ペットは飼い主に似るのか検証!「猫も似るのか?」猫と5年暮らす私が気付いたこと

ねこ語り
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「ペットは飼い主に似る」って言うけど猫も似るのかな?似て欲しいなぁ・・・。


今回は、こんな疑問と猫愛にお答えします。

この記事を読んでわかること
  • ペットが飼い主に似ると言われる理由
  • 猫も飼い主に似るのか?
  • 猫と飼い主が似ていると感じる真相


よく「犬は飼い主に似る」と言いますが、猫も飼い主に似るのか気になりますよね。


というわけで今回は、「ペットは飼い主に似る」が猫にも当てはまるのか、色々調べた上で私なりに考えてみました。

「ペットは飼い主に似る」と言われる2つの理由

ペットは飼い主に似る

①人は自分と顔が似てるペットを無意識に選んでいる

2004年にアメリカで行われた実験によると、人は犬を迎え入れる時、自分に似た犬を選ぶ傾向にあることが判明しました。

更に2013年には日本で、犬と飼い主が似ていると判断するポイントは目であるという研究結果も発表されています。

※詳細はコチラ


これらは「単純接触効果」という、“見慣れたものに好感を抱く心理”だと考えられていて、つまりは似てきたのではなく、そもそも似てる犬を選んでる可能性が高いということです。

まいまい
まいまい

犬と犬の飼い主さんって本当に似てるなって思ってたけど、なるほどね。

②飼い主がペットの性格を作りあげている

外見だけではなく、性格も飼い主と似るという研究成果が2019年2月15日付けのオンラインの学術誌「Journal of Research in Personality」で発表されました。

1681匹の犬の飼い主さんに「自分自身と犬の性格」について質問表に記入してもらうという調査により、その結果性格の特徴が似ていることがわかったのです。


「なぜ性格まで似るのか?」についても、論文の執筆者であるウィリアム・J・チョピク氏は、「人は犬を迎え入れる時に自分に合った犬を選ぶ傾向にある」と言っています。


また、行動学者ザジ・トッド氏によると「飼い主の行動が犬の性格を形成していくと考えられる」のだそう。

社交的な人は犬を人に会わせたり外に連れ出すことが多いですから、犬も社交的になり、結果飼い主さんに似るということですね。

猫も飼い主に似るのか?


では猫はどうなんでしょう?


猫に関する論文や研究結果報告はありませんが、自分と似ている犬を選ぶ理由が単純接触効果なら、外見に関しては猫の場合も同じだと考えられますよね。

ただ、性格面においては“飼い主が猫を自分と同じように作り上げている”とは考えにくいです。


というのも、猫はそもそも犬や人間とはまた違う性質(単独行動の狩猟動物)で、野生本能も強く残っています。

育て方や環境が性格に影響するとはいえ、猫の場合犬のように飼い主に従うことも飼い主と共に行動することも基本的にはないですから、コントロールすることは難しいと思うんですよね。


寧ろ飼い主の方が猫に合わせることの方が多く、その点を踏まえると猫に至っては飼い主側が猫に似ていくのではないかと考えられるのです。

飼い主が猫に似るとは?考えられる3つのこと

①猫に対する尊重

猫の飼い主というのは、猫に何かをさせようとしたり思い通りにしようとは考えません。

猫を尊重し、猫の嫌がることはしないのです。

つまり猫に合わせた生活となっていくわけですから、ある意味生活環境は変わりますよね。


実は人間の性格については、遺伝子だけじゃなく成人後でも環境によって変わることが判明しています。

ドイツの7000人近くを対象にした4年間にわたる追跡研究では、失業により性格は変化することがわかりました。

どう変わったのかというと、失業後は勤勉性や社会性が低下していく傾向にあるそうで、要は性格が社会不適合者化してしまうんですよ。


つまり環境の変化で思考や行動も変わり、性格にもそれなりの影響は出てくると。


ということは、猫に合わせたネコファーストな暮らしも思考や行動を変える可能性はありますよね。

その変化の幅が大きければ大きいほど飼い主さんは猫化し、猫に似ていくのではないかと考えられるのです。

猫の為のコタツで猫化してしまった飼い主と、猫化ごときでは場所を譲らない本家猫。

②猫に対する憧れ

猫の飼い主というのは猫の魅力についてよくわかっているので、「猫になりたい」と憧れるものです。

特に内向型の人にとって猫の生き方というのは理想であり、「私もこんなふうに生きよう」と思えるきっかけにもなります。

内向型とは

自分の内側に興味のベクトルが向かいやすく、外部からの刺激に敏感な人のこと。
(「内向型・外向型」とは心理学者であるカール・グスタフ・ユングが提唱した性格分類の一つで、脳や遺伝子に違いがあることがわかっている。)


内向型の人は社交性が低いため人間社会では生き辛いですが、猫を通して自分の魅力に気付けることもありますからね。

元々猫っぽい人が、「このままでもいいんだ」と思うことでますます猫っぽくなり、猫に似ていくのかも知れません。

③猫に支配されている

猫の飼い主というのは、猫に魅了されると猫に支配されてしまうものです。

「猫の下僕」と名乗るほどですから。


ということは、猫の飼い主にとっては猫が絶対的存在なわけですよね。
(勿論猫好きでもそうじゃない場合もある。)


猫に支配された状態での発想や思考は当然、猫寄りな性格となり、周りから「猫っぽいね」と言われるのも自然の流れではないかと思います。


まいまい
まいまい

こうやって考えると猫の飼い主さんが猫に似ていくのはもはや当たり前なんだよね。

【まとめ】「ペットは飼い主に似る」が猫に至っては「飼い主がペットに似ていく」可能性がある

  • 人は自分と似ているペットを選ぶ傾向にある
  • 犬には「飼い主に似る」というデータがある
  • 猫の場合調査資料が少ないのでわからない
  • 猫は性質上飼い主の性格と関連しにくい
  • 猫の飼い主が猫に似ていく可能性がある



データがないというだけで、愛猫が自分と似ていると感じる飼い主さんは沢山いますし、実際に似ることもあるかと思います。


ただ、残念ながらうちのそよ姫は驚くほどの姫気質なので、庶民派の私は「似ている」と感じたことがなかったため、今回この記事を書くに至りました。


いつか「飼い主が猫に似る」という仮説が事実となれば、堂々とごろごろ寝てても許される日が来ることも夢ではないですね!

そよ姫
そよ姫

働け。

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