
うちの猫あんまり遊ばないんだけど・・・これってダメなの?
今回は、こんな疑問におこたえします。

猫には生まれつき狩猟本能が備わっているので、「猫があまり遊ばない」という場合、飼い主さんの遊び方に問題があることが多いです。
たとえばこんな遊び方してませんか?
- 目の前で振り子のように猫じゃらしをゆらゆら
- 何かしながらや片手間で遊んでいる
- レーザーポインターや電池式のおもちゃで遊んでいる
こんなんじゃ狩猟本能は全く刺激されませんよ!!!
猫にとって遊びとは「狩り」なので、いかに反応させ、狩りたい欲を煽れるかが重要。
というわけでこの記事では、猫と遊ぶのが苦手な方にもわかりやすいように、「猫が夢中になる遊び方やコツ」について詳しく紹介していきます。
猫と本気で遊ぼう!3つの目的

①猫はハンターとして生きている
実は猫って普段の生活が既にハンターで、ほとんどが「狩りをするため」の行動となっています。
- 寝る
狩りに備えた体力の温存 - 爪を研ぐ
狩りの準備(武器のお手入れ) - 家の中をウロウロする
縄張りのパトロール
つまり本能に従った生活をしてるということですよね。
この本能を飼い主さんが理解せず、適当に遊んだりやたら構ったりしてしまうと、猫はエネルギーを溜める一方で解放することができません。
そして夜中に爆発・・・「夜の運動会」が開催されるというわけです。
「夜の運動会」と言うと猫の恒例行事のように思われがちですが、原因はストレスや運動不足といった不満・・・つまり遊び足りていない証拠ですね。
寝れなくて困っている方もいるかと思いますが、猫はなんにも悪くありません。
ストレスを受けやすい猫の為に
猫は本来単独行動の生き物なので、人や他の動物との暮らしにストレスを感じやすいと言いますか・・・ストレスに弱いんですよ。
実際、ストレスがたまって転嫁行動や病気へと発展してしまうこともよくあります。
イライラした気持ちをモノや人にぶつける行動のこと。悪化すると飼い主さんや同居猫にも被害が及んでしまうので、早めに原因を取り除く必要がある。
とはいえストレスをゼロにするのは難しいですから、猫が満足する遊びをマスターし、その都度解消してあげればストレスがたまることもありません。
満足感が自信へとつながる
猫の行動専門家ジャクソン・ギャラクシーさんによると、猫にとって「狩り」とはストレス解消だけでなく自信にも繋がるのだそう。
要は「狙う→捕える→仕留める→食べる」という狩りの成功体験を繰り返すことで満足し、どんどん自信が身につくということです。

自信がついたからって何か変わるの?

それがめちゃくちゃ意味があることなの!
猫も私たちと同じで、自信があるのとないのとでは幸福度は変わってきます。
自信がないと常にどこかで不安を抱えていたり、逆に自信過剰だと支配欲から強くなったりと、心が安定しませんからね。
適度な自信を身につけるためにも、狩り遊びの満足度や成功体験の積み重ねが不可欠となるのです。
猫を夢中にさせる遊び方とコツ

