グレインフリー、ヒューマングレード・・・色々あるけど結局猫にとっていいキャットフードはどれ??
今回は、こんな疑問にお答えします。
飼い主として、愛猫にはいつまでも健康で長生きして欲しいですよね。
その為にもキャットフード選びは私たちにとっての超重要任務となるのですが、だからこそ悩む飼い主さんも多いと思います。
そこで今回は、猫の長生きの秘訣の1つでもある「栄養バランスのとれた食事」を実現するため、7つの条件を元にオススメのキャットフードを紹介したいと思います。
キャットフードで悩んでる方は是非、参考にしてみてください。
「ぶっちゃけ選んでくれ」という方に向けて特徴別に厳選したお。
健康維持に良いキャットフード7つの条件
猫は本来、捕らえた獲物を丸呑みする肉食動物です。
なので猫の体は動物の肉や骨、内蔵などから摂取する栄養で生きて行けるよう出来ています。
つまり、猫には私たち人間や雑食へと変化した犬とは異なる「肉食動物ならではの栄養」が必要。
そして健康を維持するためにはそのバランスもめちゃくちゃ大事だということです。
しかし、商品によっては栄養バランスが偏っていたり、そもそも不足していたりと品質の差があるので、栄養バランスのとれたフードを厳選するための、7つの条件を紹介していきます。
①総合栄養食
キャットフードには、
- 総合栄養食
- 間食
- 療法食
の三種類があり、猫の主食は「総合栄養食」になります。
基本的には総合栄養食とお水だけで必要な栄養は摂取できるとされていますが、より厳選するため、今回紹介するフードは「AAFCO」の基準を満たしているものに限定しています。
②タンパク質が豊富に含まれている
猫は肉食動物ですから、タンパク質はエネルギーの源となり欠かせません。
ただ、年齢や健康状態によっては摂りすぎると良くない場合もあるので、理想値よりも少しだけ低い30%〜40%を条件としました。
子猫や若い猫さんには高タンパクが理想だよ。
③ミネラルバランスが最適
「総合栄養食」と表記されていれば必要なミネラル量は入っているはずですが、問題は多すぎたりバランスが悪かったりすることです。
なので重要とされる「カルシウム・リン・マグネシウム」のミネラルバランスがわからないものは除外しています。
④カルシウム・リンの比率が1:0.8
体内のカルシウムよりリンが多くなると、ストルバイト結石やシュウ酸カルシウム結石を引き起こす原因となりかねないので、バランスには注意が必要。
また、リンの過剰摂取やカルシウムとのバランスが崩れると腎不全になるリスクが高まることもわかっているので、カルシウムとリンの比率は重要ポイントとなります。
⑤栄養成分が確認できる
栄養バランスが最適かどうかは、栄養成分の数値がわからないことには何とも言えません。
なので今回紹介する商品はある程度成分分析値が表記されていて、尚且つ理想的なものから選んでいます。
理想的っていうのはAAFCOの基準値を満たしてるかどうかね。
⑥価格が100g当たり100円以上
キャットフードの価格は、品質に比例しています。
やはり新鮮で質のいい素材や天然由来成分などを使うと、その分コストがかかりますからね。
「食いつきがいい=品質がいい」とはならないので、いくら猫さんが気に入ってても個人的には安価なフードはおすすめできません。
勿論安くても「総合栄養食」なら栄養不足にはならないよ。
⑦穀物(炭水化物)が35%以下
「猫に穀物はNG!」と解釈してる方も多いかと思いますが実際は、キャットフードに使われている穀物は消化できるように作られてますし、35%以下なら問題ないとされています。
ただ、炭水化物の量はパッケージに表記されていないので、穀物の代わりにサツマイモや豆類(大豆以外)が使用されている方が好ましいということです。
【栄養バランス最適】おすすめキャットフード5選
「7つの条件」を元に厳選した、猫本来の食事に近いキャットフードは以下の5つです。
- オリジン
- グランツ
- カナガン
- ファインペッツ
- 犬猫生活
※タンパク質の多い順
商品別成分一覧表
オリジン | グランツ | カナガン | ファインペッツ | 犬猫生活 | |
---|---|---|---|---|---|
タンパク質(%) | 40 | 38.0 | 37.0 | 32.0 | 31.0 |
脂質(%) | 20.0 | 18.0 | 20.0 | 20.0 | 15.0 |
粗繊維(%) | 3.0 | 2.3 | 3.0 | 2.3 | 3.0 |
灰分(%) | 8.0 | 8.0 | 8.5 | 8.0 | 9.0 |
水分(%) | 10.0 | 7.0 | 7.0 | 8.0 | 10 |
カロリー(kcal) | 416 | 379 | 390 | 427.2 | 373 |
それでは具体的に紹介していきますね。
①オリジン|キャット&キトゥン
- グレインフリー
- 高タンパク・低炭水化物
- ミール不使用
オリジンは、独自の「ホールプレイ比率」で生物学的に適正な猫の食事を再現。
魚や卵などを使い、猫が本来必要とする栄養素を満たしたキャットフードとなっています。
また、使っているのは新鮮な鶏肉、七面鳥、水分を飛ばして乾燥させた鶏肉などの乾燥肉で、ミール素材は使わないというこだわりも。
動物性原材料を85%以上も使用した、高タンパク・高脂質・高カロリーなキャットフードです。
