
カナガンはそよちゃんのお気に入り。
「プレミアムフードって本当にいいのか?」・・・私も最初は半信半疑でした。
「大切な愛猫にはいいごはんをあげたいけど、高いフードって本当に意味あるんかな」
猫の飼い主初心者の私は、そんな風に思っていました。
ネットでは“カナガンはいいよ”って口コミをよく見るけど、広告っぽく感じたり、逆に「ステマちゃうんかな」と疑ったり。
でも、実際にそよちゃんが約4年間食べ続けてくれた今なら、こう言えます。
「高いけど、健康の土台を作ってくれるフードだった」って。
今回は、そんな私とそよちゃんの約5年間のカナガン生活を、出来るだけリアルに、正直にお伝えしたいと思います。
※この記事で紹介する「カナガン」は「カナガンチキン」についてです。

私がカナガンを選んだ理由|安心できるごはんを探していた

当時は、「猫にもヒューマングレードの食事を」なんて言われ始めた頃で、フード選びには迷っていたんです。
ネットで調べても出てくるのは同じものばかりで、どれがいいのやら。
その中から私がカナガンを選んだ理由は、大きく分けて3つです。
グレインフリー(穀物不使用)
穀物がダメとは言いませんが、猫の体質を考えるとグレインフリーの方が理想的なのは確かです。
あと、キャットフードはとにかく種類が多くて選ぶ時に大変なので、私は消去法として「グレインフリー」を条件にしています。
高タンパク質
動物性たんぱく質は、肉食動物の猫にとっての必須栄養素なので、カナガンの「肉類60%以上」は理想的。
しかもそよちゃんには、「猫風邪キャリア・少しやせ型・少食気味」という不安があったため、良質なお肉が使われた高タンパクフードを探していました。
良質な原材料と理想の成分
とにかく健康でいて欲しいので、「いいものかどうか」を私なりに調べてみました。
原材料について
乾燥チキン35.5%/チキン生肉25%/サツマイモ/ジャガイモ/チキンオイル4.2%/乾燥卵4%/チキングレイビー2.3%/サーモンオイル1.2%/アルファルファ/クランベリー/マンナンオリゴ糖/フラクトオリゴ糖/リンゴ/ニンジン/ほうれん草/海藻/カモミール/セイヨウハッカ/マリーゴールド/アニス/コロハ/ビタミン類(A,D3,E)/タウリン/ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、銅、セレン)
サツマイモ・ジャガイモ
サツマイモとジャガイモは猫が食べても安全で、以下のような特徴があります。
- サツマイモ
他の穀物に比べて血糖値が上がりにくい
アレルギー症状も起こしにくい - ジャガイモ
バランスのいい食物繊維が含まれている
栄養素として壊れにくいビタミンCやカリウムが豊富
グレインフリーのフードには、炭水化物としてイモ類や豆類が使われることが多いですが、サツマイモとジャガイモは比較的デメリットが少なく、メリットが大きいと言えるでしょう。
オリゴ糖
肉食の猫は、人間や犬と違って糖質の消化や吸収が苦手。
ですがオリゴ糖は、「糖質」ではあるけれど腸内の善玉菌の餌になりますし、血糖値も上がらないので身体にいい成分になります。
クランベリー
クランベリーには抗酸化作用があり、膀胱炎やストルバイト結石の予防に効果的と言われています。
他にも猫の健康維持をサポートしてくれる成分が含まれているので、サプリで使われることも多いですよ。
気になるその他原材料
以下3つは聞いたことない名前なので調べてみましたが、
- チキングレイビー…肉汁
- アルファルファ…食物繊維
- アニス・コロハ…ハーブの一種
と、必要な栄養素やリラックス効果の期待できるものでした。
成分について
エネルギー | 405kcal |
タンパク質 | 34%以上 |
脂質 | 16.7%以上 |
粗繊維 | 3.25%以下 |
灰分 | 10.7%以下 |
水分 | 8%以下 |
オメガ6脂肪酸 | 2.99% |
オメガ3脂肪酸 | 0.82% |
カルシウム | 1.58% |
リン | 1.1% |
糖質の表記がないので、成分の「糖質・タンパク質・脂質・粗繊維・灰分・水分」を100として計算すると、カナガンに含まれる糖質はおよそ27%になります。
(大まかな計算式…「100₋34₋16.7₋3.25₋10.7₋8=27」)
キャットフードに含まれる糖質は30%以下が理想的と言われているので、余裕で合格ですね。
また、ミネラルバランスも成分表を見る限り最適と言えるでしょう。
- 猫にとって理想的なカルシウムとリンの比率は「1.1~1.3:1」
- カナガンチキンは「1.13:1」と範囲内
- 骨や歯の健康を保ちながら、腎臓に負担をかけにくい理想的なバランスとなっている
尿路結石のリスクを減らすため、マグネシウムが0.09%とやや低めに抑えられている点も高評価。
総合的に見て、カナガンチキンは「高タンパク・低炭水化物」でありながら、ミネラルバランスも優秀。
正直「広告っぽいな」と思ったんですが、原材料や成分について調べてみると栄養バランスも良さそうだったので、まずは試してみようという結論に至りました。

