ちなみに我が家はお金持ちとは程遠い、貧乏人よりな庶民家庭です。
皆さんは「貧乏人はペットを飼うな問題」をご存知でしょうか。
ある獣医師の“お金がなければ動物は飼ってはいけません”という発言をきっかけに熱い議論が交わされ、今も話題になることが多いテーマです。
私個人としては、獣医さんだからこそ言えるド正論ではないかと思うのですが、中には反論もあるようですね。
というわけでこの記事では、少しでも多くの方に納得してもらえるよう「なぜ飼ってはいけないのか」について具体的に解説します。
貧乏人がペットを飼ってはいけない3つの理由
理由①医療費が高くて必要な治療ができない
ペットの医療費は高額で、保護した場合最初にかかる費用は15000円〜30000円くらいです。
(初診料・健康診断・ワクチン接種・ノミダニ駆除)
場合によっては検査が追加されることもありますし、何も問題なくても体調を崩せばその都度診察料、入院や手術となると10万〜かかります。
100万近くかかる場合もあるよ。
そうなった時にお金がないと諦めるしかありませんし、最悪の場合飼い続けるのがしんどくなってしまうこともあるでしょう。
こういった問題が実際に起きているからこそ、「貧乏人はペットを飼うな」と言われてしまうのです。
理由②十分なお世話が出来ない
医療費だけではありません。
キャットフードや猫砂は勿論、爪とぎやおもちゃ、キャットタワーや自動給水器など、猫が快適に暮らせるよう工夫すればするほど、お金ってかかります。
特に猫の場合ストレスで体調を崩しやすいですから、いかに環境を良くしてあげるかは大事。
「お金がないから」を理由に健康管理をしないのは、はっきり言って正当な理由とは言えません。
理由③多頭飼育崩壊の問題
裕福ではない家庭が知識もなく猫を迎え入れた最悪なケースが、多頭飼育崩壊です。
去勢・避妊手術をきっちり行っていれば飼育崩壊などまず有り得ませんからね。
お金に余裕がないせいで手術費用の2〜3万円が払えず、そのせいで猫がどんどん増えてしまうわけです。
勿論、猫好きとしては可愛い猫がこの世に誕生することは喜ばしいことですよ。
しかしそれはあくまで猫が大切にされることが前提。
無責任な人間のせいで、ろくにお世話もしてもらえない飢えた猫が増えることには当然大反対です。
「貧乏人はペットを飼うな」の真相
ペットを家族として大切にされている方なら、ここまで読んでお気づきになられたでしょう。
要するに問題は「貧乏なこと」ではなく、「貧乏を理由に無責任になってしまうこと」なんですよね。
そしてそれはペットに対し「貧乏を理由に無責任になれる程度の重み」だということ。
なので「貧乏人にはペットを飼う権利もないのか!」という反論はお門違いで、「貧乏を理由にケアも出来ないならペットを飼ってはいけない」と認めるべきなのです。
責任を持っていようがいまいが、お金に余裕がある人はペットにお金をかけることが出来ます。
しかし悲しいかな、お金に余裕がない人には「諦める」以外の選択肢がないのです。
この現実を認めない限り、今後もお金に余裕のない人がペットを飼い、「お金がない」を理由に諦めてしまうでしょう。
だからこそ私は、獣医師の「貧乏人はペットを飼うな」という発言には賛成ですし、拡散すべきだとも思っています。
貧乏人がペットを飼う時に考えるべき事
貧乏だけどペットを飼いたい場合は、以下3つのことをしっかりと考えてみてください。
- ペットを家族として思えるのか?
- どうすればお金に余裕が出来るのか?
- いざという時に頼れる人はいるのか?
ペットを本当の家族と思えるか?
もし、自分の家族の命が100万円で助かるとするならどうしますか?恐らく諦める人はいないでしょう。
特に自分の子どもとなれば借金してでも用意するはずです。
ペットのこともそれくらい思えるでしょうか。
私は何も「ペットに何かあった時は借金してでも助けるべき」などと言いたいのではなくて、それ位の命の重みは感じて欲しいということです。
「この子に何かあった時は私が絶対に助ける」という意識があれば、ペット保険に入ったりペット貯金をしたりと、何かしらお金に余裕を持てる行動を起こせるようになるはずですからね。
「ペットと家族(人)はまた違う」というのもわかりますが、ペットを守れるのは飼い主さんだけということもわかっておいて欲しいのです。
どうすればお金に余裕が出来るのか?
ペットが1匹でも増えるという事は家族が増える事と同じで、当然月々の出費も増えます。
ペットフードや消耗品だけでなく、電気代だって増えます。
なのでお金に余裕がない状態だと節約しないといけなくなったり、自分に使ってたお金を削ることになるわけです。
そういった所まで想定した上で、どうすれば余裕が出来るのかを考えることも大事でしょう。
貧乏なままギリギリの生活でペットと暮らすのか、ペットの為に収入を増やす方法を考えるかで結果は全然違ってきますからね。
要は、「貧乏人はペットを飼うな」が正論とするなら、貧乏人じゃなくなればいいだけのことなんです。
お金持ちになるのは難しくても、「貧乏人じゃなくなること」は今の時代それほど難しくはないかと思います。
仕事大嫌いな私でも「脱・貧乏」が出来る時代なのよ。
いざと言う時に頼れる人がいるのか?
