愛猫の噛みグセの治し方がわからない・・・。そもそも噛み癖って治るの?
こんな悩みにお答えします。
猫の噛み癖に困っている飼い主さんも多いんじゃないでしょうか??
実際に私も愛猫の噛み癖に悩んでいた一人で、「どうやったら治るんだろう」と色々と考えましたが、問題は噛むことではなく噛む理由だということに気付きました。
そして工夫した結果、かなり改善されたんです。
そう言えば最近は全然噛まれてないや。
ということで今回は、愛猫を理解した上で私が実際にやってみて効果があった、『しつけをせずに猫の噛み癖を治す方法』について3ステップで紹介していきます。
猫が噛むのは当たり前のこと
そもそも猫は狩猟動物なので、特定の動きや匂いには反応してしまうものなんです。
単独で身を守りながら狩りをしてきた生き物ですから、噛む行動自体は当たり前。
なので噛まないようにしつける必要はないですし、「しつけ」自体がまず困難(というか無理)。
ただ、
- 飼い主さんの手そのものに警戒して噛む
- 転嫁性攻撃行動
といった場合、実は猫にとってもよくありません。
なのでまずはしっかりと「猫の性質」と「噛む原因」を知り、正しい対策をしてあげましょう。
猫が飼い主を噛む3つの理由と対処法
①【狩猟本能】子猫の時に手で遊んだから
猫は本来、子猫の時に兄弟猫たちと遊んだり母猫に狩りを教えてもらったりして育ちます。
ですが早いうちに人に飼われてしまうと、兄弟の代わりに飼い主さんの手とじゃれたり、飼い主さんの手を狩って遊ぶようになってしまうんです。
また、猫の獲物の好みは子猫の時に何を狩ったかである程度決まるのだそう。
つまり、子猫の時に手で遊んでしまった場合は、飼い主さんの手がおもちゃ(獲物)となってしまってる可能性が大きいでしょう。
遊んでおいて今更「ダメ!」って怒られても知ったこっちゃないのよ。
手で遊び続けちゃうとどうしても手に興奮するようになってしまうので、出来るだけ早く対策した方がいいですよ。
②【警戒・拒絶】嫌がっているサイン
猫に手を近づけただけで噛まれる場合、「嫌なことされるかも知れない」という警戒心の表れです。
噛みグセというより要はただ嫌がっているだけ。
慣れてもらおうとしつこくすると、嫌悪感や恐怖心が強まり攻撃が悪化してしまいます。
私たちが「NO!!」を伝える術は“噛む”か“引っ掻く”か、なのよ。
③【転嫁行動】ストレスが溜まっているから
猫はストレスが溜まりやすく、発散する手段として飼い主さんに攻撃的になることがあります。
この、イライラして八つ当たりしてる状態を『転嫁性攻撃行動』と言い、何もしていないのに噛んで攻撃してくる場合はストレスが原因だと考えられます。
要はアレや・・・八つ当たりや。「そうでもしないとやってられるか状態」や。
猫のストレス解消法に関しては「猫のストレス解消法」で詳しく解説しているので、是非参考にしてみてください。
転嫁行動の時はしっぽが3倍くらい太くなります。
【3STEP】しつけをせずに猫の噛み癖を治す方法
猫が噛む理由がわかれば、あとは飼い主さんが少しずつ愛猫との接し方を変えていくだけです。
が、そのステップに進む前にまず、
猫の噛み癖を治す目的は“猫を従わせるため”ではなく“猫と飼い主さんがお互いに快適に暮らすため”
ということを理解しておいてくださいね。
噛みグセを治すには根気が必要ですから、そこに愛がなければなかなか治せるものではありません。
愛だよ、愛。
STEP①愛猫との距離感を見直す
可愛いからといってかまいすぎたり、忙しいからといって放ったらかしすぎたりしてませんか?