こんなに勉強したのは久々でした。
初めてのカナガン、そよちゃんの反応は・・・

なぜか初っ端から3袋の定期購買してしまった私。
完全にうっかりです。

そよちゃんに与える前にまず、「くっさ!!」というのが私の最初の感想です。
以前あげていたオリジン・アカナもなかなかの“肉くささ”でしたが、カナガンチキンはその上をいく“肉くささ”。
そして問題のそよちゃんの反応ですが、合格。
フード切り替え初日で、量は1割ですが、いつもより食いつきが良かったです。
完全に移行した後もびっくりするくらい食いつきがよく、完食。
「これは3袋定期買いした甲斐があったな」としばらく続けようと思いました。
当時、便秘気味だったのが毎日快便となり、体重も3.7㎏から4.0㎏に増加。
猫風邪の症状が出ることもなく、今思えばまさに「キャットフードで健康状態が変わる」を体験したんだなと。
保護した当初は猫風邪に膀胱炎に寄生虫、胃腸炎・・・心配事ばかりでしたが、獣医さんから「免疫力を高めるためにフードを見直すのもいいですよ」とアドバイスを受け、カナガンに変えてみて良かったです。

5年間カナガンを続けて感じたメリット
実際に5年ほど続けて、私が「カナガンにしてよかった」と感じたことをお伝えします。
食いつきがずっと安定していた
猫って気まぐれで飽きっぽく、急にごはんを食べてくれなくなることもありますが、そよちゃんはずっとカナガンを食べてくれていました。
もちろん、ちょっとしたムラはありますが、基本的に食いつきが安定しているのって、飼い主にとっては大きな安心材料です。
健康診断で問題がなかった
6歳になるタイミング(カナガン生活5年目)で、初めて健康診断をした結果、「問題なし」。
5年ぶり2度目のストルバイト結晶の発覚をきっかけに、受けた健康診断ですが、
- 5年間再発がなかった
- 結晶の数も少なかった
を考えると、ミネラルバランスも良かったからかなと思っています。
私自身が安心して与えられた
余計な添加物がなく、食いつきも良く、肉類が豊富で質がいい・・・となれば、「これなら安心して長く与えても大丈夫」と思えるぶん、精神的にも楽でした。
実際、痩せ気味から標準体型にもなったし、吐くことも滅多になく(1年に数回、毛玉や早食いで吐く程度)、すごく健康的でいてくれました。
カナガンのデメリットも正直に書きます
「ちょっとここが厳しいな」という本音です。
ぶっちゃけ、値段は高い
カナガンの通常価格は、1.5㎏で税込5,038円。
定期コース割引でも、最大20%オフで税込4,030円。
一般的なキャットフードに比べると高いですし、月々のフード代がそれなりにかかります。
うちはそよちゃんだけなので別に問題なかったけど、多頭飼いだとちょっとハードル高いですね。
1.5㎏の大袋だから酸化が心配
多頭飼いだと問題ないですが、1匹で食べきるにはちょっと時間がかかるサイズ。
特にカナガンのように動物性脂肪が多いフードは、酸化しやすいと言われています。
1ヵ月で食べきるのが理想ですが、それでも多少は風味が落ちてるように感じたので、私は密閉容器に移し替えて使っていました。

