「うちの猫、なんで噛むの?」と猫の噛み癖に困っている飼い主さんも多いんじゃないでしょうか??
私も散々噛まれてきた側の人間なので、気持ちお察しします。
でも、猫が噛むのにはちゃんと理由があります。
それは単なる「わがまま」や「しつけの失敗」ではなく、もしかしたら飼い主さんにさにか伝えたくて噛んでいるのかも知れません。
この記事では、猫が噛む本当の理由と、猫と人がお互いにストレスなく暮らすための対策を、愛猫家目線でお届けします。

前ほどむやみやたらと噛まれなくなりました。

猫の噛み癖は治るのか??焦らず“関係性を育てること”がポイント
結論から言えば、猫の噛み癖は「完全になくす」というより、“頻度を減らし、関係を改善する”ことが現実的なゴールです。
猫にとって噛む行為は、感情や欲求をあらわすひとつの方法。
時間をかけて飼い主との信頼関係を築き、「噛まなくても伝わる」と理解してもらえれば、徐々に落ち着いていくケースが多くあります。
特に子猫のうちから軽く噛む癖がある場合、遊びかたや接し方の工夫で改善が期待できますし、成猫になってからでも適切な対応で変化がみられることはじゅうぶんあります。
実際私には、愛猫そよちゃんの気持ちに寄り添い、時間をかけて関係性を築くことで噛み癖がほとんどなくなったという経験があります。
ポイントは「すぐになおそう」と思わず、猫の気持ちに寄り添いながら少しずつ歩み寄る姿勢を持つこと。
猫との暮らしは“訓練”ではなく“対話”だと考えて、一緒に関係性を育てていきましょう。
猫が噛むのは「怒り」じゃなくて「伝えたいこと」があるから
猫が突然手を噛んでくると、「怒っているの??」、「嫌われた??」と感じるかと思います。
でも実はそれ、猫なりのコミュニケーションかも知れません。
退屈すぎて遊びたくて仕方ない
猫と毎日遊べていますか??
猫は退屈すぎると、「遊んで!」と言うかわりに飼い主さんの手を噛むことがあります。
子猫時代に手でじゃれていた場合は特に、「遊び(狩り)=手」と覚えてしまっているのかも。
そもそも猫は狩猟動物なので、遊びたくて手を噛むことは自然な行動だと言えます。

手を噛んで「遊べよ」と伝えています。
ただ、仕方ないとはいえ手で遊んでしまうと手に興奮するようになるので、反応せずおもちゃを使って遊ぶといいですよ。

甘えたいのに気付いてもらえない
猫だって、飼い主さんに撫でて欲しい時やそばにいて欲しい時があります。
そんな“甘えたいとき”に無視されると、猫は噛んで伝えるしかありません。
「“かまってほしい”の合図かもしれない」と、やさしい気持ちで対応してあげてくださいね。
③構いすぎてストレスになっている
逆に、猫との距離感を無視して構いすぎてしまっても、ストレスで噛む場合があります。
猫はストレスを発散する手段として、飼い主さんに攻撃的になることがあるので、嫌がっていないか見極めてあげることが大事。

私たちが「NO」を伝える術は“噛む”か“引っ掻く”か、なのです。
何もしていないのに噛んでくる場合は、『転嫁性攻撃行動』と言って、イライラして八つ当たりしてる状態です。
噛まれる前に気付くための「猫のサイン」とは?
猫が「もう限界!」と感じる前には、実はちゃんとサインを出しています。

こうした“プレ警告”を見逃さず、無理に触れたりかまいすぎない事が噛まれないコツです。
飼い主ができる3つの心構え
噛む理由さえわかれば、あとは飼い主さんが少しずつ愛猫との接し方を変えていくだけですね。

がんばってね。
安心できる環境を整える
噛み癖の背景には、ストレスや運動不足が隠れていることも。
高い場所に登れるキャットタワーや、狩猟本能を刺激するおもちゃでしっかり遊ぶ時間を確保するだけでも、気分転換になります。
「猫が遊んでくれない」と思っている方は、遊び方が間違っているのかも知れないので、「猫のストレス解消法」を参考にしてみてください。
また、急な大きな音や来客が多い環境も、猫は不安になってしまう落ち着ける猫専用の静かな居場所も用意してあげましょうね。

