猫が壁や家具で爪をとぐからおうちがボロボロに・・・(´;ω;`)
今回は、こんな悩みにお答えします。
猫の爪とぎ対策、色々試してみたけど効果がない・・・と悩んでる飼い主さんも多いんじゃないでしょうか??
実は、
- 保護シートを貼る
- 壁紙を張り替える
といった対処法では、一時的な効果しか得られず根本的な解決にはなりません。
というわけでこの記事では、猫の習性を理解していただき、お互いにストレスなく壁や家具での爪とぎをやめてもらう方法を紹介します。
叱っても無駄だよ。
そもそもなぜ猫は爪をとぐのか?
猫が爪を研ぐ理由は主に、以下の5つ。
- 狩りをするための武器(爪)のお手入れ
- マーキング
- ストレス発散
- 気分転換
- 「かまって欲しい」サイン
本能じゃ!
また、猫の爪とぎには
- 「自分のモノ」という証明
- 「自分のニオイ」をまぜる
といった猫にとって重要な役割(安心感)があるのです。
そして、猫は爪を研ぎやすい場所や物を見つけると、同じところで繰り返し研ぐようになります。
つまり狩猟動物である猫の本能・習性なので、爪とぎ自体はやめさせることではありません。
無理矢理やめさせてしまうとストレスとなり、かえって悪化する可能性も。
ですから私たち飼い主は「猫が爪を研ぐのは仕方ないこと」としっかり理解した上で、正しく対処する必要があるのです。
お家の中をガリガリされない猫の爪とぎ対策5選
対策①各部屋に最低でも1個は爪とぎを置く
猫の爪とぎは本能ですから、「よし、爪を研ごう」と思ってわざわざ研ぎに行くものではありません。
目の前にとげるものがあるなら、そこで研いじゃうのが猫です。
なぜ壁で爪を研ぐのかって??そこに壁があるからだよ。
なので、いつでも研げるように最低でも各部屋に1個は爪とぎを置いてみてください。
そうすると、猫だって研ぎやすいもので研ぐようになるので、わざわざ研ぎにくい壁では研がなくなっていきます。
最低1個だからね。多ければ多いほど効果的だよ。
- 好みの素材の爪とぎを置く
- 色んなタイプの爪とぎを置く
- お気に入りの場所に置く
ちなみに猫人気ナンバーワンは「ダンボール素材」ですが、気まぐれな猫のために他の素材の爪とぎも置いておくといいでしょう。
ちなみに我が家は、そよちゃんがよく過ごすリビングに3つ、その他部屋には2つずつ置いてます。
対策②爪とぎ付きのキャットタワーを置く
猫が爪とぎをするタイミングって、
- 寝起き
- 狩りをする前
- 気分転換
と大体決まってます。
つまり、起き上がって何かをするタイミングで研ぐことが多いですから、上下運動したりくつろいだりするキャットタワーに爪とぎが付いてるとそれを無視して壁で研ぐことはなくなるはず。
キャットタワー置いてるけど爪とぎがついていない場合は?
大丈夫!後付けの爪とぎマットがあるよ。
私もニオイを気にして爪とぎがないタイプのキャットタワーを買ってしまったので、上の画像のように爪とぎマットを巻き付けてます。
マジックテープだから巻き付けるだけだし汚れたら取り換えれるしオススメ。
対策③1日1回はがっつり猫と遊ぶ
猫は寝ている時間にたまったエネルギーを狩りで発散するので、飼い主さんが遊んであげないとエネルギーが爆発しちゃうんですよ。
その爆発が「夜中の運動会」だったり「爪とぎ」だったりするので、要はしっかり遊べば(狩りが出来れば)必要以上にガリガリしなくなります。
そもそも、猫の問題行動の原因のほとんどは「狩猟本能が満たされていないから」なんですよね。
猫にとって“狩り”は重要なストレス発散なので、最低でも1日1回は猫と本気の狩りごっこをしてみてください。
実際ストレスが少ない猫さんってあまり爪研ぎしないんだって!
対策④愛猫が好きな爪とぎを知る
「爪とぎ」と言っても、“猫がどのタイミングでどんな姿勢で爪を研ぐのが好きか”によって、素材、形、大きさ、置き場所も変わってきます。
なので「爪とぎ置いてるけど壁で研ぐ」という場合は、何かが気に入らないのかも。
その「何か」を知らない限りいくら爪とぎを増やしたってお家をガリガリされるだけですから、色んな爪とぎを試して好きな爪とぎを追求しましょう。
わかってほしいにゃん(棒読み)。
でも具体的にどうやって追求すればいいのよ。
この後紹介するけど、今すぐ知りたいせっかちさんは次の項までジャンプしてね。
対策⑤爪とぎ防止スプレーを使う
私自身、猫に不快な思いをさせるのは好きじゃないので個人的にはオススメしてませんが、どうしても耐えられない場合は猫の嫌がるニオイがする「爪とぎ防止スプレー」を使うのもアリです。
ただ、成分によってはアレルギー反応を起こしてしまうこともあるので注意してくださいね。
猫が好む爪とぎとは??