超高タンパクなので、しっかり栄養をとりたい子猫や少食の猫さんに最適。うちのそよちゃんも子猫の時にがっついていたキャットフードです。
②グランツ|チキン&サーモン
無添加・無着色・保存料なしのプレミアムキャットフード GRANDS(グランツ)
- グレインフリー
- チキンとサーモン70%
- 尿路機能サポート成分配合
チキンとサーモン、ダブルのタンパク質で栄養の偏りがなく、肉と魚の香りが食いつきにも効果的。
人工保存料や香料、着色料不使用で安全面においても問題なく、1袋500gの小分けパックとなっているため酸化も最小限に抑えられて安心です。
また、尿路機能のサポートとしてクランベリーとブルーベリーはが使用されてるのも嬉しいですね。
脂質とカロリーが控えめなので、どちらかと言うと運動量が少ない猫や、6歳以降の猫にもお勧めです。
③カナガン|チキン
- グレインフリー
- 新鮮なチキン60%
- 栄養バランス最適
原材料の60%以上が新鮮なお肉という高タンパクなので、子猫〜若い猫さんにはピッタリ。
上質な原材料にこだわり栄養価も高く、食いつきの良さも好評です。
また、穀物の代わりにサツマイモなどの体に優しい食物繊維が使われていて安心。
動物性原材料と植物性原材料のバランスが猫に適した7:3で構成されているため、獣医師の94%が推奨する「獣医師評価製品」となっています。
嗜好性が高いという口コミも多く、健康サポートに適した原材料も含まれていて少食気味の猫さんにはピッタリですよ。
④ファインペッツ
- 下部尿路に配慮した成分
- アヒル肉でヘルシー
動物性原材料が85%と高く、タンパク質も豊富で、主原料にはアヒル肉とニシンを使用。
アヒル肉は栄養バランスが良く、ニシンにはアレルギー原因物質を抑制する効果もあります。
また、ファインペッツの消化吸収率はなんと、業界最高水準を誇る87%。
消化機能に優しく、猫の体にかかる負担を配慮したフードとなっています。
グレインフリーではないですが、米は比較的消化が良く、アレルギー問題も少ない穀物です。消化サポートの優れたレシピとなっているので胃腸が弱い猫さんにもオススメ。
1,100円で購入出来る初回限定お試しパックあるよ!
⑤犬猫生活(旧レガリエ)
- グレインフリー
- 国産
- お試しアリ
犬猫生活のキャットフードは、食材にも国産の原料が使われています。
更には人工添加物不使用で情報開示もしっかりとされているので、国産で良質なキャットフードを求めている飼い主さんにはピッタリ。
他にも酸化防止のため小袋で分けられていたり、550円のお試し購入が出来たりと、猫にも飼い主さんにも優しい商品となってます。
原材料のほとんどが国産で、小分け包装されているのも嬉しいですね。購入金額の一部が殺処分ゼロ活動にあてられていることも含め、何かと優しい商品となっています。
【お手頃価格】おすすめ市販キャットフード2選
では次に、比較的値段も安く身近で手に入りやすいオススメキャットフードを紹介します。
正直、栄養バランスや品質を考えて「オススメ!」と言えるのは2つだけでした。
①ピュリナワン|グレインフリーチキン
- グレインフリー
- 主原料に生肉使用
- コスパがいい
ペット専門栄養士による健康6要素を重要とするピュリナワンの、グレインフリーシリーズの1つ。
チキンの生肉を使いタンパク質も豊富で、人工添加物も不使用となっています。
食いつきを良くするため食感の違う粒が入っているのも特徴的で、値段が安いのも嬉しいですね。
グレインフリーなのに1.5㎏で2,000円弱というコスパ最強フード。栄養価、バランス共に十分と言えるでしょう。
②ヒルズサイエンスダイエットプロ|避妊・去勢後ケア
- 獣医師オススメフード
- 長年の研究を元に開発
- 返金保証あり
ヒルズのキャットフードは、獣医さんもオススメする科学的根拠に基づいて作られた健康志向フードです。
中でも「避妊・去勢後ケア」は、健康な成猫でも注意が必要な肥満と尿路結石を予防するために設計されたもの。
実績のあるメーカーさんで療法食も豊富なことから、ケアとしては最適なキャットフードです。
主原料が「穀物」という点が気になるところではありますが、AAFCOの基準はしっかりと満たしているので栄養バランスに問題はありません。
キャットフードは栄養バランスと同じく給餌量も大切
いくら栄養バランスが良くても、あげすぎると当然肥満になってしまいます。
肥満は様々な病気の要因となりますから、適切な量を与えることもめちゃくちゃ重要。
- 脂肪肝
- 肝硬変
- 心筋症
- 椎間板ヘルニア
- 糖尿病 など
必ずキャットフードに記載されてる給餌量を守り、体重管理もしっかりとしてあげてくださいね。
デブ猫ちゃんって可愛いし、ごはんをねだられるとついあげてしまう気持ちはめっちゃわかるけど・・・愛猫のため心を鬼に!
【まとめ】愛猫に合った栄養バランスのいいキャットフードを正しくあげよう
私たち人間と同じく、猫にとっても大事なのは栄養バランスです。
というわけで理想の栄養バランスを元に、特徴別オススメキャットフードを紹介させていただきました。
体質や好き嫌いもあるのでおうちの猫さんに合うものを是非選んであげてくださいね。
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