猫が吐いた!飼い主がやるべきこと&絶対やっちゃいけないこと【初心者向けガイド】

ねことの日々
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今回は私の失敗談を元に、猫の嘔吐についての正しい対処法を紹介したいと思います。

この記事を読んでわかること
  • 猫が吐いた時にまずやるべきこと
  • 猫が吐いた後にやっちゃいけないこと
  • 猫の嘔吐対策
ねこぐらし管理人


猫はよく吐く生き物・・・と言われていますが、全てが「様子見でOK」というわけではありません。

また、猫初心者さんにとっては“様子見”も「どの程度の様子見なのか?」、わからない場合もあるかと思います。

この記事では、初心者さんでも焦らず正しく対応できるように、やるべきこと・やってはいけないことをわかりやすく解説します。

まいまい
まいまい

初見は死んでしまうんじゃないかって血の気が引いたのを覚えてます。

まず確認!すぐ病院に行くべき危険なサイン

本題へ入る前にまず、以下の項目が1つでも当てはまる場合はすぐに動物病院を受診してください。

危険な嘔吐である可能性が高いです。

  • 何度も吐く・止まらない
  • 嘔吐が2~3日続いている
  • 元気がなくぐったりしている
  • 下痢もしている
  • 嘔吐物に血が混ざっている
  • 嘔吐物から異臭がする
  • 異物誤飲の可能性がある
  • 緑色や赤黒い液体を吐く

生後間もない子猫の場合は上記項目に当てはまっていなくても動物病院に連絡してください。

猫の嘔吐早見表

色・形状考えられる原因・病気危険度解決策
未消化のフード早食い、一気食い
胃に到着する前の吐出の場合も
胃の消化が追いついていない
吐いた後普段通りなら問題ない
1日に何度も繰り返す場合は要注意
フードの見直し
食事の回数を増やして量を減らす
食事の間隔をあけすぎない
毛玉グルーミングによる溜まった毛玉基本的には問題ない
頻度が多い場合は対策必須
こまめなブラッシング
透明な液体・泡飲んだお水や胃酸の逆流
ストレスによる胃のむかつき
空腹による胃酸過多
すぐにおさまれば問題ない
繰り返す場合脱水症状の危険性
食事の間隔をあけ過ぎない
ストレスの発散
寝る前は腹持ちのいいドライフードをあげる
黄色い液体・泡胆汁(空腹による胃酸過多)
※肝炎や腎臓病
要注意
続かない為の対策は必須
食事の間隔をあけすぎない
寝る前は腹持ちのいいドライフードをあげる
※動物病院へ
緑色の液体・泡膵臓の炎症、胆汁の多量分泌
異物の誤飲
腸閉塞の可能性
危険
腸閉塞の場合短時間で命を落とすこともある
至急動物病院へ
ピンク色の液体・泡口内や胃腸からの出血
出血性胃腸炎や十二指腸炎
※心臓性肺水腫
危険
呼吸困難を起こすこともある
至急動物病院へ
赤色の液体・泡体内からの出血の可能性が高い
胃腸や肺などのトラブル
赤黒い場合は腫瘍の破裂、心臓肺水腫
赤黒い血の塊は胃がんの可能性
危険
呼吸困難を起こす場合も
至急動物病院へ
食べ物以外の異物誤飲による嘔吐危険
全部吐き出せないと腸閉塞になる可能性も
動物病院に連絡して相談
便が出ない場合は至急動物病院へ
動くもの寄生虫危険
放置すると命に関わる
駆虫薬

診療時間外の場合、元気そうなら様子見するしかないですが、「危険な嘔吐の症状」が見られる場合は救急で診てもらえる所を探してあげてください。

猫が吐いた時にやるべきこと

吐いたものをしっかり確認する

嘔吐物を片付ける前に、

  • 何色で
  • どういう状態で
  • どんな匂いがするのか

をしっかりと確認することです。

吐いたものが毛玉やフードなら比較的心配のない嘔吐の場合が多いのですが、それ以外の物や色、においが混じっている場合は危険。
嘔吐物を捨てず、動物病院へ持っていけるようにビニール袋に入れておくといいでしょう。

