今回は、我が家の愛猫そよちゃんのストルバイト結晶の発覚〜完治までの記録を紹介します。
詳しい経験談は何かしら参考にもなるかと思うので、おうちの猫様にストルバイトが見つかり、色々心配であろう飼い主さんの役に立てれば光栄です。
ストルバイトについて詳しく知りたい方は、ストルバイト結晶・結石とは?を読んでみてください。
愛猫のおしっこに異常が・・・ストルバイト結晶再発か?
そよちゃんは過去に1度、ストルバイト結晶が見つかっているので、早期発見のためにも尿検査が簡単にできるシステムトイレを使っています。
2023年からはおしっこ管理をしてくれるAIトイレ「トレッタキャッツ」を使っているので、おしっこがいつもとちがうことにすぐ気付きました。
トレッタは猫さんがトイレに入った時点で、おしっこをしようがしようまいがデータが記録され、飼い主のアプリに通知が届くシステムになっています。
おしっこの回数が増えている
我が家はワイドトイレとトレッタの二刀流なので、これまではトレッタが0回の日もあったんですが、5月半ば〜後半にかけて毎日トレッタに入るように。
最初は「気分かな?」と思いましたがワイドトイレの方もシートを見る限り、今まで通り使っているので、明らかにおしっこの回数が少しづつ増えていることがわかりました。
おしっこの量が減っている
おしっこの回数が増えたので、トレッタに記録される毎日のおしっこデータを確認したところ、尿量が今までより減っていることがわかりました。
そよちゃんは健康な時も頻尿なので、トイレシートだけだとわからなかったかもしれません。
この時点で何かしらの異常は確定ですね。
食欲・うんちは良好
おしっこの回数と量以外は問題なく(血尿もナシ)うんちも相変わらず理想的なうんちで、フードもよく食べてくれています。
ただ、お水を飲む量が少し増えたようにも感じたので、他の病気も心配になり早速病院で診てもらうことにしました。
尿検査でストルバイト結晶が発覚
簡単尿検査でおしっこを持って病院へ
そよちゃんは病院が大嫌いで、連れていくとストレスで吐いたり隠れて出てこなくなったりしちゃうので、おしっこ検査は自宅でしています。
やり方は至って簡単で、トイレシートを外し、トレイに溜まったおしっこをスポイドで採って密封容器に入れるだけ。
獣医さんも「そのやり方で大丈夫ですよ」と仰っていたのですが、気をつけるポイントとしては
- 必ず新しい砂に変える
- トイレをしっかり洗って乾かす
- トレイに落ちたおしっこはできる限り時間を置かない
だそうです。
システムトイレじゃない場合は、日本動物医療センターさんの猫コラムを参考にしてみてください。
ストルバイト結晶が顕微鏡で見つかる
獣医さんに呼ばれて顕微鏡を見てみると、ありました、結晶が。
5年ぶりの衝撃です。
「何か症状は出てますか?」と聞かれたので回数と量について答えると、「まあ…女の子だから、石が出来てたとしても恐らく詰まる心配はないでしょう。」と。
ただ、この時点では結晶の量が少し多い気がするとの見解でした。
治療に向けての獣医さんからのアドバイス
前回と同じ療法食で石は溶けますが、
- 5年ぶりとは言え再発した
- 6歳
- 5年間尿検査以外していない
ということを考えると、一度健康診断はしておいた方がいいと提案されたので、心配だったこともあり後日詳しい検査をすることに。
個人的にいくら猫さんを尊重したいとはいえ、何もしないのは良くないですからね。
めちゃくちゃ色々不安ですが頑張ります・・・。
ストルバイト結晶が結石になっていないかの検査
猫ちゃん専用診察室に入り、飼い主付きっきりの検査開始です。
鎮静剤の投与
うちのそよちゃん、暴れ狂うので鎮静剤を打たないとなんにも出来ません。
ただ、「初めての鎮静剤ですし不安なら・・・」と、お家で飲ませる経口薬も提案されましたが、お薬なんて飲んでくれた試しがないので、確実に効く注射にしてもらいました。
鎮静剤を打って暫くするとぐったりし始め、「おいおいおい大丈夫か」と不安で吐きそうでしたが、獣医さん曰くボーッとなってるだけだそうです。
「ぽーーーーーーー」
超音波検査
横たわるそよちゃんの体に機械を当てて、画面を見ながら腹部、胸部の順番に獣医さんから説明を受けます。
膀胱にうっすら結晶が少しあるのが見えましたが、石は見つからず一安心。
