こんにちは。愛猫の「好き」を確認したい飼い主です。
犬はストレートに愛情表現してくれますが、猫ってちょっとわかりにくいですよね。
そっけない態度をとられると、「私のこと好きなのかな?」と不安になる気持ちはすごくわかります。
というわけで今回は、そんな“めんどくさい彼女みたいな気持ちになってしまう飼い主さん”に安心感を与えるべく、猫ならではの愛情表現について紹介していきたいと思います。
実は結構「好き」って伝えてるんだよ。
猫には猫の愛情表現がある
「猫は薄情」だなんて昔の人は言いますが、全然そんなことありません。
放し飼いが主流だった頃に比べ、室内飼いが当たり前となった最近では猫と飼い主さんの距離感も変わってきてますからね。
あまり浸透していないためにわかりにくいだけで、猫だってよく見ればストレートな愛情表現をしてくれてるんですよ。
猫の飼い主さんに対する愛情の伝え方
それでは、恐らく全ての飼い主さんが求めるであろう、猫の主な愛情表現について紹介します。
①スリスリしてくる
縄張り意識のある猫には、物や人にスリスリして自分のニオイをつける習性があります。
この行為を“マーキング”と言い、要は「自分のモノ」と主張してるわけですが、飼い主さんの足などにスリスリするのも「カイヌシはワタシのもの!」という主張なわけです。
かゆくて私の足をブラシ代わりにしてるのかと思いきや所有物アピールだったなんて嬉しい。
ただ、この「スリスリ」が可愛くておやつをあげたりおもちゃで遊んだりすると、猫は賢いので「スリスリしたらいいことがある」と覚え、マーキング以外でもスリスリするようになります。
それはそれで「甘えている」という行動なので、どっちにしろ愛情表現ですね。
②ふみふみしてくる
前脚(おてて)を左右交互に揉むように踏む行為を「ふみふみ」や「もみもみ」と呼ぶのですが、これは子猫が母乳を飲む時にする行為です。
なので本来は成長と共に自立するため見られなくなってしまうのですが、小さい頃からおうちで飼われてる猫の場合は別。
飼い主さんがお母さんのような存在となっているため、子猫気分がなかなか抜けず、成猫になってもふみふみすることがあるそうです。
体でされると少し痛いですが、猫ちゃんの気持ちを考えて我慢してあげましょうね。
そよちゃん5歳だけど私のお尻にふみふみしに来るのよ。まじで可愛い。
③ペロペロなめる
猫は親子や兄弟(姉妹)同士など、信頼してる相手にしかグルーミングをしません。
なので飼い主さんをペロペロ舐める場合は家族のように思っているということ。
猫の舌はザラザラしていて痛いですが、せっかくのご好意なので出来るだけ受け入れてあげましょう。
ペロペロされたことない身としては「舌が痛い」なんて羨ましい悩みよ。
④ゆっくりまばたきをする
猫に対してゆっくりまばたきをし、同じように返ってきた場合は敵意がないという親愛の気持ちを示してると言われています。
ただこの事に関しては根拠が足らず、「猫好きの都合のいい解釈なんじゃないか」とも考えられていました。
ところが2020年に発表された論文により、猫と人とのゆっくりまばたきには親しみがあることが科学的に証明されたのです。
この年、世界中の猫好きさんが猫からの「ゆっくりまばたき」を求め、人知れず試したのは言うまでもありません。
私も試してみたんだけど、目開けたらそよちゃんいなかった。
⑤甘噛みしてくる
猫の噛みグセに悩む飼い主さんも多いですが、甘噛みの場合はじゃれているだけなので問題ないですよ。
子猫の時に親や兄弟とじゃれてスキンシップをとっていた名残りですから、噛まれてあげましょう。
でも甘噛みかどうかわからないんだよね。
わからないってことは甘噛みだよ。猫に本気で噛まれたら無傷じゃすまないよ。大怪我。
猫の「本気噛み」というのはえぐられるような痛みですから、黙って耐えられるものではありません。
甘噛みの延長で本気噛みすることもあるので、遊ぶ時は手ではなくおもちゃを使うようにしてくださいね。
⑥お腹を見せる
動物にとってお腹は弱点ですから、単独で狩りをする猫がお腹を見せてくれるということはかなりリラックスしてる状態だと考えられます。
しかし、だからと言って触っていいわけではないので気をつけてください。
猫はただ攻撃されないという安心感を全身で表現してるだけですから、触ると怒って噛んだり逃げたりします。
犬やオオカミは「降参」や「服従」の意味でもお腹を見せるそうですが、猫にはそういった意味はありません。
⑦プレゼントをくれる
「猫が捕らえた獲物を持ってくる」という話を聞いた事ないでしょうか。
これには、
- 飼い主を子どもと思ってる説
- 飼い主へのお返し説
- 飼い主への手土産説
など色んな説があるのですが、いずれにせよ愛情表現であることは間違いありません。
なのでたとえ虫を運んできたとしても、くれぐれも叱りつけたりしないようにしてください。
おもちゃを持ってくるのは「遊べ」って意味かもね、かわいいよね。
⑧お出迎えしてくれる
猫は聴覚が大変優れていて、高音を聞き取れる範囲は人間の5倍とも言われています。
このことから、飼い主さんの足音を聞き分けてお出迎えしてくれているのだと考えられるわけですが、帰宅が嬉しい理由についてまでは定かではありません。
たとえ待ってた理由が「ごはん」だとしても、足音でわかってもらえてる事に愛感じちゃうよね。
他にも、以下のような反応が見られた時は猫からの「アイシテルのサイン」だと言えます。
- ゴロゴロ鳴らす
- 尻尾を垂直に立てる
- 耳を横に寝かす
- ヒゲが飢え向いている
示してんだよ、知ってた?