吐いた時刻・回数をメモする

吐いた時間帯や回数は、獣医さんに説明する時に役立ちます。

時間や頻度も、すぐに受診すべきかどうかの判断材料になるので、忘れないようにメモをとっておくといいですよ。

猫の様子をしっかり観察

吐いた後の猫の様子は、「動物病院へ連れて行くべきかどうか」を見極める重要ポイント。

動き、状態、食欲、排泄物に変化がないか?をしっかりと観察し、「病院へ連れて行くべき危険なサイン」を見逃さないようにしてあげてください。

動物病院に相談する

  • どうしたらいいかわからない
  • 大丈夫そうだけど心配・・・

そんな時は、動物病院に電話で聞くだけでもOK。

特に猫初心者さんの場合、勝手な判断は危険です。

「こんなことで電話してもいいのかな?」と思うかも知れませんが、ガンガン聞いちゃってください。

まいまい
まいまい

私はそよちゃんの様子がいつもと違う時は毎回電話して聞いてます。

脱水症状に気を付ける

緊急性がなくおうちで様子見する場合、気を付けたいのが脱水症状。

吐いた後30分後に、少しずつお水やスープを飲ませて、水分補給はしっかりしてあげましょう。

それでも吐く場合は、体の中で何らかの異常をきたしているので動物病院に連れて行ってあげてください。

猫が吐いた時にやってはいけないこと

それでは、死ぬほど反省した私が二度と同じ過ちを繰り返さないために学んだ、“猫が吐いたあとの正しい対処法”について紹介していきます。

NG①すぐにごはんをあげる

“毛玉”や“フードの早食い”で吐いちゃった猫さんの場合、すぐごはんを欲しがることが多いです。

でも、胃腸に負担がかかると悪化する可能性もあるので、吐いたあとしばらく(2時間ほど)はごはんを控えた方がいいでしょう。

お水も30分ごとに少量が理想。

空腹が原因で胃液を吐いた場合も、一旦胃を休めることが大事です。

まいまい
まいまい

「お腹減ってるせいで吐いたんだからごはんあげなくちゃ」と思いがちですが、ダメです。

ちなみに私は、

  • 吐いたものが毛玉や未消化のフード
  • 吐いた回数は1回
  • 吐いたあともいつもと変わらず元気
  • 下痢など他の症状はない

という場合のみ、1~2時間ほど経ってから細かく刻んだキャットフードをいつもの半分の量であげています。

NG②焦りすぎるor放置する

愛猫の苦しそうな姿を見て焦る気持ちはものすごくわかりますが、一旦落ち着くことです。そして冷静に対処しつつ、少しでも不安な点があればすぐ病院へ。

くれぐれも私のように、焦ってネット検索し、ちゃんと最後まで読まずに間違った対処をしないようにきをつけてくださいね。

逆に、「いつもの事だし・・・」とか、仕事があるからと放置するのもNG。

嘔吐に限らず、猫に何かあった時は“様子見必須”ですよ!

そよ姫
そよ姫

ちゃんと見てね。

NG③勝手な判断で薬を飲ませる

勝手に薬を飲ませるのは絶対NG!

猫は、犬や人間と体の仕組みが大きく違うので、少量でも中毒や重い副作用を起こすことがあります。

以前処方してもらった胃薬が残っていたとしても、勝手な判断は危険。薬は必ず獣医師の診断を受けた上で、処方されたものだけを使ってください。

まいまい
まいまい

猫の体調でわからないことはとにかく獣医さんに相談するのが最善です。

吐いたあと、ごはんを欲しがる時の対処法

けなげに定位置でごはんを待ち続けるそよ姫。

吐いた後にごはんを欲しがるからといって、すぐにあげると悪化する場合もあります。

基本的に2時間は控える

吐いた後にケロッとしていて元気でも、吐いた直後の飲食は控えた方がいいです。

特にフードの吐き戻しや空腹による胃液の嘔吐の場合、胃腸で何かしらの問題が起きてるわけですから、最低でも落ち着くまで2時間は様子を見てあげてください。

お世話になってる獣医さんに聞いてみた所、お水は30分、フードは出来れば2時間はあけるようにと言われました。

まいまい
まいまい

ものすごい可愛い顔、もしくは恐ろしいでねだられるかと思いますが、心を鬼にして耐えてください!

少量ずつ再開する

時間を置いた後は、少量ずつ再開。
できればウェットフードやちゅーるタイプのおやつなど、消化のいいものがオススメ。

私はフードの前に「neco-ri」というおやつや、「たまの伝説」シリーズをあげています。

\そよちゃん愛用おやつ/

「いつものカリカリしか食べてくれない」という場合は、少しふやかすか、細かく刻んであげると安心ですよ。

食事回数を増やし一回の量を減らす

猫は胃が小さく、本来“ちょこちょこ食い”をする生き物です。
つまり1日2~3回だと胃腸への負担が大きく、そもそも体に良くありません。

理想は、1日6回。(1日分の給餌量を6回に分ける)

寝てる間や、仕事などの都合で難しい場合は「自動給餌器」がオススメです。

まいまい
まいまい

うちは「カリカリマシーンV2」を使っています。

私の失敗体験から学んでほしいこと

今でこそ「キャットケアスペシャリスト」なんて名乗ってますが、私も愛猫のそよちゃんが吐いた時に無知ゆえに失敗をしてしまったことがあります。

どれも「良かれと思って」やったことですが、結果的にはそよちゃんを苦しめてしまったので強く反省しました。

洗濯ネットに入れられてぶちぎれてるそよ姫


①吐いた直後にごはんをあげてしまった

胃液を吐いたとき、ネットで検索すると「空腹が原因」と書いてあったので、すぐにフードをあげてしまいました。焦ってたんですね。

本当は胃が荒れて休ませるべきタイミングだったのに、余計に負担をかけてしまったんです。

②フードの切り替えを正しく行わなかった

いつも食べていたフードに飽きたのか、あまり食べなくなった時、別のフードに一気にかえてしまいました。「フードの切り替えは少しずつ時間をかけて」が基本なのに、初めての猫で何も知らなかったんです。

③「欲しがるから」とあげてしまった

吐いた後でも欲しがる姿を見ると、「大丈夫そう」と思ってしまい、つい与えてしまった事があります。

でも、吐いた直後の胃は凄く敏感で、「欲しがる=食べて大丈夫」ではないんだと後から知ったんです。


これらの失敗はすべて、「焦り」と「ネットの断片的な情報」に頼った結果。

運よく大事には至らなかったけど、飼い主の判断ひとつで愛猫を苦しめる事があると身をもって知り、猫について正しく学ぶきっかけにもなりました。

【まとめ】猫の嘔吐は慌てず、落ち着くことが大事

猫が吐いた時は、飼い主さんがあわてずとにかく冷静に対応することが大切。

「いつものこと」と放置したり、「どうにかしなきゃ」と焦ったりしてしまうと、悪化させる恐れもじゅうぶんにあります。

正しい対応を知っておけば、愛猫の命を守ることが出来ます。

何か違和感を感じたり不安な時は、迷わずプロである獣医さんに相談してくださいね。

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