うちの猫、離れたりお出かけすると大声で鳴くから困ってる・・・。
それもしかしたら分離不安症かも。
今回は、猫の分離不安症の原因や対策、予防策などについても詳しく紹介します。
愛猫が離れると鳴く・・・これって分離不安症?
飼い主さんの後を追ったり、飼い主さんが出かけると鳴く場合、もしかしたら分離不安症かも知れません。
「分離不安」とは、飼い主さんと離れることで起きるストレス反応のことで、「分離不安症」とは、分離不安によって体調や行動に異変をきたす状態を言います。
簡単に言うと、好きな人がいない不安感からストレスを感じ、メンヘラ行動をしたりあげくには体調を崩すといった状態ですね。
寂しくて止むなんて・・・なんて可愛いんよ・・・。
猫の飼い主ならそう思ってしまうかも知れませんが、喜んでる場合ではありません。
実は「分離不安症」とまでなると、“カイヌシがいなくてさみしいよー”なんてレベルではなく、飼い主さんがいない不安で苦痛を伴うレベルなんです。
なので初期の段階で対処しないと分離不安から病気を引き起こすこともありますし、飼い主さんにとっても大変な事態へとなりかねません。
出来ればチェック項目の1~3の段階で対処してあげてね。
猫が分離不安症になる原因
元々の性格や猫種によって分離不安になりやすいパターンなんかもありますが、基本的には猫が生活の変化に強い不安を感じることで発症するそうです。
他にも、
- 猫にベッタリ
- 猫と常に一緒
- 猫を可愛がりすぎる
といった飼い主さんの過剰な愛情表現が原因となることも。
とにかく、飼い主さんがいる時といない時の違いが大きすぎると、猫が不安になり分離不安症となる可能性があるでしょう。
猫の分離不安症を放置するのは危険
軽ければ数日でおさまる場合もありますが、「そのうち慣れるだろう」と放置していると、以下の病気や問題行動を引き起こすことがあります。
- 過剰なグルーミングによる脱毛症、皮膚炎
- 過食や嘔吐、食欲不振
- マーキング行為、粗相、破壊行動
更に悪化すると慢性的な病状に繋がることもあるので、「本格的な治療」になる前の段階で必ず飼い主さん自身が対策してあげてください。
猫の分離不安症に効果的な対処法
分離不安症をの治療は大きく分けて2つ。
- 飼い主さんの努力と工夫
- 動物病院での治療
まずは飼い主さん自身で出来る限りのことをやってみてから、それでも治らないようであれば動物病院で相談することをオススメします。
飼い主さん自身が出来ること
①猫の本能を満たしてあげる
お家の中は猫にとって「縄張り」なので、まずは猫自身が快適に過ごせる環境にしてあげるといいです。
- キャットタワーやキャットウォークの設置
- リラックスできる寝床
- 自分のニオイがついてる環境
- 邪魔されず安心できる食事スペース
- 通気性が良く清潔なトイレ
そして同じく重要なのが、しっかりしたコミュニケーションにもなる「狩猟本能」。
「猫は狩猟本能が満たされると自信がつき、不安が和らぐ」という研究結果もあるので、最低でも1日1回はしっかりと遊んであげてください。
猫さんが遊ばないのは遊び方が間違ってるのかも知れないんで、「猫を夢中にさせる遊びかた」を参考にしてください。
②距離感を見直す
飼い主さんの過剰な愛情表現が原因の場合は、猫との距離感を見直す必要があります。
たとえば、
- 抱っこする時間を減らす
- 1日中家にいれる日も少し出かける
- 甘えてきた時だけ応える
などとにかく密着しないことですね。
ただ、これがなかなか難しいわけですよ。だって可愛いんで。
ですが全ては愛猫のため。
留守中に不安で苦しい思いをさせるくらいなら、自分が猫との触れ合いを我慢して苦しむほうがマシだと考えるしかありません。
③留守のイメージを前向きに変える
「飼い主さんが出かける=不安」
という状態から、
「飼い主さんが出かけて帰ってきた時はいいことがある」
というイメージに書き換えるのも一つの手です。
ただ注意して欲しいのが、帰宅した時に「安心する」だと依存しちゃうので、おやつをあげたりおもちゃで遊んだりと「いいことがある」と思わせることが大事。
おやつをあまりあげたくない派の方や、おやつをあげない方がいい状態(おしっこの病気や腎臓の不安)の場合は「neco-ri(ねこり)」が超オススメです。
動物病院に相談する
「色々やってみたけど治らない・・・」という場合は、これ以上悪化しないためにも動物病院に相談することをオススメします。
治療としては抗うつ剤が一般的ですが、フェロモン療法やサプリなんかもあるので色々聞いてみるといいですよ。
とにかく薬で治そうとする獣医さんもいるから、飼い主さんの理想はちゃんと伝えるようにね。
分離不安は「飼い主さんがいる時といない時の違いからくる不安」ですから、その差を大きくしないこと、急な環境の変化に注意することが出来れば、予防もできますよ!
お留守番中も安心できりゃええのよ。
ずっと鳴く愛猫に心を痛めた体験談
同じように分離不安が心配な飼い主さんも是非試してみて!
新型コロナの影響で環境が変わってしまい、お留守番中に鳴き続けるそよちゃん。
うちはお留守番カメラを置いていて、普段はそんなに動かないので滅多に通知がこないんですが、ひっきりなしに通知がきたんですよ。
で、見てみるとありとあらゆるドアをカリカリしては大きな声で鳴いてました。
因みにそよちゃんの症状は以下の通り。恐らく軽症の範囲です。
- 留守中ずっと鳴く
- 帰宅すると離れない
- どこへ行くのも付いてくる
- 撫でないとフードを食べない
- 離れるとしつこく鳴く
仕事なんて辞めようかと思うくらい、とにかく辛そうな鳴き声だったので、獣医さんに相談してアドバイスをいただきました。
- 外出を察知させない
- おうちの中を飼い主がいる時の状態に近づける
- 不安感を紛らわせる
- 退屈させないようにする
- 他のことに興味を引く
- 依存させる行為を避ける
で、
- 留守中もテレビを付けておく
- キャットタワーの追加
- 帰宅したらおもちゃで遊ぶ
- 丸一日家にいないようにする
- おうちの中を自由に行き来できるようにする
を実行した結果、最初こそ少し鳴いていたものの、数日で完全に治まりました。
全部の窓から景色が見れるようにもしたよ。
今となっては出かけても帰宅しても無視です。笑
【まとめ】猫の分離不安症は放置せずに必ず対処してあげてください
「飼い主と離れるのが不安」だなんてすごく可愛い理由ではありますが、当の猫にとっては耐え難い苦痛です。
そして間違った対処をしてしまうと症状が悪化し、飼い主さん自身が困ることにもなりかねません。
なので気付いた段階で、少しずつ慣れていくような工夫をするのが大事。
抗うつ剤などの投薬治療は、どうやってもどうにもならない時の最終手段として、まずは飼い主さんが出来る限りのことをしてあげてくださいね。
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