愛猫が全然触らせてくれなくて悲しい・・・。
そんな飼い主さんの切ない悩みにお答えします。
猫が嫌がるとわかっていながら、つい触ってしまう飼い主さんも多いんじゃないでしょうか。
勿論私もその一人なんですが、出来れば嫌がられずに触りたいし逃げないで欲しいですよね。
だって悲しくなるから。
そこで今回は、「猫が嫌がる原因」や「触らせてもらえるようになるコツ」について、詳しく解説していきます。
猫が触られるのを嫌がる理由
そもそも、猫と言う生き物は基本的にベタベタと触られるのが好きじゃありません。
なぜなら、猫は急所や敏感な感覚器などを警戒するため、猫には猫なりの触ってもいい場所やタイミングがあるからです。
飼い主さんにべったりな猫でも、気分によっては急に嫌がることも普通にあるでしょう。
ただ、あまりにも触らせてもらえないという場合は飼い主さんにも問題があるかもしれないので、以下の特徴があてはまっていないかチェックしてみてください。
猫に触らせてもらえない人の特徴3つ
①猫の都合を無視して撫でる
猫に触りたいからといって、猫が寝てる時やグルーミングしてる時でもお構いなしに触っていませんか?
猫は「何かしてる時」に触られると不快感を覚えます。
特にグルーミング時は、たとえ心を開いてる相手でも邪魔されたくはないもの。
せっかく綺麗にしてるのに撫でられるとたまったもんじゃないよ。
猫の都合も考えてあげましょう。
②猫の嫌いなニオイがする
香水や柔軟剤は人にとってはいい匂いですが、猫にとっては不快な匂いです。
本能的に「毒」と見なして避ける傾向にあるので、猫の嫌いな匂いを把握しておくといいでしょう。
猫は嗅覚の優れた狩猟動物ですから、匂いにもめちゃくちゃ敏感なんですよ。
③不快な部位を触ろうとする
ねこのきもちwebマガジンさんのアンケート調査によると、『愛猫が触ると嫌がる部位』の1位は“前足・後ろ足”だそうです。
その他結果は以下の通り。
- 1位 前足・後ろ足(33.1%)
- 2位 お腹(28.0%)
- 3位 しっぽ(25.4%)
- 4位 肉球(8.7%)
- 5位 背中(2.7%)
数字を見ればわかるように、トップ3には圧倒的嫌悪感があらわれていますね。
実際うちのそよちゃんもまさにこの通りで、心を開きまくってる娘ですら足は怒られてます。
つまり、「顎や額、頭」は比較的OKな部位で、それ以外は注意が必要ということ。
もちろん猫にもよりますが、「しっぽ・お腹・脚」はなるべく避けるようにしましょう。
ちなみにだけどお尻トントンも喜ぶとは限らないよ。
私はやだね。
猫に触らせてもらう5つの手順とコツ
それでは、「猫にとって不快なお触り」を理解してもらった上で、どうにか触らせてもらうコツを紹介します。
手順①手に対する警戒心を解く
まず最初に、飼い主さんが手を近づけた時に猫が逃げる場合、手に対する警戒心を解かないことには何をやっても無駄です。
警戒心の解き方については以下の記事で詳しく説明していますが、
要は、
- 飼い主の手は嫌なものではない
- 飼い主の手は獲物ではない
ということをわかってもらわなきゃいけないんです。
とはいえ、手を噛む癖を治してからとなると結構な時間がかかってしまいますから、「噛みグセを治す方法」と並行してやっていくといいでしょう。
手順②触ってもいいタイミングを見計らう
触らせてくれない猫を触るにはタイミングが重要です。
猫は何かをしてる時に邪魔されるのを嫌いますから、以下の状態の時は撫でるのを避けましょう。
- 寝ている時
- ごはんを食べている時
- トイレに入っている時
- 毛づくろいをしてる時
- 狩りの最中
触るタイミングほぼないじゃんか。
そう思うかも知れません。
その通りです。
触られるのを嫌がる猫を触るタイミングとは、
- 猫から寄ってきた時
- 飼い主さんの隣でリラックスしている時
しかないんですよ。