1ヵ月経つし微妙だなと感じた時は処分してました。勿体ないけど。
カナガンキャットフードを少しでもお得に買う方法は??
カナガンを少しでもお得に買うなら、公式の定期コースでの購入一択です。

更にはまとめて3個以上(税抜10,000円以上)購入すると、送料・代引き手数料無料。
(送料880円・代引き手数料260円)
周期や個数も自由に選べて、解約や再開も縛りがないので、定期コースが断然お得です。
初回注文後すぐに解約もできますし、もちろん解約金もかからないので安心してお試し購入もできますよ。

カナガンをやめた理由
カナガンは、うちのそよちゃんが何年も飽きずに食べてくれたお気に入りのフード。
でも、そよちゃんがシニア期に入る前のタイミングで、思い切って替えることにしました。
理由はいくつかあります。
「高タンパク=ずっと良い」ではない
カナガンは動物性たんぱく質が豊富で、若くて元気な猫には理想的な栄養バランスです。
でも、シニア猫になると「高タンパク=良い」とは限りません。
たんぱく質をたくさん摂ると、消化や代謝の負担が腎臓にかかるリスクがあるからです。
シニア期以降は出来る限り、腎臓への負担を避けたいので、7歳ころまでには替える予定でした。
6歳の健康診断をきっかけに「これからのごはん」を考えた
健康診断では「問題なし」でしたが、獣医さんに“これからも健康でいてもらう為に気を付けること”を聞いた際、以下3つの提案をされました。
- 運動量が減るから運動不足にならない工夫
- 体質が変わる時期でもあるので食事の見直し
- 今までと変わらず生活環境を整えること
やっぱり獣医さんも、「カナガンはこれまでは良かったけど、そろそろ変えてもいい時期かな」と言っていたので、フードの切り替えが現実的な選択肢になりました。
食べムラも出てきてそろそろ“おくちの気分”も変えたかった
最後の理由が、「そよちゃん自身もちょっと飽きてきてるかな?」と感じたこと。
少しずつ、食べたり食べなかったりとムラが出てきたしまったのです。
「今のそよちゃんに合うフードがあるかも知れない」、そう思ったのが、切り替えの決め手になりました。
今(2025年5月)は、シニア期に合った栄養バランスのグランツを与えています。
もちろん、カナガンが悪かったわけではなく、その時のそよちゃんにピッタリなフードを選んでいるだけ。
若くて食欲が安定している猫さんには、今でもカナガンは心からオススメできます。
カナガンはこんな飼い主さんと猫ちゃんにおすすめ
逆に、腎臓が悪い猫にとっては負担が大きいので向いていません。
また、比較的高齢猫に多いシュウ酸カルシウム結石症の場合は悪化する恐れもあります。

猫ちゃんの体質にもよりますが、シニア期からは体質も変わってくるので、ちょっとたんぱく質を抑えた食事の方が安心ですよ。
【まとめ】カナガンは高いけど“いい選択”だった
そよちゃんが5年間食べてきたカナガンチキン。
毎日のごはんは、猫の体をつくる大切なもの。
だからこそ、「しっかり考えてカナガンを選んでよかった」と今でも思っています。
もし、あなたの愛猫さんも「合うごはん」を探しているなら、試してみる価値はあると思いますよ。
確かに高いけど、それだけの理由があるフードです。
気になる方はチェックしてみてくださいね。

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