猫のトイレって、色んな種類がありますよね。
私は最初、一般的な固まる砂(鉱物系)を使っていました。
でもある日、微量の血尿に気付けなかったことで、「このままで大丈夫かな?」と不安に。
そこからシステムトイレに切り換えた結果、気になっていたくしゃみや結膜炎も落ち着き、おしっこトラブルに気付けない不安もなくなりました。
この記事では、システムトイレ派となった理由や体験談を正直にお伝えします。
これからトイレ選びをする方、今のトイレにモヤモヤを感じている方の参考になれば幸いです。

システムトイレは猫から不人気という事実
本題の前にまず、なせ私がこの記事を書くに至ったかというと、システムトイレは猫から不人気だからです。
実際、「保護猫カフェ・ネコリパブリック」の猫さんたちの協力のもと、猫はどんな砂を好むのかを試したところ、以下のような結果となりました。
- 1位 鉱物系(19回)
- 2位 木系(11回)
- 3位 紙系(5回)
- 4位 おから系(4回)
- 5位 固まらない砂(2回)

システムトイレを使っている飼い主さんにとってこの結果は衝撃的ですよね。
更に、東京猫医療センターの服部先生曰く、猫のトイレは猫目線で選ぶことが大事だそうです。
猫トイレは、室内で猫に排泄させるために作られたもの。砂もトイレも種類は多いけど、処理のしやすさとか消臭効果とか、飼い主にとって都合よく作られたものがほとんどです。猫に気に入ってもらうには、野外の猫がどんな所で排泄しているか、猫目線で考えるといいでしょう。
引用元:PetLIVES
つまり、猫が好むトイレは“公園の砂場”。
安全かつ解放感のある場所で、細かいたくさんの砂をかくのが理想の猫トイレ。
だからこそ、固まる砂を使うトイレからシステムトイレへの移行は、かなり悩みました。
固まる猫砂に感じていた3つの不安
うちでは、愛猫そよちゃんを迎え入れて1~2ヵ月ほど、固まる砂(鉱物系)を使っていました。
①頻尿と血尿に気付きにくかった

そよちゃんが体調を崩していた時、実はうっすら血が混じったおしっこをしていたんです。
でも当時使っていた固まる砂は色がわかりにくく、割って中を見るまで気付けませんでした。(おしっこをする時に鳴くようになってようやく気付いた)
「もっとちゃんと見ておくべきだった・・・」と、あとからすごく後悔しました。
②誤飲・誤食の心配があった
猫が足に付いた砂をペロペロしているのを見た時、「これって体に入っても大丈夫なの?」と不安に。
そこで調べてみたところ、異食症(食べ物以外を好んで口に入れてしまうこと)の猫がベントナイト中毒に犯されたという事例が報告されていることがわかりました。
鉱物タイプの猫砂に使われている主成分のこと。
「異食症」という稀な例ではありますが、細かい砂だと指の間に挟まり、グルーミング時に誤飲する可能性もありえるんじゃないか・・・。
そう思うと、足を舐めるたびに心配になって、ちょっと恐くなってしまったんです。
③くしゃみと結膜炎がなかなか治らなかった
日本国内では、ベントナイト系猫砂の粉塵が原因とされる“人間の健康被害の症例”が報告されています。
この事に関してもう少し深く調べてみたところ、『げぼくの教科書』という獣医師さんが運営するサイトでも、人間の症例報告と共に「吸い込まないに越したことはない」という意見が書かれていました。
「砂を変えてくしゃみや咳がい落ち着いた」という体験談も実際に聞く事があり、そよちゃんのくしゃみや結膜炎との関連性は低いかも知れないけど、ちょっと気になるところでした。
システムトイレに変えて感じた安心感
おしっこの色と量がよくわかる
システムトイレは、トレイに敷いているシートにおしっこが染み出す構造です。
固まる砂よりは色や量がわかりやすくなり、健康チェックがしやすくなりました。
これだと血尿にもすぐに気付けそうで安心です。
くしゃみ・結膜炎が落ちいた
システムトイレに変えて少し経ってから、くしゃみと結膜炎が治まりました。
フードの変更をした時期でもあり、砂が原因で長引いていたかどうかはわかりませんが・・・当時使っていた固まる砂は粉塵が多かったので、多少は関係しているのかなと思っています。
誤飲の心配がほぼなくなった
システムトイレのチップは、固まる砂に比べると大粒で、舐めて誤飲するリスクは激減。
以前はトイレに入るたび、砂をはらったり掃除をたりしてましたが、そういった手間も不安もなくなってよかったです。
実は採尿が超簡単
膀胱炎は再発率が高いと聞いていたので、定期的な採尿をすることで予防や早期発見に繋がります。
システムトイレは、トレイに敷いているシートを外すだけで採尿が可能。
うちのそよちゃんは、病院へ連れて行くと吐いちゃうくらいの病院嫌いなので、そういった面でも安心出来ました。
デメリットもあるけど、それでも選んだ理由
もちろん、システムトイレにも“良くない点”というのはあります。
- 猫から不人気
- 砂やシートの交換コストがかかる
- 定期的な掃除は必須
でも、うちの場合現時点ではメリットの方が上回っているのです。
特に“簡単に採尿が出来る”という点は、私にとってもそよちゃんにとっても大きなメリットでした。
大切な家族の体調を守るには、こういう日々の小さな工夫が大切なのだと実感しています。
【まとめ】猫の健康管理に、システムトイレという選択肢を
トイレって、ただの「お掃除のしやすさ」だけじゃなくて、猫の健康にかかわる大事なポイントなんですよね。
うちはシステムトイレに変えてから、スマートトイレ(システムトイレと同じ仕組み)も導入し、そよちゃんの様子が前よりもっと良く見えるようになって、私も安心して過ごせるようになりました。
ただ、私と全く同じ状況ならシステムトイレをおすすめしますが、「猫に不人気」というところを考えると正直悩みどころ。
今のトイレに不安な理由によっては、固まる砂を使った一般的なトイレの方がいい場合もあるので、おうちの猫さんに合った「正しい選び方」をしてあげてくださいね。
- トイレに入るのをためらう
- トイレのふちやへり、空中をかく
- トイレのへりに足をかけて排泄する
- トイレからすぐ出る
- トイレ以外の場所で排泄する
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