
猫にとってシステムトイレは良くないって聞いたんだけど、本当??
今回はこんな疑問にお答えします。
初めての猫でシステムトイレが良さそうだからと購入したものの、後々「システムトイレはよくない」と知った方もいるんじゃないでしょうか?
だからと言って今更普通のトイレに変えるべきなのかどうか、飼い主としては悩みどころ。
というわけでこの記事では、システムトイレをこのまま使い続けてもいいのかどうか、判断するポイントや改善策などを紹介します。

ちなみにだけどそよちゃんはシステムトイレ歴5年だお。今年に入って「トレッタ(AIトイレ)」を導入したお。

トイレ事情がことこまかく飼い主にバレてしまうという、なんだかすんごいトイレだよ。
【結論】猫にとってシステムトイレは理想的ではない
まず結論から言って、猫にとってシステムトイレは理想的ではありません。
というのも、システムトイレは猫トイレの理想である公園の砂場とは程遠い作りとなっているからです。
砂の大きさ、感触、吸収力、どれをとっても「理想」の逆。
つまり猫にとっては「微妙」であると。
実際おうちに普通のトイレとシステムトイレを置いてみるとわかると思いますが、システムトイレはびっくりするくらい不人気です。
しかし、猫の性格や猫の健康状態によっては他のストレスの軽減に役立つメリットもあるので、その辺については『猫のシステムトイレについて』で紹介しています。

事情にもよるから「おすすめ」とも「やめとけ」とも言えない所なのよね。
猫にとってシステムトイレがよくないと言われる3つの理由
では一般的によく言われている、システムトイレがよくない理由について紹介します。
理由①砂の粒が大きい
システムトイレの砂は、間に挟んであるすのこから落ちないよう大きめになっています。

なので感触としては「ザクザク」というよりは「ゴロゴロ」で、鉱物タイプの砂と比べるとかけたり掘ったりがやりにくいようです。

ちなみにだけど、我が家ではトイレ不満サインがなくても念のため、ネコ用スマートトイレ『Toletta(トレッタ)』も使ってるよ。
踏んだ時の感覚に不快を感じる猫さんが多いみたいですね。
理由②砂やすのこが汚れて不衛生
システムトイレとは、固まらない砂をおしっこが通過しシートで吸収するという仕組みでできています。
なのでその都度捨てる固まるタイプと違い、約1ヶ月間おしっこが蓄積されているようなイメージから、不衛生だと言わるのでしょう。
ですが実際の所は砂がニオイを吸着し、シートでニオイ菌を抑制しているので、古い砂やシートの汚れに気をつけていれば不衛生というほどではありません。
ただ、すのこ部分はまめに拭き掃除しないと、1ヶ月も経てばかなり汚れが溜まってしまいます。
理由③人間にとって都合のいい猫トイレ
システムトイレは猫よりも飼い主さんにとってのメリットが多いことから、「人間都合の猫トイレ」とも言われています。
実際、毎日何回もおしっこを片付けなくていいですし、砂が飛び散っても掃除しやすいですからね。
そしてほとんどの獣医さんは普通の猫トイレを勧めていて、システムトイレが猫にとって嬉しくないことはある実験でもわかってます。
なのでシステムトイレを使う場合は、以上のことを知った上で、愛猫の不満サインを見逃さないことが大事となるわけです。
システムトイレのストレスチェック!猫の不満サイン
それでは、おうちの猫さんが“システムトイレにストレスを感じているかどうか見極める方法”について解説していきます。
猫はおしっこの病気が多いですから、以下しぐさや行動が見られた場合はトイレの見直しを検討してください。
- トイレに入るのをためらう
- トイレのふちやへり、空中をかく
- トイレのへりに足をかけて排泄する
- トイレからすぐ出る
- トイレ以外の場所で排泄する
①トイレに入るのをためらう
トイレに入る前に何となくためらってる様子が見られるなら、イヤイヤ使ってる可能性があります。
この場合、普段からトイレを我慢してしまってるかも知れないので早めに対処した方がいいですよ。
②トイレのふちやへり、空中をかく
砂をかきたいけれど、砂が少なかったり砂が汚れていたりすると、猫はふちやへりをかく仕草をします。
明らかに砂に対する不快感ですから、砂の入れ替え頻度を増やすか砂自体を変える必要があります。
③トイレのへりに足をかけて排泄する
肉球にあたる砂の感触が気に入らなかったり、汚れていて触れる部分を最小限にしたい時に見られる行動です。
システムトイレの砂は粒が大きいので、感触が苦手な猫さんも多いみたいですね。
④トイレからすぐに出る
砂、もしくはトイレ自体が気に入らない証拠。
汚いからなのか臭いからなのか、とにかく「ここにいたくない」という不快感なので対策は必須です。
⑤トイレ以外の場所で排泄する
トイレ以外の場所でおしっこやうんちをしてしまう、いわゆる「粗相」ですが、これに関してはトイレが原因とも限りません。
ですがまず最初に疑うべきはトイレ環境。
気持ちよくトイレが出来ないから他の場所でやっちゃうのです。