体の一部を使っての表現は「怒っているサイン」と似ているものもありますから、くれぐれも勘違いして撫でないように気をつけてください。
引っ掻かれますよ。
実はまだある!猫の意外な愛情表現
うちの愛猫そよちゃんが私や娘にする行動で謎だったことを、ネットで調べたり獣医さんに聞いてみたりしたところ、可愛すぎる理由があったことが判明したので紹介します。
撫でないとごはんを食べない
最近撫でないとご飯を食べないんですけど・・・。
撫でられるのが嬉しいとか、食べてるところを見て欲しいのかも知れませんね。
そうなんですね!(見て欲しいとかかわいすぎる・・・)
子猫は、自分が何かしてることをお母さんに見てもらいたがります。
なので猫にとって飼い主さんがお母さんのような存在の場合、見ないと食べないということがよくあるみたいです。
食事中は無防備な状態なため、そばにいると安心するのかもしれませんね。
撫でるとヨダレを垂らす
娘に撫でられるとたまにそよちゃんヨダレを垂らすんですけど・・・大丈夫なんですか??
飼い主さんと触れ合ってる時に垂らすヨダレは問題ないですよ。心地良くリラックスしてるのだと考えられます。
なるほど・・・(娘羨ましい!!!)。
猫が普段ヨダレを垂らすことはありませんが、嬉しい時やめちゃくちゃリラックスしてる時は情緒の表現として出るそうです。
究極にだらけきっている状態だと考えられるので、愛猫を撫でてヨダレを垂らされた飼い主さんはもはや猫の飼い主を極めたといっても過言ではないでしょう。
おしりが臭くなる
娘が撫でるとそよちゃんのお尻からたまに異臭がするんですけど・・・。
“肛門のう液”という分泌液ですね。幼児性が抜け切れていないのかも・・・本来は子猫が母猫を独り占めしたい時に出すものなんですよ。
なるほど・・・(おいさっきから娘羨ましすぎるって!!!)
獣医さん曰く、成猫の場合は縄張りの主張やマーキングの際にも分泌液を出すのだそう。
しかしそよちゃんのように子猫気分が抜けていないと、母猫に甘えるように飼い主さんに対して出すこともあるみたいです。
何とも言えないニオイではありますが、甘えん坊モードの証明となると臭さも愛おしいですよね。
めっちゃくちゃくさいよ。
おしりを向けてくる
くつろいでいる時や寝る時に猫がおしりを向けてくるのは、安心しているからです。
警戒してる相手に背中を見せることはありませんから、一緒に寝る時におしりを向けられる場合はかなり安心してると考えられます。
おしりの穴を見せてくるのは・・・
猫専門家のエイミー・ショジャイさんによると、猫がおしりの穴を見せてきたり近づけてきたりするのは、信頼出来る相手と認めている証だそう。
要は親密な関係性でない限り、猫におしりの穴を見せてもらえないというわけです。
更にエイミー・ショジャイさんは続けてこう語ってます。
「猫は私たちが猫ではないことをわかっているため、嗅いで欲しいわけではないだろう」と。
つまり猫同士の挨拶を求めてるわけではないが、「おしりの穴を見せるのはいい事なんだよ」っていう猫のアピールなのかも知れないということですね。
私はてっきり「嗅げ」ってことなのかと思って嗅いだらめっちゃ臭かったよ。
誘導してくる
“猫に誘導されてついて行ったものの、特に何もしない”という経験をされたことはないでしょうか?
うちの娘もよく「特に用はないけど呼ばれる」をされてるのですが、調べてみたところどうやら束縛のようです。
というのも、“母猫の気を引く行動をする子猫の生態”というのが明らかとなっていて、猫には独占欲を表す行動がよく見られます。
つまり、なかなか子猫気分が抜けないおうちの猫ちゃんの場合、「そんなことしてないでこっちで一緒にいて欲しい」という可愛いわがままだと考えられるわけです。
そんなかわいい理由を知ってしまったら言いなりになるしかないじゃん。
でしょ。うちの娘は束縛タイムのために早めに起きるようになったからね。
さすが猫様。
【まとめ】猫だって飼い主さんに「好き」を伝える愛情深い生き物
- スリスリするのは「自分のモノ」と思ってるから
- ふみふみする時は甘えん坊モード
- ペロペロ舐めるのは信頼の証
- ゆっくりまばたきには親しみの気持ち
- プレゼントをくれるのは猫なりのお礼
- お腹を見せるのは安心の表れ
- お出迎えするのは待ってたから
- ヨダレを垂らすのは嬉しい気持ち
- お尻を見せるのはハグのつもり
- 誘導するのは独占欲
- お尻のニオイは気を引くため
猫の行動を深く読み取ると、とても愛情深いことがわかります。
この記事を読んで「あの行動って実は愛情表現だったんだ・・・」と嬉しくなったそこの飼い主さん。
愛おしさとありがとうを込めて、愛猫にプレゼントなんていかがでしょうか??
お腹もお尻も見せてもらったことない!という方はコチラ↓の記事もどうぞ。
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