先日、犬派に囲まれました。笑
私の経験上ですが、犬派の人って結構「猫の何がいいの?」的なスタンスで色々聞いてくることが多いんですよね。
恐らく、
- なつかない
- 言うこと聞かない
- 何もしない
そんな猫の何がいいのか?という疑問と、私の異常な猫愛を知って猫の何が君をそうさせるのか?と不思議なんでしょう。
で、その囲んできた(一緒に楽しく食事していただけ)犬派の1人が
「犬は賢いしなつくしけど猫は違うじゃん、なのに何がいいの?」
と聞いてきたわけですよ。
なるほど。君はとても人間らしい。
というわけで、反論ということでもないですが、猫派のみなさんならきっとわかってくれるであろう猫派の私が思うことを、この場を借りて伝えたいと思います。
反論やん。
犬と猫賢いのはどっち?
実際の研究などで知能数が高いのはどっちなんでしょう?
「犬は猫よりも賢い」研究結果がある
国際研究チームによると、脳の神経細胞が猫より犬の方が多い(犬は猫の2倍)ことから、犬の方が猫よりも認知能力が高い・・・つまり犬の方が賢いという結論に至ったそうです。
国際研究チームが言うなら認めざるを得ないというか、神経細胞って情報処理能力のことだそうで、その面で言えば確かに犬の方が高いのはわからんでもないですね。
動物の脳化指数でも犬の方が上
動物の知性を示すものとして、脳の重さと体重から算出した脳化指数というものがあります。
動物の脳化指数ランキング
適当に調べたものなので順位はもっと詳細のものがありますが、大体どれもこんな感じでした。
1位 ヒト(0.89) 2位 イルカ(0.64) 3位 チンパンジー(0.30) 4位 サル(0.25) 5位 ゾウ(0.22) 6位 クジラ(0.21) 7位 カラス(0.16) 8位 イヌ(0.14) 9位 ネコ(0.12) 10位 ウマ(0.10)
脳化指数の数値が高い(体の割に脳が大きい)ほど賢いそうですが、ここでも猫よりも犬の方がちょっと高いという結果が出ちゃいました。
本当に犬の方が賢いのか?
前述した研究内容で言えば犬の方が賢いとなるのもわかりますし、指標的とはいえ実際カラスの賢さを考えると、こういった結果に反論はありません。
ただ、あくまでこれは人間の考える範囲内の話。
そもそも猫は、私たち人間や犬とは違うのです。
その点を含め解説したいと思います。
どっちの方が賢いかは正直どうでもいいってことはわかって欲しい。
それでも猫派が「猫は賢い」と言い張る理由
では本題です。
猫の記憶力はすごい
猫には優れた「短期記憶力」があって、研究論文によるとなんと人間の20倍だそうです。
短期記憶は人間でも30秒ほどしか持続されないらしいのですが、猫は10分間以上記憶することが証明されてます。
すっげーやろ。
しかも、この短期記憶力が発揮されるのは猫の興味があるものだけで、要はどうでもいいことは無駄に記憶しないということ。
これってめちゃくちゃ賢くないですか?
人間の思う「賢さ」ではない、猫は猫としての「賢さ」が備わっているというわけです。
身を守るためか、嫌なことに関してはめっちゃ覚えてるもんね。
猫にも高い学習能力が備わっている
集団行動の生き物である犬の方が人間社会と近いものがあるので、人は集団生活に対応できる学習能力を評価しがちな所があります。
たとえばしつけやトレーニングなど、「指示に習う、従う」という部分で考えると、犬の方が学習能力が高いように感じるでしょう。
ですが実は猫にも、人や犬など他者の行動を見て学び、学習する能力が備わっていることか研究結果でわかっているのです。
つまり猫は出来ないのではなくしないだけ。
なんでしないのかって、「猫だから」じゃん。
そして猫と暮らしていない人はそのことを知らないだけなのです。
猫の社会的知性をなめてはいけない
猫は本来、社会的生活を営む動物ではないのですが、猫にもそういった知性は備わっているんですよ。
例えば自分の名前と似た発音の言葉を区別出来たり、人との相互関係を好んだり、人が猫にどう接するかによって猫の反応が変わることもわかっています。
実は猫っておもちゃやごはんよりも飼い主とのコミュニケーションが好きらしいよ、可愛すぎるんやけど。
私たち人間の視線を読み、隠されたごはんを見つけだす能力は犬と変わらないという研究結果もありますからね。
はい天才。
他にも、損得勘定や理性の判断、空間認知能力など猫の知能の高さは色々と証明されてるんです。
猫の賢さを猫派は知っている
「猫だって賢いんだせ?」と私が言い張る根拠として研究を元に紹介しましたが、正直、猫に興味を持って調べるまではそんなこと知りませんでした。笑
他の猫の飼い主さんもそんな研究結果があったなんて知らなかったという方も多いでしょう。
だけど猫派には猫の賢さがわかります。
それは、猫と暮らす中で猫派はあらゆる概念をぶち壊されてしまうからです。
猫好きな方で「人間が一番偉い」と思ってる人なんていないんじゃないでしょうか?
