
室内飼いでも首輪ってつけた方がいいの?
今回は、こんな疑問にお答えします。

猫に首輪をつけるべきかどうか、悩んでる飼い主さんも多いんじゃないでしょうか。
外に出るわけではないし、そもそも猫の飼い主さんって「猫を飼っている」という感覚ではないので、首輪を付けたくない方もいるかと思います。

「猫と暮らしている」もしくは「猫様に一緒に暮らしていただいてる」もんね。
ですが結論から言って、室内飼いの猫にも首輪は必要。
というわけでこの記事では、首輪の必要性や正しいつけ方、注意点などについて紹介します。
「愛猫に首輪つけるべきか、外した方がいいのか・・・」と迷ってる方は是非、猫ちゃんの為にも最後まで読んでみてください。
猫に首輪が必要な3つの理由

ではまず、室内飼いの猫にも首輪が必要な理由を具体的に説明しますね。
①脱走した時に飼い猫だとすぐわかる
猫の脱走は珍しいことではありません。
実際、Twitterでもよく「愛猫を探してます、脱走しました!」という飼い主さんの悲痛な叫びを見かけます。
脱走しないように気を付けていても、隙あらば脱走を試みるのが猫。
そんな時に首輪が付いていないと、飼い主さん以外にとっては野良猫さんと区別がつかず、最悪の場合保健所に保護されてしまうこともあり得るのです。
ですが首輪が付いていれば飼い猫だとすぐにわかりますし、首輪や迷子札に電話番号を書いておけば連絡もスムーズに行えます。
特に好奇心旺盛な猫さんの場合は、万が一に備え首輪はつけておいた方がいいでしょう。

人懐っこい猫さんだと保護されてそのまま飼われることだってあるんだよ。

それもツライ。

無事でさえいてくれればいいけど・・・ツライよね。
②災害時に役立つ
地震などの災害が起きた時、パニックになって逃げだしたり、避難中飼い主さんとはぐれてしまったりする犬や猫は少なくありません。
実際、2016年に起きた熊本地震での被災ペット数はおよそ2500頭(犬1094匹・猫1405匹)。
2017年に環境省がまとめた報告によると、猫はほとんど帰ってきていないことがわかっています。
犬 | 猫 | |
---|---|---|
保護 | 1094 | 1405 |
飼い主判明 | 400 | 11 |
返還 | 400 | 11 |
犬 | 猫 | |
---|---|---|
首輪のみ (迷子札なし) | 344 | 13 |
迷子札 マイクロチップ 鑑札・注射済票(犬) | 24 | 0 |
装着による 飼い主の判明 | 158 | 3 |
猫の性格上、犬よりも帰ってこない確率が高いというのもありますが、首輪を付けていなかったことでこういった状況を招いてしまう可能性もあるわけです。
首輪をしていたからと言って必ず見つかるわけではないですが、つけておいた方が安心ですね。
③エリザベスカラーが付けやすい
普段から首輪を付けていれば、首に何かがついてる状態に慣れるのでエリザベスカラーを付けても戸惑いません。
エリザベスカラーは避妊・去勢手術後は必須ですし、怪我した時や体に薬を塗る時など、舐めなるのを防ぐのにもめっちゃ便利ですからね。
つける機会がないとは言えませんから、首輪に慣れていた方が多少なりともストレスは軽減されるかと思います。

実際そよちゃんはエリザベスカラー余裕だったよ。邪魔で怒ってはいたけど。
猫首輪の正しいつけ方

猫に何かをする時は、嫌がられないように工夫するのが鉄則。
前から付けようとすると、「何かされる」と警戒してしまうので、気付かれないように後ろからそっと付けてあげましょう。

そよちゃんは気付かなければ付けた後も普通なんですが、気付いた瞬間怒って暴れ倒します。
また、首輪はきつすぎても緩すぎても危険なので、丁度いい長さに調節する必要があります、
- 短毛の猫さんや子猫
人間の指が1,2本入る位(猫の首回り+2~4㎝) - 長毛の猫さん
人間の指が2,3本入る位(猫の首回り+4~5㎝)

