「かわいくて、ついついおやつを・・・」そんな飼い主さんは多いはず。
でも実は、その小さなご褒美が、猫の健康をじわじわとむしばむことも。
おやつが習慣になると、栄養バランスの乱れや肥満など、思わぬ健康リスクに繋がることも。
本記事では、おやつと上手に向き合うポイントを解説します。
おやつをあげてもいいのか心配な方も是非、参考にしてみてください。

私は猫のおやつは色々と不安があって極力あげない派です。

そのおやつ、猫にとって本当に「ごほうび」ですか?
猫がおいしそうにおやつを食べているのを見ていると、「喜んでくれてるんだろうな~」と幸せな気持ちになりますよね。
でも、ふと気づいたことはありませんか??
「もしかしてちょっと太った??」
「最近ごはんの量減った??」
それ、もしかしたらおやつのあげすぎが原因かもしれません。
猫におやつは必要?基本をおさらい

猫にとっておやつは必須ではない
基本的には、総合栄養食と記載されたキャットフードと新鮮なお水をしっかり摂っていれば、おやつをあげる必要はありません。
ただし「必要がない」というだけで、猫だって私たちと同じように、おいしいおやつを食べることで満足感を得られることもあります。
猫におやつをあげるメリット
猫におやつをあげるメリットは、
- 水分補給
- ストレスの解消
- コミュニケーション
の3つ。
なので病院や爪切りなど、嫌なことを我慢したあとのおいしいおやつはストレス解消にもなりますし、飼い主としてもご機嫌をとれますね。

ご褒美感覚というか、許してもらう手段ですね。
また、ちゅーるタイプは猫に重要な水分補給にもなりますし、デンタルケアなど健康面をサポートしてくれるおやつもあります。
なので必ずしもあげなければいけないものではないですが、おやつをあげるメリットも大きいというわけですね。
猫のおやつに潜むリスク

病気の原因になる可能性がある
おやつが病気の原因と言われている根拠は以下の3つです。
- 添加物が含まれている
中毒性や発がん性を高めたり体調不良を引き起こしたりするものがある - 糖質が多い
糖尿病になるリスクがある - 塩分が多い
腎臓病や心臓病を引き起こす可能性が高まる
おやつのカロリーは思ったより高く、1日数gでも体に負担をかけてしまうことがあります。
肥満・糖尿病・脂肪肝などの病気の原因となる可能性もあるので、注意が必要。
“発がん性”に関しては「1日に何回も長期的に与える」というような過剰摂取した場合の話で、根拠としては少し大げさですね。
キャットフードを食べなくなる可能性がある
猫のおやつには嗜好性が高いものが多く、主食であるキャットフードを食べなくなってしまう心配もあります。
中にはフードを残しておやつをねだる子もいるみたいですよ。
そうなると当然栄養は偏りますし、猫はお腹が減っても気に入らないと食べないので飼い主さんも大変です。
知っておきたい!おやつの適量と正しい頻度
「少なからずリスクはある」というデメリットをなくすには、以下2つのことに注意するといいでしょう。
①愛猫に合った量を与える
猫のおやつの適量は、「1日の総接種カロリーの5%程度」です。
実は調べたところ「10%以内」や「10~20%程度」と様々だったのですが、「そもそも必要ない=少ないに越したことはない」という理由から、「5%」を理想としました。
が理想的ですが、獣医さんによると10%以内に抑えることが推奨されているそうです。
私は頻繁にあげないので大体でしか計算したことないですが、きっちり知りたい方は『キャットログ公式サイト』の“猫のおやつ量 早見表”を参考にしてみてください。

カロリー量は商品に記載されています。
②頻繁にはあげない
おやつをあげるメリットを最大限に活かすには、頻繁にあげないことです。
なので1日に何回、週に何回と決めるのではなく、
- 食欲がないとき
- 水分がとれていないとき
- 嫌な思いをさせたとき
といった、何かあった時のご褒美としてあげるのがおすすめ。
おやつが原因ではないにしろ、病気になってしまった時に「あげすぎたせいだ・・・」と後悔しない為にも、水分補給やご褒美の時だけにしておくと安心ですよ。


こんな可愛いおねだりがあっても心を鬼にしてください。
膀胱や腎が不安な猫におやつを与えてもいいのか?
結論から言うと、与えない方がいいです。
以前愛猫のそよちゃんが尿路結石(ストルバイト結晶)になった時、獣医さんから「もしおやつをあげてるなら控えてくださいね」と言われました。
理由は、おやつをたくさんあげることでミネラルバランスが崩れるから。
何故おやつをあげるとミネラルバランスが崩れるかというと、フード(総合栄養食)に加えておやつをあげると「リン」の過剰摂取となるからです。
そして、ミネラルバランスが崩れるとおしっこの性質(pH)が変わってしまい、おしっこの病気になるリスクが高まります。
「尿の性質」のことで食事や運動で頻繁に変化する
- 中性…正常なおしっこ
- アルカリ性…ストルバイト結晶が出来やすい
- 酸性…シュウ酸カルシウム結石が出来やすい
要は、
- pHの値がどちらかに傾く
- おしっこの病気になる(またはリスクが上がる)
- 腎臓に負担を与えてしまう
という結果、
- 腎臓は負担がかかると機能が落ちてしまいリン(ミネラル)が過剰になる
- 過剰となったリンは血液の中をさまよい、カルシウムとくっつき、臓器を悪くする
そのため、腎が悪い猫さんは食事やおやつが制限されているというわけですね。
おやつ選びのポイント|避けたいNGおやつとは?
おやつを選ぶ際は、以下の点をチェック。
- 無添加、低脂肪、高タンパク
- 塩分や糖分が少ないもの
- できるだけ原材料がシンプルなもの
逆に避けるべきおやつは、添加物が多い・香りでごまかしているタイプ。
ちなみにですが、私が選んだのは『neco-ri』(ねこり)。
ヤシ殻活性炭を使っていて見た目こそグロテスクですが、腎と膀胱が不安な猫でも安心して食べれるように作られた、「健康おやつ」です。
詳しく知りたい方は『neco-ri』レビュー記事またはneco-ri公式サイトをチェックしてみてください。

【まとめ】猫のおやつは頻度や量に気をつければあげても問題はない
「あげなくていいもの」とわかってもあげたくなる気持ちはめっちゃわかります。
なので、おやつのデメリットを知った上で、
- あげる量と頻度に気をつける
- 水分補給になるウェットタイプをあげる
- リンが少ないおやつを選ぶ
というふうにすれば、不安要素は減らせますし問題はないですよ。

コメント