それでは、猫が満足する「狩り」のやり方・・・つまり猫が夢中になる遊び方について紹介していきます。
【基礎知識】猫の「狩り」について
猫の「狩り」は基本的に、以下のような流れで行われます。
- 狙う
- 追いかける
- 捕まえる
- 仕留める
そして狩り方は大きく分けて3つ。
- 忍び寄って襲いかかる
- 物陰に潜んで待ち伏せ
- 獲物が飛び出してくるまで待つ
更に猫によって性格や好みが違ってきますから、
- どんな獲物が好きか?
- どれくらい時間をかけるのか?
- どの狩り方が得意なのか?
最初はこれらを探りながら遊んでみましょう。
そうするとだんだん、どのタイミングでどんな動きをすれば本能が刺激されるのか、要は『愛猫の狩りスイッチ』が何なのか、見えてくるようになります。
おもちゃを使って遊ぶ時のコツ
猫に満足してもらう為には本物の「狩り」を再現しないといけませんから、おもちゃは一緒に遊ぶタイプの「猫じゃらし」がベスト。
好みがわからない間は色んな猫じゃらしで試してみるといいでしょう。
おもちゃ遊びの手順
- 獲物に合った動きを再現して猫の反応を伺う
- 猫がじっと集中し始めたら、動いたり止まったりしながら襲いかかってくるタイミングを待つ
- 猫が跳びかかって来たら逃げて追わせ、「1~2」を繰り返す
- 数回に1回捕まって仕留められる
- 再び「1」から始め「2」で少し動きを変える
- 簡単に捕まらない
逃げれる時は逃げて自然と捕まるようにする - 捕まったら引っ張らない
捕えて仕留めることが重要
どれだけ獲物に見立てて動かせるかが飼い主の腕の見せ所。
次に猫はどう出るのか、ここからどう動けば逃げられるか、実際の獲物の気分になってやってみると猫との駆け引きを楽しみながら遊ぶことが出来ます。
猫に遊んでもらえない、猫と遊ぶのが苦手という方はまず、飼い主さん自身が全力で楽しんでみるといいですよ。
そしてとにかく、「狩られる身」であることに集中すること。

常識を捨てましょう。
一定のリズムで動く獲物なんて猫にとってもつまらないですからね。
全集中でお願いします。
オススメ猫じゃらし
かくれんぼをして遊ぶ時のコツ
かくれんぼの手順
- 猫がバレるような場所に隠れるor飼い主さんが身をひそめる
- 丸見えでも一旦は探すふりをする
- 見つけた際に驚いてあげる
- 「1」に戻り逃げたり追われたりを繰り返す
猫は「狩り」だけじゃなく「かくれんぼ」も得意です。
というのも、猫にはリビアヤマネコの習性が強く残っているため、かくれんぼをすることで身を潜めるのが得意な猫の本能が刺激されるのだそうです。
ただし、本能を満たすためのかくれんぼなのでくれぐれも怖がらせないよう注意しましょう。

かくれんぼの真っ最中に探してると見せかけて寝るのが癖になる。いわゆる放置プレイ。
かくれんぼにオススメのおもちゃ
猫と遊ぶ時間について
基本1日2回、15分程度
猫のエネルギーは、寝ている間やお留守番の間、飼い主さんに抱っこされたり撫でられたりしてる間など、色んなタイミングでどんどん溜まっていきます。
なので1日2回、出来れば一番エネルギーが溜まっている朝起きてすぐと寝る前が理想的。
遊ぶ時間は猫にもよりますが、大体平均は15分程度と言われています。
ダラダラと遊び続けても満足しなければ意味がないので、しっかりとコツを掴み、15分で切り上げるように癖をつけていきましょう。
出来ればルーティン化する
1日2回遊ぶにしても、猫との都合が合わない事には遊べませんよね。
なので徐々に習慣化していくことをオススメします。
猫は賢いので、“同じタイミングで同じことをする”を何日か繰り返すと覚えてくれますよ。
しかもルーティン化すると、

毎日の可愛すぎる催促という、飼い主さんにとってはたまらないメリットもあります。
狩りモードに入るまでの時間
慎重な猫の場合獲物に飛びつくまでの時間が長く、中には10分かける猫さんもいます。
なので食いつかないからといって遊びたくないとは限らないんですよ。
うちのそよ姫はまさにこの時間をかける慎重派で、最初は私もうまく遊べずにいました。
ですが今となってはもう、私にしか遊びの催促をしてこないほど狩りに関しては完全マスター出来てます。
なかなか反応しないからと言ってめんどくさがらず、愛猫との頭脳戦を楽しんでみてください。

【まとめ】コツを掴んで猫との狩り遊びを楽しもう
- 猫と遊ぶ目的は3つ
- 狩猟本能を満たすため
- ストレスを溜めない為
- 自信へつなぐため
- 猫と遊ぶコツ
- 猫の好みを把握する
- 獲物になりきる
- ポイントはしっかりおさえる
- 遊ぶ時間をルーティン化する
- 遊ぶ間は集中する
猫との狩り遊びにはメリットしかありません。
かわいい表情や姿も沢山見られるので、是非ともカメラはスタンバイしておきましょう。


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