システムトイレについて具体的にちゃんと知りたい!
今回は、こんな疑問にお答えします。
我が家のそよ姫はシステムトイレ愛用歴5年目になります。
猫トイレといっても形状やタイプは様々で、最近ではAIトイレというハイテクトイレもありますね。
そんな猫トイレの中でも、飼い主さんから人気なのがシステムトイレ。
そこで今回は、システムトイレの仕組みやメリット・デメリットなどを具体的に解説していきます。
そもそもシステムトイレとは?
猫用システムトイレとは、2層で構成されているトイレのことです。
上段の砂を入れる部分がすのこになっていて、猫がおしっこをすると猫砂とすのこを通過し、下段のトイレシートで吸収するという仕組みになっています。
一般的なノーマルトイレではシンプルな箱タイプのトイレに固まる砂を使用しますが、システムトイレでは固まらない砂を使います。
システムトイレ用の砂しか使えないよ!
また、多頭飼いや忙しい飼い主さんが使われていることが多いです。
というのも、固まるタイプの砂だと多頭飼いや留守が長い場合は頻繁に処理できず、トイレにおしっこのかたまりがたくさん残ってしまうから。
1日1回ウンチを処理すればいいだけなのも人気の理由の一つです。
システムトイレを使うメリット
システムトイレのメリットは以下の3つ。
- ニオイが少ない
- おしっこの変化がわかりやすい
- 採尿が簡単にできる
①ニオイが少ない
システムトイレ用の砂とシートはニオイを吸着してくれるので、猫の独特なおしっこ臭に効果的。
ただ、すのこ部分(裏面)のおしっこ汚れが溜まるとそこからニオイがどんどん発生するので、マメに掃除をする必要はあります。
ちょっとしたお手入れにはペット用ウェットシートや除菌消臭スプレーを使うといいよ。
②おしっこの変化がわかりやすい
毎日トイレシートをチェックしておけば、愛猫の普段のおしっこ状態が把握出来て異変にも気付きやすいです。
実際に私は固まる砂で少量の血尿に気付けずそよ姫に痛い思いをさせてしまった事がありますが、システムトイレに変えてからは血尿となる一歩手前で気付くことが出来ました。
③採尿が簡単に出来る
システムトイレ最大のメリットは、猫に一切負担を与えずに採尿が出来ることです。
しかも方法も超簡単で、砂を新しくし、トイレシートを外した状態で猫さんにおしっこをしてもらうだけです。
あとは溜まったおしっこを容器に入れて動物病院へ持って行けば検尿してくれますし、自宅で出来るおしっこチェックキットもありますよ。
愛猫のおしっこを邪魔することなく、病院にも連れて行かずに尿検査が出来るので、定期的な検査が必要な猫さんにはありがたいですね。
システムトイレを使うデメリット
システムトイレには実は、致命的となるデメリットもあります。
- 猫からは不人気
- 衛生面が心配
- コスパが悪い
①システムトイレ用の砂が猫からは不人気
採尿が出来る優秀さとは逆に、システムトイレ最大のデメリットとなるのが「猫から不人気」だということ。
ライオン商事株式会社さんが、東京猫医療センターの服部幸院長と「猫ファーストなトイレ」を開発する際に行われた調査で、以下2つの“猫が好むトイレの特徴”がわかったのです。
- 横幅50㎝以上の容器
- 鉱物系の猫砂が入った容器
また、猫にはおしっこやうんちをした後に砂をかける習性があるため、清潔で柔らかい砂や土が理想とされています。
つまり、構造上どうしても粒が大きくなってしまうシステムトイレ用の猫砂は、猫から不人気というわけですね。
とはいえ、トイレ不満サインも見られず使ってさえくれればメリットも大きいですから、初めからシステムトイレを使えば案外問題ない場合も多いですよ。
猫のトイレ問題については『猫にとってシステムトイレはストレスなのか?』で解説してるので、是非参考にしてみてください。
②衛生面が心配
システムトイレはおしっこが砂を通過してトレイに流れていくので、汚れが溜まってしまうことからも衛生面での不安はあります。
消臭&抗菌効果があるとはいえ、固まるタイプのようにその都度処理出来ませんからね。
ただ、少し手間ではありますが砂の入れ替え頻度を早めにしたり、すのこ汚れをまめに拭き取ったりして清潔を保つことは出来ます。
また、抗菌作用の強い砂やおしっこを吸収して崩れる木質ペレットなどもありますから、「システムトイレ=不衛生」というわけではありません。