ペットを飼うことに関して協力してくれる家族がいるかどうかも大事です。
というのも、ある日突然体調を崩し検査に10万円なんてことも稀ではないですからね。
お金に余裕がないまま一人で全てを背負うのは大変です。
その大変さからペットを手放すなんてことにならない為にも、前もって家族には協力をお願いしておくといいでしょう。
貧乏だった私がペットを飼った結果
先ほどから「貧乏人」と連呼していますが、私もどっちかというと貧乏人です。
めちゃくちゃ貧乏というわけではないですが、全然裕福じゃありません。
そんな私がペットを飼うことになったきっかけは、感染症で目も開かない子猫のそよ姫を抱っこした時に、「この子は何としても私が幸せにする」という母性が爆発してしまったからです。
そして今現在まで、貧乏を理由にそよちゃんに対して何か諦めたかと言うと、何も諦めてはないです。
勿論、ヒカキンさんのように高価なプレゼントは出来ていませんが、必要なものや医療費を断念したことはありません。
なぜなら、
- 猫と暮らすには最低いくら必要なのか?
- どうすればその費用を抽出できるのか?
- 自分に出来る事は何か?
を考えて行動した結果、自ずと収入が増えたからです。
このブログの収入もその一つだよ。
つまり、「貧乏人はペットを飼うな」は正論なんですが、だったら諦めなければいいだけのことではないでしょうか?
悔しがったり腹を立てたりする必要なんてなく、貧乏じゃなくなれば解決するということです。
簡単ではないけど、何でも挑戦できる時代ではあるよね。
貧乏人が貧乏から脱却してペットを飼う方法3選
猫に優しい世界を理想とする私としては、貧乏を理由に猫を飼うことを諦めて欲しくないのが本音です。
なので私が実際にやってみてよかった「貧乏じゃなくなる方法」を紹介します。
①浪費をやめる・節約する
当たり前のことなんですが、まずは出費を抑えましょう。
一般社団法人ペットフード協会の調べによると、猫に毎月かかる平均額は7485円だそうです。
ということは多く見積って毎月1万程度捻出しないといけないので、浪費をやめ、1万円分どこかで節約しなきゃいけません。
貧乏なのに浪費とかないんじゃないの?
そう思うかも知れませんが、実は貧乏な人って意外と無駄遣い多いんですよ。
私自身がそうですからね。笑
- コンビニや自販機で飲み物を買う
- タバコを吸う
- 無駄な付き合いがある
- めんどくさくて自炊しない
- 安いから買う
こういった細かい出費や「貧乏ならではの癖」を意識的にやめれば、1万円分位の節約は出来るでしょう。
喫煙者はまず禁煙するだけでOK!
②ペット保険に加入する
猫にかかる大きいお金は主に医療費ですから、ペット保険に加入することで負担は減ります。
(ワクチン接種や去勢・避妊手術は対象外)
毎月の掛け金が少し高くても補償額の大きいものを選びましょう。
ちなみに私がそよ姫にかけている保険は手術に特化した保険で、月々の保険料が960円(最初の1年)、補償割合は90%です。
一般的な通院・手術・入院補償の保険だと70%補償がオススメですね。
万が一のことを考えると、50%補償だとキツイと思います。
お金に余裕がない人こそ絶対に入っておくべき。
高齢や病気になってからでは入れない可能性もあるので、迎え入れたらすぐに加入した方がいいですよ。
③副業で収入を増やす
しつこいようですが、やはり個人的におすすめなのは「貧乏からの脱却」です。
とはいえ、掛け持ちでアルバイトをするとなると家で猫と過ごす時間がほとんどなくなってしまうので、それはそれで別問題が起きますよね。
そこでおすすめなのが在宅で出来る副業です。
昔と違ってありがたいことに、スマホひとつでお金を稼げる時代ですからね。
勿論簡単ではないですが、月2~3万円程度ならそこまでハードルは高くないと思います。
【まとめ】「貧乏人はペットを飼うな」は正論だが諦めなければ問題ない
「貧乏人はペットを飼うな」なんて言われると、犬好き・猫好きとしては反論したくなる気持ちもわかります。
ですが残念なことにド正論なわけで、実際に「お金がないから」と放棄されたり捨てられたりしてる犬や猫が沢山いるのも現実。
だからこそ反論すべき点は「貧乏でもペットにかかるお金くらいは意地でもなんとかするわ」であり、考えて計画し、行動を起こすことが大事なんです。
「貧乏だし飼っちゃいけないのかな・・・」と悩んでる犬好きさん・猫好きさんは是非、飼っちゃいけない理由をしっかりと知った上で、飼い主としての責任について考えてみてください。
「何とかなるわ」では何ともならないけれど、「稼ぐしかないわ」は稼ぐまであきらめないってことだよ。
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