キャットフードならどれをあげてもいいんじゃないの?ダメなの??
今回はキャットフードの基礎知識についてお伝えします。
まず結論から言って、キャットフードなら何をあげてもいいというわけではありません。
私もそよ姫を保護した当初はどれも同じだと思ってましたが、猫の栄養学について学び、まるで違うことを知りました。
子猫に成猫用のキャットフードあげちゃいけないんだよ。
食べさせようとしてたよな??自分。
無知でした、ごめんなさい。。。
というわけでこの記事では、当時の私のような猫初心者さんが取り返しのつかない失態をおかさないためにも、最低限知っておくべきキャットフードの基礎について紹介したいと思います。
実は意外と知られていないことでもあるので、すでに猫と暮らしている飼い主さんも是非最後まで読んでみてください。
キャットフードには種類がある
キャットフードと言っても色んな種類があって、猫に合わないものを与えてしまうと嘔吐や下痢をしたり、栄養不足になってしまったりすることもあります。
私たち人間と同じく食事には健康を左右する重大な役割がありますから、種類とその違いを知った上で愛猫に合わせて選ぶようにしてくださいね。
キャットフードの種類による違いを解説
それでは、種類によってどう違ってくるのかを順番に解説します。
①目的による違い
キャットフードは大きく分けて4種類あります。
基本的には、『総合栄養食』と記載されているキャットフードと新鮮なお水をあげれば問題ありません。
AAFCOやNRCが提示したガイドラインの基準を守って作られたペットフードのことで、「ペットフード公正取引協議会」によって『総合栄養食』と表記するにはAAFCO(米国飼料検査官協会)に定められた基準を採用するという規約がある。
「一般食」は必要栄養素の基準値が定められていないから気を付けてね。
ただし、AAFCOはあくまで基準を設ける機関であり認定や承認を行ってはいません。
つまり『総合栄養食』と表記されていてもAAFCOの栄養基準を満たしてるとは限りません。
AAFCOの基準値を満たしたオススメキャットフードについては「安全なキャットフードの選び方」で詳しく紹介しています。
②ライフステージによる違い
ライフステージとは生涯を区切ったそれぞれの段階のことで、子猫・幼猫・成猫・老猫という大きい区切りから、更に細かく6つに分けられています。
キトン | 0~6か月 | 子猫期 |
ジュニア | 7ヵ月~2才 | 幼猫期 |
プライム | 3~6才 | 成猫期 |
マチュア | 7~10才 | 老猫期(前期) |
シニア | 11~14才 | 老猫期(中期) |
ジェリアトリック | 15~20才 | 老猫期(後期) |
ライフステージによって必要で最適な栄養素が違ってくるので、フードを選ぶときはパッケージに記載されているライフステージも必ず確認してくださいね。
私が確認しなかったのはこのライフステージです。
③ドライフードとウェットフードの違い
ドライフードとウェットフードの大きな違いは、水分の含有量です。
ドライフード
ドライフードとはいわゆる「カリカリ」のことで、保存性もよく、ウェットタイプに比べてエネルギー量が高いです。
ただし、水分含有量が10%ほどなのでしっかりとお水を飲んでもらう必要があります。
- メリット
長期保存が出来る・ウェットタイプに比べて低価格 - デメリット
水分量が少ない分お水をしっかり飲んでもらう必要がある
ウェットフード
風味が良く食べやすい上に、水分含有量が80〜90%もあるので、あまりお水を飲む習慣がない猫にとっては理想的。
フレークやペーストなど種類が豊富で、猫の体調に合わせて与えることにも適してます。
- メリット
嗜好性が高く水分量も多いので、食事だけで水分を補える - デメリット
保存が難しく値段も高い
ドライフードとウェットフードどっちがいいのか?
ドライとウェットどっちがいいのか獣医さんに聞いてみたところ、
「猫ちゃんの事だけを考えるなら総合栄養食のウェットフードが理想ですが、長時間放置できないことや飼い主さんの負担を考えると、ドライフードをメインに両方あげることがおすすめです。」
とおっしゃってました。
実際はドライフードだけを与えてる飼い主さんの方が多いですが、お水を飲む量や回数、季節などによってはウェットフードも取り入れるのがいいかと思います。
猫さんの好みにもあわせてあげてね。
ウェットは身より汁派。
キャットフードを与える回数と量について
猫に必要な給与量は、キャットフードのメーカーや種類によって違います。
なのでパッケージに記載された1日の給与量を目安にあげましょう。
食事回数にこだわらなくても、トータルで1日の摂取量さえ満たせれば問題ありません。
そよ姫の場合少食な上にかなり気分屋なので、多い時は1日6回に分けてあげてるよ。
キャットフードに関する疑問に回答
Q.国産と外国産どっちの方がいいの?