飼い主が騒がしいのも苦手です。
猫のタイミングを尊重する
猫がそばでリラックスしている時や、猫から寄って来た時にだけ触れるようにしましょう。
特に寝起きや食後、遊んだ直後は過敏になっていることが多く、触ると噛まれやすいです。
可愛いからさわりたい!という気持ちはものすごくわかりますが、そのうずうずは一度飲み込んで、「今、猫はさわられたいのか?」と考える癖をつけることが大事。
猫との理想的触れ合いは、猫が求めてきた時と猫と遊ぶ時です。
信頼関係を“積み立てる”つもりで接する
猫にとって信頼は、一気に築くものではなく“こつこつ積み上げるもの”。
たとえば、毎日同じ時間にごはんをあげたり、優しく声をかけたり、寝ている時はそっとしておいたり・・・。こうした一つ一つの積み重ねが「この人は安心できる」という信頼を得るのです。
大きな声で叱ったり、しつけスプレーや体罰なんてもってのほか。
猫の嫌がることをして思い通りに動かそうとする行為は、猫との信頼関係を壊してしまいます。
噛み癖を“やめさせる”より“分かり合う”ことが大切
「噛むのをやめさせる=しつけ」という発想だけでは猫との関係はうまくいきません。
まずは猫の気持ちに寄り添い、誤解を解きほぐしていくこと。
そのうえで、必要に応じて獣医さんやカウンセラーに相談するのも選択肢の一つです。
猫の気持ちのとげを優しく抜いていけるのは、日々そばにいる飼い主さんだからできること。
無理せず、少しずつ信頼を育んでいきましょう。

噛み癖は誰も悪くない。猫との関係性を見直すチャンスに
猫に噛まれ続けると、「私の接し方が悪いのかな・・・」と自分を責めてしまうかも知れません。
逆に、「なんでこの子はこんなに噛みつくの・・・」と、猫を責めてしまうかもしれません。
でも、噛む猫=悪い猫でもなければ、噛まれる飼い主=育て方を失敗した飼い主でもないんです。
もしかしたらその関係性は、どちらかが我慢しすぎているのかも知れません。
大切なのは「どうすればもっと心地良く一緒に暮らせるか」を考え直すこと。
噛み癖は“愛情と限界のサイン”。
それをきっかけに、猫との距離感や自分自身の余裕を見直してみるのも、決して逃げではありません。
噛みグセがひどく、深刻なケースだと「飼えない」と悩む方もいるそうです。
思いつめて手放す前に、まずは自分の心にも優しくなっていただき、解決出来ればいいなという思いで今回この記事を書きました。
よくある質問:猫の噛み癖に関するQ&A
- Q噛み癖は何歳までなら治せる??
- A
年齢に関係なく改善は可能です。
ただし、子猫の方が習慣の修正がしやすい傾向があります。
成猫でも、焦らず環境や接し方を見直すことで変化がみられるケースは多いですよ。
- Q噛まれた時叱った方がいい??
- A
怒鳴ったり叩いたりすると、恐怖心から関係が悪化します。
噛まれたら静かに距離をとり、猫が落ち着くまでそっとしておくのがベストです。
- Q改善までどのくらいかかる??
- A
猫にもよりますが、早ければ数週間、慎重な子では数か月かけて少しずつ変化していきます。
遅くても焦らず、「変わる可能性」を信じることが大切なんですよ。
【まとめ】猫の噛み癖改善は頑張りすぎないことがカギ
猫の噛み癖をなおそうと、一生懸命しつけようとする飼い主さんは結構多いです。
でも、実はその“頑張りすぎ”がかえって逆効果となったり、猫との関係をこじらせる原因になることも。
猫にとって「噛む」という行為は、感情や欲求をあらわす自然な行動。
これを力づくで抑えようとしたり、叱ってしまうと、「カイヌシは怖い存在」と認識され、信頼関係にひびが入ってしまうこともあります。
大切なのは、“なおさなきゃ”と焦るのではなく「なぜ噛むのか?」を知り、それに応じた対応をちょっとずつ試していくこと。
完璧を目指すよりも、日々の小さな変化や気付きを大切にしていくほうが、結果的にお互いのストレスも減り、関係性も良くなって噛み癖がなくなるかも知れません。


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