愛猫さんの首回りのサイズがわかっている場合はつける前に調整してね。
猫の首輪に関する3つの注意点
猫の首輪は「付けたら終わり」ではありません。
①定期的に洗浄・交換する必要がある
首輪を付け続けていると、首輪自体に雑菌が繁殖してしまうことがあります。
菌が繁殖してしまうと皮膚トラブルを起こしてしまうので、最低でも月に一度は水洗いをするようにしましょう。
(常につけるものなので洗剤の使用はあまりオススメしません。)
また、定期的に洗浄しても半年に一度は交換した方がいいので、少しだけ手間とお金がかかっちゃいます。

つまり、半年に1回は着せ替え出来るという、飼い主にとってはある意味メリットでもある。
②まめに首輪のサイズを確認・調整する
首輪は付けているうちにゆるくなってしまったり、成長期の子猫だときつくもなってきますから、必ず定期的にサイズの確認をしてあげてください。
③脱毛していないか定期的に確認する
首輪をつけていると、首周りの毛が寝てしまいパッと見では脱毛してるかどうかわかりにくいです。
なので定期的に首周りの毛の状態を360度しっかりとチェックして、少し抜けてきてるようなら暫く外してあげましょう。
まさに私はこのチェックを出来ていなかったがために、そよ姫のかわいい首毛を失わせてしまいました。
【体験談】気をつけないと首周りの毛がハゲる
首輪は正しくつけないと首周りの毛がハゲてしまいます。
- 首輪がキツイ・重い
- 雑菌が繁殖している
- 素材によるアレルギー
しかも、程度によりますが一度ハゲてしまうとなかなか生えてきません。
そうなると皮膚が毛に覆われていない分、引っかき傷が出来やすくなったり菌による炎症を起こしやすくなったりしてしまうのです。
実際、私の注意不足でそよ姫は首輪ハゲが出来てしまい、定期的に首に炎症を起こしています。
獣医さんにも診てもらいましたが、「毛根にまでダメージを与えてしまってる場合なかなか生えてこない」と言われました。
1年以上経ってかなり生えてきてはいますが、まだまだ全然元通りになってません(´;ω;`)
愛猫が首輪を嫌がる時の対処法

猫が首輪を嫌がる理由は以下の通りです。
- 慣れない首輪に恐怖を感じる
- 素材による皮膚への刺激
- 重い、邪魔などのストレス
それでは、対処法を具体的に紹介していきます。
「楽しいもの」と思ってもらう
首輪を怖がらないようにするには、「嫌なものではない」とわかってもらう必要があります。
なので無理矢理付けるのではなく、愛猫の好きなことをしながら手際よく付けるようにしましょう。
飼い主さんの外出時のみ付ける場合は、毎回ご褒美におやつをあげるのもいいですよ。
柔らかい素材のものにする
猫は体に何か付いていること自体を嫌いますから、出来るだけ違和感のない柔らかい素材の首輪にするといいです。
カワイイ首輪を付けたい気持ちもわかりますが、嫌がられてしまっては元も子もないですからね。
まず最初は肌触りの優しい素材から、少しずつ慣れていってもらいましょう。
超軽量の首輪で試す
私たちにとってはどれも同じ重さに感じますが、猫にとっては数gの違いでも大きいです。
なので嫌がる猫さんには3~4gの、猫専用超軽量首輪がオススメ。
こだわりがなければ、ハンドメイドなら3g以下の猫首輪も結構ありますよ。

安全性(セーフティバックルの有無・負荷量)やショップ評価などはしっかりと確認してくださいね。
また、猫さんが嫌がらず、尚且つハゲにくいオススメの猫専用首輪については以下記事にまとめてあります。
是非参考にしてみてください。
【まとめ】室内飼いの猫でも首輪は必要!嫌がらない工夫を
猫はもともと首輪を嫌がる生き物です。
そんな猫に首輪をつけるなんて「かわいそう」と思うかも知れませんが、万が一のことを考えると付けておくことに越したことはありません。
ですが慣れていないと違和感からまっすぐ歩けなくなったり、暴れたりする猫さんもいますから、無理矢理付けるのではなく色々工夫して試してあげてくださいね。
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