「猫の爪とぎ」には以下3つのこだわりがあります。
- 角度は3パターン
- 爪が食い込む素材
- 安定感がある
猫が爪を研ぐときの角度は「立つ・しゃがむ・伏せる」の3パターンで、こだわりとしては爪を食い込ませてしっかりと研げるものを好みます。
つまり、ソファやベッド、ラグなんかはこの「3つのこだわり」を満たしてるので研いじゃうんですよね。
ただ、逆に言えば家の中の「⑴どこで、⑵どんなもので、⑶どんな体勢で」研いでるのかさえわかれば、「⑴置き場所、⑵素材、⑶形」を追求するのは簡単なので、愛猫の爪とぎを観察するといいですよ。
ある程度の「爪とぎの癖」がわかればあとは、買って置くだけです。
猫の爪とぎ対策でやっちゃいけないこと
気を付けて欲しいのは、間違った対策をしないことです。
以下の対策はいくら「効果あったよ」と聞いても試さないでくださいね。
①しつけスプレーを使う
イタズラをする猫に対して水を吹きかける「しつけスプレー」なんてものがありますが、ダメです。
確かにしつけスプレーを使うと猫が逃げるので、結果的には効果はあると言えるでしょう。
ただ、「逃げる」ということは「嫌なこと(怖いこと)をされる」と認識しているだけで、「ここで爪を研いじゃいけない」と学んでいるわけではありません。
つまり飼い主さんに対し「この人は嫌なことをしてくる人」と認識し、良い関係性が築けなくなってしまうんですよ。
猫を服従させるための行為は、猫の飼い主がとるべき手段ではありませんから、他の“信頼関係が壊れない方法”で対策しましょうね。
②抜爪手術
アメリカでは猫の飼い主の約2割位が愛猫の抜爪手術を受けさせているそうです。
日本ではどうなんだろうと思い調べた所、実際日本の動物病院でも行われていました。
しかも爪だけを抜くんじゃなくて指先を切除するのだそう。
「猫の抜爪手術には賛否両論あるが・・・」という記事もありましたが、愛猫家ならダントツで「否」でしょう。絶対ダメです。
なにが賛否両論やねん。
抜爪手術を受けた直後は激しい痛みに襲われ、その後も痛みは続くそうです。
マーキングも出来ないし好きな所に登ることもできない、ふみふみだって出来ません。
本来の歩き方も出来なくなるので関節にも負担がかかるし、指先を切除してるのでトイレなんか菌が入って化膿もします。
たかが家の中をボロボロにされるくらいで、愛猫を痛みとストレスで一生苦しめるなんて・・・。
この記事を読んでくれている愛猫家さんには、そんな惨いことが出来る人などいないと信じています。
③叱る(怒鳴る・体罰)
猫に対して大きな声で注意したり叩いたりした所で、猫には「なぜ叱られているのか?」を理解できません。
というのも、猫の知能は人間の2~3歳並みだそうなので因果関係が理解できないんですよ。
つまり猫にとっては、「なぜか大きな声でびびらせてくる、痛いことをしてくるからこの人怖いし嫌い」という不快感を与えるだけ。
しつけスプレーと同じく、仮に恐怖心を抱かせやめさせることが出来ても、別の問題行動を起こすかもしれませんし、飼い主さんに対して凶暴になる可能性も十分にあります。
やめてにゃー(棒読み)
むしろ私が受けてるからね、体罰。
猫の爪とぎに関するQ&A
では最後に、「猫の爪とぎに関する疑問」についてお答えします。
爪とぎをよくする猫とあまりしない猫の違いは?
「あまり爪とぎをしない」という猫さんには、以下の傾向が見られます。
- ストレスが少ない
- 環境が良い
- 縄張りが誰にも荒らされない
- トイレが清潔
- 安心できる場所がある
- 十分な運動スペースがある
- 性格がおっとりしている
- 人懐っこい
- マイペース
- 警戒心や好奇心が薄い
つまり、猫さんの暮らす環境が良くなかったり、警戒心が強く怖がりな性格だったりすると、どうしても爪を研ぐ頻度は多くなるというわけです。
性格に関しては出来る事が限られてきますが、安心して過ごせる環境作りをしてあげれば、ストレスが減って爪とぎだけで研いでくれるようになるかも知れませんね。
他にも、頻繁に爪切りをしていたり、逆に爪が伸びすぎていたりする場合も、あまり爪とぎをしないようですよ。
テンション上がって研いじゃうこともあるよ。
Q.子猫にも爪とぎのしつけは出来ないの??
子猫の時ならしつけは可能です。
子猫のうちなら、壁などで爪とぎをする前に専用爪とぎを置いておくと、「爪とぎはコレでやるもの」と覚えるのだそう。
しつけというよりは誘導して学んでもらう感じですが、実際我が家では、そよ姫を迎え入れてすぐに爪とぎも何個か揃えていたので、そよ姫が爪とぎ以外をガリガリしたことはありません。
あ、壁や家具はないけどブランドバッグでは一回だけガリガリされたよ。
それでも怒らないの??
その辺に置いてた私が悪いからね。そよちゃんは何にも悪くない。
なるほど、大事なのはそういう理解か。
【まとめ】たくさん工夫して猫も飼い主もハッピーな爪とぎ対策をしよう
- 猫は爪を研ぐ生き物
- 爪とぎは出来るだけ沢山置く
- ストレスによる爪とぎ対策をする
- 色んな素材の爪とぎを試す
- 爪とぎを置く場所や形も工夫する
- しつけが出来るのは子猫の間だけ
爪とぎを沢山置くことでそれなりにお金はかかりますが、猫のストレスや飼い主さんの手間、家具などの補修金額を考えると、決して無駄ではないと思います。
それに、買ってすぐには使ってくれなくても、猫は気まぐれですから突然気に入ることもあるんです。
実際我が家には2年越しにお気に召された爪とぎが2つありますからね。
また、なかなかお気に入りが見つからない猫さんには『カリカリーナ』がオススメ。
一般的な爪とぎの何倍もの値段はしますが、その分寿命も何倍と長いので、正直高いのか安いのかわかりません。(笑)
口コミ評価も高いですし、何より「実際購入して良かったモノ」の一つでもありますから、個人的にも色んな飼い主さんにゴリ推ししています。
そよちゃんもカリカリーナがお気に入り。
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