結論から言って、キャットフードに関しては「国産だから安心」とは言えません。
というのも、日本で愛玩動物用飼料の安全性の確保に関する法律である『ペットフード安全法』が施工されたのが、2009年6月というごく最近の話だからです。
それまでは取り締まりが一切なかったわけですから、日本はペットフードに関しては後進国とも言われています。
実際、安全性を重視したキャットフードのほとんどが、ペットフード先進国である欧米諸国で作られた外国産。
勿論、国産でも質のいいフードはたくさんあるので重要なのは原産国ではなく原材料なんですが、今のところ外国産の方が安全性の高いものが多いように感じます。
Q.市販のフードは良くないの?
そんなことありません。
確かに、私も経験したことですが「キャットフード おすすめ」で検索すると見事にプレミアムフードばかりが出てきます。
プレミアムフードって??
いらない添加物はなるべく使わず、栄養価の高い食材で作られた高品質なペットフードのことだお。
となると、市販のキャットフードは良くないのかな?と不安になりますよね。
実際プレミアムフードは高品質なものが多いですが、だからと言って市販のフードが体に悪いというわけではありません。
市販のフードでも長生きする猫ちゃんもいっぱいいますし、市販のフードを食べて病気になったというデータもないそうです。
ただ、市販の安いフードに関しては「あまり良くない」と私は考えています。
というのも、安いということは安いなりの品質・・・つまり安い原材料を使っていると考えるのが妥当だからです。
そして、食いつきをよくするための添加物を多く使ったり、おいしそうに見せるための着色料を使ったりしているフードも実際にありますからね。
猫さんの体に調節的な害はないかも知れないけれど、決して体にいいとは言えませんよね。
私たちも、毎日食べるものによっては肌荒れしたり太ったりするじゃないですか。
猫も同じで、病気にはならないけど健康的ではないという風に考えられるわけです。
Q.私たちが食べるごはんはあげていいの?
安全なものもありますが、基本的にはNGと思っておいた方がいいでしょう。
一般的に「猫が食べても大丈夫」と言われているものでも、長期的に食べ続けることで健康を害するものもありますし、猫によってはアレルギー症状を引き起こす場合もあります。
かわいい愛猫が欲しがるとついついあげたくなる気持ちもわかりますが、愛猫のためにも我慢しましょうね。
キャットフードに関する注意点2つ
では次に、キャットフードに関する注意点について紹介していきます。
①キャットフードの切り替えは少量ずつ
ライフステージや猫の体調に合わせ、フードを変える事もあるかと思いますが、新しいフードへの移行は徐々に少しずつ行うようにしてください。
一気に変えてしまうと下痢や嘔吐を引き起こすことがあります。
無知な私は一気にかえてしまって、嘔吐と下痢でそよちゃんを苦しめた経験があるよ。
なんか色々やらかしてるんだね。
うん。しかも苦しめるだけじゃなく通院で嫌われるからほんま気つけてね。
②手作りフードは栄養バランスが難しい
新鮮な材料で添加物などが入っていないということから、「愛猫に手作り食をあげている」という飼い主さんも増えてるそうですが、素人の作る手作り食では猫に必要な栄養素を満たすことは出来ません。
猫は肉食動物ですから、色んな食材を使って栄養バランスを考えながら作らないといけないので難しいんですよ。
それに、獣医さんや栄養管理士に相談しなければかなり栄養バランスも崩れてしまうので危険。
そんな大変なことを毎日するくらいなら、正直高品質なキャットフードを買う方が安全で安いです。笑
人間にとって良いものが猫にとっても良いとは限らないし、寧ろ毒な場合もあるから気を付けて!
【まとめ】キャットフードの基礎知識は知らないと後悔する
- 主食には総合栄養食
- ライフステージによって必要な栄養量が違う
- ドライとウェットの二刀流が理想的
- フードの給与量を守ればダラダラ食いでもOK
- フードの切り替えは最低でも1週間かける
- キャットフードに関しては日本は後進国
- 安価なフードは安いなりの品質
- 手作りフードで必要な栄養素を満たすことは困難
以上が、無知だった私が大反省して学んだキャットフードの基礎知識です。
今となっては考えなくてもわかるような当たり前のことばかりですが、当時は全部知らなかったですからね。
ただ、初めて猫を飼うんだから知らなくて当然なんですよ。
だからこそ、「私みたいな人もいるだろう」と思いご紹介させていただきました。
キャットフードについてもっと詳しく知りたいという方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。
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