まずは猫にとって飼い主さんがどういう存在となっているかを考え、猫にとって居心地のいい人を目指しましょう。
猫との理想的触れ合いは、猫が寄ってきた時(求めてきた時)と猫と遊ぶ時です。
あとは話しかけたり、ブラッシングしたりしてコミュニケーションをとり、丁度いい距離感を保つことが大事です。
STEP②1日2回猫のタイミングで遊ぶ
次に、1日2回、猫が遊びたいタイミングで遊んであげてください。
余計噛まれない?大丈夫?
そう思うかも知れませんが、猫の行動専門家ジャクソン・ギャラクシーさんによると「猫に狩りをさせること、つまり猫の狩猟本能を満たすことは全ての問題行動を解決に導く」のだそうです。
噛みグセの一番の問題点は、飼い主さんが困るでけではなく猫にとってもよくないということ。
忙しいとは思いますが、最低でも1日1回は猫と本気で遊んであげましょう。
本気遊びはまじで効果あるよ!
遊び方がわからない方は、先程も紹介した『猫のストレス解消法』を参考にしてみてください。
STEP③噛みグセを治そうという意識に囚われない
「噛みグセをなおさなきゃ」と思うと、飼い主さんは神経質になってしまい、それが猫にも伝わってしまいます。
お家を縄張りとする猫は縄張り内のこと(飼い主さんや家の中のこと)をよく観察してるんですよ。
だから家の空気がピリピリすると猫は気付き、噛みグセが悪化してしまう恐れもあります。
最初の方でも書きましたが、猫が噛むのは当たり前のこと。
問題は噛む理由なんです。
理由がストレスや警戒による攻撃じゃなく、例えばじゃれて甘噛みしたり拒絶の時に噛む程度ならさして問題ありません。
なので、「噛みグセをやめさせなきゃ!」よりも「手に安心してもらおう」と意識する方が効果的ですよ。
【注意】やっちゃいけない噛みグセの治し方
噛みグセを治す目的は、猫のためでもあり、飼い主さんが猫との暮らしを楽しむ為でもあります。
なので猫との信頼関係を壊さないよう、以下2つのことはしないでください。
NG行動①体罰や大きな声で叱る
猫は何も、飼い主さんに悪いことをしようとして噛んでいる訳ではないので、叱られたところで反省などしません。
ただただ痛いことをする人、大声を出す不快な人と認識されるだけです。
叱られることで、苦手意識から噛みグセは治るかも知れませんが、飼い主さんとの関係性が壊れてしまっては意味がありません。
叩いたり怒鳴ったりすることで失うものはあっても、得られるものは何もないですよ。
NG行動②しつけスプレーの使用
『しつけスプレー』とは、猫の嫌がるにおいがついたスプレーのことです。
しつけが出来ない猫に対して、しつけスプレーを吹きかけることで効果的にしつけが出来るというものですが、はっきり言って全くオススメしません。
というのも、「やめさせる」という意味での効果はあっても、良い関係性を築くという点では逆効果じゃないですか。
猫にとって「嫌なことをしてくる人」、「嫌な匂いがする人」となってしまっては元も子もありませんからね。
何度も言いますが、噛みグセを治す目的は猫と飼い主さんの為であるということを忘れないようにしましょう。
【まとめ】愛と根気があれば猫の噛み癖は治せる
- そもそも猫が噛むのは当たり前
- 問題は「噛むこと」ではなく「噛む理由」
- その都度対処するだけでは噛み癖は治らない
- 噛み癖を治す目的は猫と飼い主さんの為
- しつけよりも工夫する方が効果的
噛みグセが転嫁性攻撃行動の場合、深刻なケースだと「飼えない」と悩む方もいるそうです。
実は、今回私がこの記事を書こうと思った理由がまさにソレで、噛みグセが原因で猫を手放す人がいるということを知ったからなんですよ。
ほとんどの飼い主さんは、猫の噛み癖に悩みつつも「さして問題はない」そうですが、中には手放そうかと考えたり、酷い場合捨てる人もいるわけです。
私からすれば猫を手放すなんて幸せの放棄でしかありませんから、そうなる前に解決出来ればという思いでこの記事を書きました。
じゃれてる時の甘噛みかわいいんやけど実は痛い。
爆笑
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