衛生面が心配だけど砂を替えるとそよちゃんが嫌がるから、我が家では掃除頻度を増やすことにしました。
③コスパが悪い
猫トイレの基本通り「猫さん1匹・トイレ2個」であれば、利便性を考えるとそれほどコスパは悪くありません。
ただ、清潔を保つためにはシートの取替や砂の入れ替え頻度が通常よりも多くなるので、その分コストはかかりますし手間も増えるというわけです。
ものすごくざっくり計算したので大体の金額だよ。
ノーマルトイレに比べると倍近くの値段がかかってしまうのは難点と言えるでしょう。
システムトイレの正しい使い方やお手入れ方法
では次に使い方やお手入れ方法ですが、一般的なシステムトイレであれば使い勝手はどのメーカーさんも大体同じです。
トイレの準備
まずはシステムトイレを組み立て、下段のトレーに専用シートを敷きます。
「組み立て」と言っても重ねてはめ込むだけね。
シートが折れ曲がらないように気を付けないと、おしっこが漏れてしまいます。
そしてシステムトイレ専用の砂を入れたら完成。
通常サイズで2ℓ(半袋)、大きめサイズ(ワイドトイレ)だと4ℓ(1袋)使うよ。
あとは猫さんに使ってもらうだけです。
おしっこやうんちの処理
おしっこはシートに吸収されるので、固まるタイプの猫砂のようにその都度捨てる必要はありません。
うんちは出来るだけ早めに、スコップを使って周りの砂と一緒にビニール袋に入れて処理します。
砂とシートの交換時期
砂の入れ替えは最低でも1ヶ月に1回
メーカーや猫さんの数、使用頻度によっても入れ替える時期は異なりますが、最低でも1ヶ月に1回は交換してあげましょう。
猫は綺麗好きなので砂の汚れやニオイでおしっこを我慢してしまい、膀胱炎などの病気を引き起こすこともありますからね。
頻繁に使っているトイレなら、猫ちゃん1匹でも3週間程で入れ替えるのが理想的です。
そよちゃんは砂が汚れてくると2個目のトイレを使い始めるから、そのタイミングで入れ替えてるんだけど大体3週間位だよ。
シートの取り替えは3〜4日に1回
シートの交換は1週間に一回と記載せれてることが多いですが、普通に使っていると3〜4日もすれば結構ニオイがしてきます。
トイレ2つをまんべんなく使っているなら1週間に1回でも大丈夫そうですが、偏ってる場合、よく使う方は3〜4日で取り替えてあげましょう。
清潔を保つにはちょっと早いくらいが丁度いいんだよ。
トイレ本体の丸洗い
システムトイレはすのこ部分におしっこ汚れがたまるので、最低でも月1回の丸洗いは必須です。
こちらに関しても使用頻度によりますが、例えば猫さん1匹だと猫トイレは頭数+1つなので2個になりますよね。
両方を均等に使っているのか、どちらかに偏ってるのかで汚れ具合は変わってきます。
よく使うトイレなら2〜3週間に1回、あまり使わない方は1ヶ月を目安に洗うといいでしょう。
システムトイレに関するQ&A
それでは最後に、システムトイレに関する疑問についてお答えします。
気になる方だけどうぞ。
シートの取り換えや砂の入れ替えをまめに行っていれば、ニオイはかなり抑えられるはずです。
ただ、すのこ部分に溜まった汚れから結構ニオイがしてきますから、ウェットシートなどで拭き取るといいでしょう。
うんちを取る時に周りの砂も一緒に取り除きますから、減ってきたら新しい砂を追加する必要があります。また、一部だけ汚れで変色することがありますから、その際も古い砂は取り除き綺麗な砂を追加してあげるといいです。
原因のほとんどがニオイや砂(大きさや材質)なので、それぞれ対策すれば使ってくれるようになるかも知れません。ただし、要は「気に入らない」というサインですから、無理に使わせると病気の原因ともなりかねないのでオススメは出来ません。
【まとめ】
システムトイレには「猫が好まない」という大きなデメリットがある反面、猫に負担を与えずにおうちで採尿が出来るというメリットもまた、大きいです。
実際うちの愛猫そよ姫は大の病院嫌いなうえ、おしっこの病気にかかったことがあるので、我が家ではシステムトイレが大活躍してますからね。
ノーマルトイレかシステムトイレに迷った際は是非、この記事を参考におうちの猫さんや飼い主さんの生活がどっちに合っているのかで選んでみてください。
コメント
[…] […]