき?
「毎回同じフードでは飽きるんじゃない?」と感じる方もいるかも知れません。
実際、アレルゲンの蓄積予防や食べ飽き対策として「フードローテーション」を取り入れる飼い主さんも増えています。
ただし、ローテーションにはリスクもあります。
- 切り替えに失敗すると体調を崩す
- 成分の偏りが起きやすい
- 消化に時間がかかる子には向かない
ローテーションを取り入れる時も、「切り替え手順」を守って慎重に進めてくださいね。
まとめ
猫のフードは、年齢や体調に合わせて見直すことが大切です。
切り替えの際は、1週間以上かけて少しずつ移行し、体調の変化に注意しながら行ってください。
「ただの食事」ではなく、猫にとってフードは健康を左右する大切な要素。
私たち飼い主がちゃんと知識を持ち、安心して食べられる環境を整えてあげましょう。
【出典・参考資料】
- American Association of Feline Practitioners (AAFP):Nutritional Guidelines
- Pet Food Institute:How to Switch Pet Foods
- Hill’s Pet Nutrition:Transitioning Your Cat’s Food
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