猫と暮らすと感覚的に「猫ってほんとうに賢いな」と実感し、猫から学ぶことも多いですからね。
洗脳かもね、ある種の・・・。
なにそれ怖いけど嬉しい。
犬派には猫の賢さはわからない
ちょっとかなり誤解される言い方になるかもしれませんが、そもそも、犬派の方には猫の賢さはわからないのかもしれません。
(言っちゃった笑)
というのも、犬派の犬の方が賢い理由って結局は、「犬は飼い主に従順」という内容が多いからです。
- 犬は飼い主に噛みつかない
- 犬はいう事を聞く
- 犬は芸をする
逆に猫派が「猫は賢い」と思う理由って、こちら側の都合に一切関係のない内容なんですよね。
- 自分で考えて行動する
- 自分にとって無駄なことはしない
- 飼い主の心を操る
猫は何をすれば飼い主がどう動くのかもわかってますし、目的を果たすためには知性を発揮します。
クレバーと言って。
そんな賢い猫を前に、私たち猫派はどうやら「猫には敵わない」とバカになってしまうようです。
こんなふうに人間を動かせる動物が他にいるでしょうか?
この猫の賢さを犬派がわからないのは、「飼い主とペット」という概念の違いなのでしょう。
猫派は自分に対して「主」という感覚はないですし、猫に対して「ペット」という感覚もないので、そもそも自分と愛猫を主従関係としていませんからね。
そしてこれは、犬と猫それぞれの人間との歴史の違いでもあります。
猫と人は利害関係の一致から始まりましたから、「猫になにかをさせる・してもらう」という考えが猫派にはそもそもないのかも知れません。
犬と猫どっちが可愛いかという議論は人間らしい
冒頭でも紹介したような感じで、一部ではありますが犬と猫を比較し、犬の方が可愛いと主張してくる人がいます。(逆も然り)
知能や体力、飼いやすさとかならまだ比べるのもわかるんですけど「可愛さ」に関しては比較する意味ってないですよね。
何かと比べて優劣をつけたがる考えはいかにも人間らしいなと思いました。
(私含め)
私は圧倒的猫派ではありますが、実家では犬を飼っていたこともあり犬も大好きです。
ただ沼ったのが猫だっただけのこと。
「可愛さ」なんてものはその人の主観なわけですから、他人に強要するものでもないし、納得させるものでもありません。
そんなの、「悟空とケンシロウどっちが強いか論争」みたいなものですよ。
やってるやん。
やってんのよ。
【結論】生き物の価値はすべて比較して決めるものではない
結局何を伝えたかったのかというと、
- 犬派が思ってる以上に猫も賢い
- 猫は出来ないのではなくやらないだけ
- 猫は得にならない知性は発揮しない
ので、そもそも犬と猫どっちが賢いかなんて比べて議論するものではないということです。
犬には犬にしかない価値がありますし、猫には猫にしかない価値がありますし、それ以前に犬も猫も存在しているだけで価値があります。
これが出来るからよくてこれが出来ないからダメだなんて考えこそがバカっぽくないですか?
そんな暇があるならら愛犬、または愛猫のために働いて稼いで、感謝の気持ちとして何かプレゼントを送りましょう。
「ねこり」ばりうまい。
というわけで現在『neco-ri』レビュー記事作成中・・・
愛は言葉ではなく行動で(`・ω・´)
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