ですが、そのタイミングですら撫でかたや触る部位を間違えると距離を取られてしまう恐れがあるので、慎重に行う必要があります。
手順③猫が喜ぶポイントをおさえる
触れるチャンスがきた時に間違った撫で方をしてしまわないよう、猫が喜ぶ基本の撫で方を紹介しますね。
指で優しくマッサージ
- 顔周り/耳周り
よく使う筋肉なので、親指や人差し指でほぐすように撫でてあげる - あご下
力を入れずに軽く指を動かす
最初は数秒から始めてしばらく様子を見てね。
手のひらで優しくマッサージ
- 背中
首からお尻にかけ、毛並みに沿って手のひら全体で優しく撫でる - 頭
手のひらで頭を覆い、親指で額を軽くマッサージする。
手のひらを嫌がる時は「何かされる」って警戒してしてるかも知れないから、手の甲を使うといいよ。
おうちの猫ちゃんの喜ぶポイントを探りながら、ちょっとずつ(嫌がらない程度で)慣れていってもらいましょう。
手順④「やめろよ」のサインを見逃さない
猫の「そろそろやめれサイン」を見極めることで、不快感を与える前に撫で終えることが可能です。
以上のサインが見られた時はすぐに手を放し、「飼い主の手は嫌がることをしない」と認識してもらうようにしましょう。
ただし、手を引いた時に追い噛みされる場合はやりすぎてタイミングが遅れている証拠。
「まだもうちょっと大丈夫かな?」くらいでやめるのがコツです。
手順⑤毎日の「数秒ナデナデ」で習慣づける
「ナデナデ」といってもめっちゃナデナデするのではなく、頭ポンポンくらいの軽い感じを毎日やってみるのも効果的です。
私もそよちゃんにはなかなか触らせてもらえなかったのですが、手に慣れてもらおうとすれ違いざまに1回だけなでるという上司のセクハラみたいなことをやり続けた結果、なんと「じっ・・・」としてくれるようになりました。
嫌がる暇もない「1〜2撫で」を毎日やると、猫も手に慣れ、それが習慣となっていきます。
ただ、ここでもタイミングや部位は間違えないように気をつけてくださいね。
撫でながら風のように去っていくのがコツ。
猫を触る時に注意すべき2つのこと
①急に触らない
リラックスしている時や背後からなど、急に触ると猫はビックリして嫌がります。
特に怖がりな猫ちゃんには注意が必要。
触る前に必ずそっと話しかけたり名前を呼ぶようにしてあげましょう。
びっくりさせないように「そっと」だよ。
②毛並みに沿って撫でること
毛並みに逆らって撫でてしまうと、毛を無理に逆方向へ引っ張ることになるので猫にとってはストレスです。
以下の画像を参考に毛並みに沿って撫でるようにしてください。
私がモデルです。
雑やわ。
雑さは置いといて、どこが気持ちよくてどれくらい撫でて欲しいのかをマスター出来れば、猫の方から「撫でて」とスリスリしてくる日も夢ではないですよ。
【まとめ】理由を知りコツを掴めば猫は触らせてくれるがそれなりに時間はかかる
- そもそも猫は触られるのがあまり好きじゃない
- 不快感を与えていないか見直す
- 触る場所をまちがえていないか
- 匂いがきつくないか
- 触り方を間違えていないか
- 手に対する警戒心を解く
- 触ってもいいタイミングとポイントを掴む
- やめてサインを見逃さない
- 地道にちょっとずつ慣れてもらう
猫と飼い主さんの間に必要なのは、「主従関係」ではなく「信頼関係」です。
なので、“触らせてくれない理由”を考え、“行動(改善)”すれば、必ず触らせてもらえる日はやって来るはず。
私もそれなりに時間はかかりましたが、今となってはもふもふに顔をうずめられるくらい距離を縮めることができたので(たまに頭噛まれるけど)、みなさんも地道にがんばってくださいね。
触れるようになったときの喜びを夢見て!
ファイティン!
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