粗相に対して叱るなんてナンセンス。「なんでトイレ以外でするのか?」を考えないと解決しないよ。

叱られてもわかんない。
システムトイレによる猫のストレスを減らす方法
冒頭でも書きましたが、システムトイレには猫にとってのメリットも勿論あり、以下の理由があって「出来れば変えたくない」という飼い主さんもいるでしょう。
- 定期的な検尿が必要
- 猫砂を食べる恐れがある
- 固まるタイプの砂だと粉塵が心配
そういった、飼い主さんの都合ではなく猫の為の理由がある場合は、不満サインがあっても以下3つの改善策を一度試してみてください。
猫砂を変えてみる
まず不満の主な原因は猫砂なので、システムトイレに使える色んな猫砂を試してみるといいでしょう。
変更する時のポイントは2つ。
- 粒の大きさによる不満解消
↳小さい粒の猫砂に変える - 砂の汚れによる不満解消
↳システムトイレでも使える「固まるタイプの猫砂」に変える
おすすめの砂は以下の3つです。
固まるタイプの猫砂は粒が大きいものしか見つかりませんでした。
掃除頻度を増やす
システムトイレは仕組み上、どうしてもすのこに汚れが溜まりやすくなっています。
なので半月も経つとすのこについたおしっこ汚れからニオイがしてしまい、嫌がる猫さんも多いでしょう。
また、砂も正直どの程度汚れているのかわからないので、月1回の丸洗いや砂の入れ替えを月2回に増やしてみるのも改善策の一つです。
ただ、そうなると手間やコストも倍かかるので大変かとは思います。
大きめサイズのトイレを置く
猫砂自体に不満はないけれど、広さに不満を感じる猫さんもいます。
猫先生こと猫専門病院の服部医院長曰く、日本の猫トイレは小さすぎるのだとか。
猫にとって理想のトイレは公園の砂場なので、体長の1.5倍以上の大きさが猫にとって快適なトイレだそうです。

ちなみにそよちゃんはワイドタイプめっちゃ気に入ってるんよねーーー。

広いからグルグル回りやすいよ。
猫用システムトイレを衛生的に使うコツ

愛猫そよ姫が快適におしっこやうんちが出来るよう、システムトイレを使っている我が家では以下3つのことに気をつけるようにしています。
トイレシートの交換は週2回
システムトイレのシート交換は1週間に1度とされていますが、メインで使っているトイレの場合1週間だと結構な量がたまってます。
なので我が家では最低でも週2回交換し、もう1つのトイレも週の半ばで溜まっていないか確認するようにしてます。
また、健康管理におしっこチェックは欠かせないので、シートの確認は毎日した方がいいですよ。
量や回数がいつもと違う場合、ニオイや汚れが気に入らない可能性もありますからね。
トイレの丸洗い&砂の入れ替えはずらす
トイレの丸洗い&砂の入れ替えを2つまとめてではなく、1つずつ2週間ほどずらしてやるようにしています。
そうすることで同時に汚れがたまり始めるという状態を避け、均等にある程度の清潔を保てるからです。
また、ウンチを処理する時は多めに砂をすくい、月に数回新しい砂を少しずつ追加するようにしています。

シートを変えるタイミングに砂チェックをして、汚れやニオイがないか確認してあげるといいよ。。
ニオイがこもらないようにする
我が家はそよ姫1匹なのでトイレを2つ置いてますが、どちらも風通しのいい場所に置いてます。
また、ふたカバー付きの方は常にカバーを開けた状態にし、定期的に消臭スプレーや除菌シートで汚れとニオイを除去してます。
猫の嗅覚は私たち人間よりも敏感ですから、におわないと思っていても案外こもってることがあるんですよ。
ちなみに我が家で愛用している消臭スプレーは安心・安全の『カンファペット』。


舐めても安心な万能スプレーだからめっちゃおすすめ。
【まとめ】猫用システムトイレは理想的ではないがストレスを減らすことは出来る
トイレを我慢してる様子や不満サインが1つも見当たらなければ、システムトイレでも問題はありません。
ただ、猫にとって理想的かどうかでいうと、正直理想的とは言えないところ。
とはいえ、鉱物タイプの猫砂が不安だったり、多頭飼いだと固まるタイプの方が不衛生に感じたりもしますから、まずは色々工夫して様子を見るといいですよ。
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