思ってたより結晶も少なかったみたいです。
尿検査だけでは、
- 膀胱にある結晶の量
- 結石になっているかどうか
- 結石だとしたらどこに出来ているのか
まではわからないので、出来るなら超音波検査はしておいた方がいいかと思います。
鎮静剤の解除
「解除」という表現が合ってるかどうかわかりませんが、鎮静剤の効果でボーッとしてる状態から目を覚ませる注射を打ってもらいます。
少し(数分)経って「しっかり怒ってるので大丈夫そうですね」と、元に戻ったのを獣医さんに確認してもらい帰宅。
鎮静剤のおかげか、あれだけのことをやったのにいつもの病院終わりほどブチギレられることもなく、少しテンション低いだけで済みました。
ストルバイト結晶の治療開始
症状が出ているので心配でしたが、見る限りひどくはないですね。一応療法食を続けて2週間~様子を見ましょうか。
療法食の開始
療法食も色々種類があって迷うところですが、そよちゃんは前回と同じロイヤルカナンにしました。
フードは一気に変えると下痢したり吐いたりしちゃうので、療法食であっても、少しづつ時間をかけて移行するのは鉄則。
食べてくれない場合はメーカーを変えるか、獣医さんに相談するとサンプルが貰えることもありますよ。
完全に切り替えてから3週間後に尿検査
療法食に完全移行してから3週間後、再び尿検査をすると、結晶もなくなり尿pHも酸性寄りに。
とりあえず完治です。
早い子だと1週間で結晶や結石が溶けることもあるみたいなので、1週間後、2週間後と尿検査をし、経過観察をするのもいいかと思います。
ストルバイト結晶の治療は食事療法だけではない
ストルバイト結晶・結石徹底解説でも紹介しましたが、治療は食事療法だけではありません。
どの方法で治療するかは、猫さんに合ったやり方を獣医さんと相談しながら決めるのがいいでしょう。
5年ぶりのストルバイト結晶再発・・・考えられる3つの原因
さてさて、今回5年ぶりに再発してしまったわけですが、獣医さん曰く、「よっぽど偏った食生活でもない限りフードが原因でストルバイト結晶・結石になることはない」のだそう。
というわけで「なりやすい体質」なのか「環境」なのか、私なりに色々調べながら原因を考えてみました。
①ドライフード
まず第一に考えられるのが、水分不足ですね。
そよちゃんは基本的にウェットフードを食べてくれないので、お水を飲んでもらう工夫はしているもののやはり摂取量は少ないのかと。
獣医さん含め猫専門の賢い方たちは揃って、「猫にはウェットフード!」と仰っているので、気に入ってくれるウェットフードを探そうと思います。
②運動不足
ストルバイト結晶・結石徹底解説の記事で詳しく書いてますが、猫には“ストルバイト結晶が出来やすい状態(おしっこの性質)”があるんですよね。
そのおしっこの性質を“結晶が出来にくい状態”に簡単に変えられるのが運動で、そう言えばそよちゃん、全然運動してませんでした。
一日1回の狩り遊びはしてましたが、登ったり走ったりの運動量は足りてなかったと思います。
③次女の引越し
症状に気づく1ヶ月ほど前に、次女が結婚し家を出たんですよね。
何となく「体調崩すかもなー」という不安はあったんで、タイミング的に関係してるのかなと。
実際、最近の研究では尿路結石の原因が環境ストレスとも考えられているそうです。
まとめると、前回から数年再発していなかったからと言って油断してた私のせいです。飼い主失格です、バカヤロウです。
愛猫のストルバイト結晶発覚〜治療までのまとめ
- 【症状】
おしっこが増える・1回のおしっこの量が少ない - 【尿検査結果】
ストルバイト結晶 - 【超音波検査結果】
結晶のみ - 【治療法】
療法食 - 【治療期間】
約一か月
今回は2回目の再発ということもあり、次こそ再発が予防できるようにと獣医さんに聞いたり調べたりして、前回よりもしっかりと学ぶことができました。
再発なので自分を責めまくってましたが、大事なのは「これからどうするか」を考えることですからね。
原因がある程度わかれば、油断さえしなければ対策しながら予防ができるはず。
おしっこトラブルは繰り返すと腎臓に負担がかかっちゃうので、私たち飼い主がしっかり意識してあげましょうね。
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