「最近なんだか疲れやすい」、「人間関係でストレスがたまっている」・・・そんな時、猫と過ごす時間があなたを優しく癒してくれるかもしれません。
この記事では、猫がもたらす癒し効果や心理的メリットを、科学的な視も交えながらわかりやすく解説します。
猫好きさんはもちろん、猫を飼おうか迷っている方にも役立つ内容です。

Instagramでは「#猫のいる幸せ」が102万件という脅威の数字をたたき出しています。
(2024年2月の時点では88万件でした。)
猫がもたらす癒し効果の正体とは?

ストレスホルモンを抑える「猫セラピー」
猫を撫でていると、自然と気分が落ち着き心が軽くなるような感覚になること、ありませんか??
これは、猫との触れ合いがストレスホルモン「ノルアドレナリン」の分泌を抑え、リラックス状態を促すためです。
- ストレスを受けると分泌されるホルモンで怒りのホルモンとも呼ばれている
- アドレナリンと似ていてアクティブな状態となる
- 集中力を高める働きもある
「仕事モードから抜けきれない」、「覚醒して寝れない」というのはおそらくこのノルアドレナリンのせいかも。
ですが猫と触れ合えば、副交感神経が優位になることで体も自然とリラックスし、ストレスによる疲れを和らぎます。
「幸せホルモン」が出やすくなる仕組み
幸せホルモンとは、オキシトシン、セロトニンなどのことで、安心感や信頼感を高める働きがあります。
可愛い猫の仕草や寝顔をみているだけで、ほっとするのはそのせいなんですね。
- 主にスキンシップによって分泌される
- 心を落ち着かせる効果がある
- 愛情ホルモン、優しさホルモンとも呼ばれている
猫を撫でたり、猫が膝の上に乗ったりするだけでオキシトシンが分泌されるそうです。
更には猫との触れ合いによる愛おしさから、「どうすれば喜んでくれるか」、「この子にしてあげられることはなにか」など、色々と考えてしまうのが猫好きさん。
オキシトシンは、そういった思いやりや親切心からも分泌されますから、猫とのスキンシップでドバドバ溢れるというわけです。

そよちゃんを迎え入れる前よりもお家の中がハッピーに感じるのは、きっとオキシトシン高価です。
- 主に日光浴や運動で分泌される
- 興奮を鎮める働きがある
- 安心ホルモンとも呼ばれている
猫と暮らすと、ごはんの時間に起こされるためどうしても猫に合わせた規則正しい生活になります。朝早く起き(起こされ)、猫が日光浴できるようカーテンを開け、猫じゃらしで猫と遊ぶのが飼い主の日課。
そういった行動が結果的に『セロトニン』を分泌させ、心身ともに健康へと導いてくれているわけです。

猫の為のネコファーストな暮らしが、実は飼い主さんにとってもいい効果を与えてるんですよ。
猫と暮らすことで得られる精神的メリット

一人暮らしの孤独感を癒す「存在の安心感」
猫は言葉こそ話せませんが、そこにいてくれるだけで不思議と安心感をくれます。
帰宅した時に、「猫が出迎えてくれると疲れが吹き飛ぶ」という飼い主さんも多いですよ。
特に一人暮らしや在宅ワークでさみしさを感じがちな人にとっては、猫の存在はかなり大きな癒しになるかと。
ちなみにですが、うちのそよちゃんは滅多に出迎えてくれません。ただその分「どこにいるのかなー?」と探して見つける楽しみや、たまに出迎えてくれた時に感動まどがあります。
情緒の安定と「イライラ防止」にも効果的
猫と暮らしていると、怒りや焦りといった感情が和らぎやすくなります。
その理由は、猫のまったりした感じが人間の気持ちに作用し、落ち着かせてくれるからです。
仕事で嫌なことが合ってイライラしていても、猫のふとした変な姿や何とも言えない表情なんかを見ると、くすっと笑ってしまうこともあるはずです。
実際、親子喧嘩でピリついた空気の中、猫がなぜか真ん中に座り参加してきた時は、なごんだというか笑いました。
科学が証明した!猫と暮らす人の幸福度が高い理由

それでは、癒し効果だけに留まらない猫と暮らすメリットについて、科学的根拠や私個人の意見も含め5つ紹介していきます。
ペットの癒し効果は「配偶者なみ」?
イギリス・ケント大学の研究では、ペットを飼うことが精神的な降伏後に与える影響は、配偶者と過ごすことに匹敵すると報告されています。
なんとその価値は年収約70.000ポンド(約1.300万円)分の満足感に相当すると言われています。
猫の知性と記憶力が信頼関係を生む
猫の脳には約2億5千万の神経細胞があり、人間と似た構造をしています。
「猫は飼い主を忘れる」なんて言われていますが、実は記憶力がよく、長期的な信頼関係を築くこともできます。
アニマルセラピーでも注目の「ゴロゴロ音」
猫のゴロゴロ音には、人間の心拍数を落ち着かせる効果があり、自律神経やホルモンバランスを整えるとされています。
フランスでは『ゴロゴロセラピー』が医療に取り入れられたり、日本でも『セラピーキャット』が活躍しつつあるのだそう。その効果を求めてか、YouTubeでは猫のゴロゴロ音動画が何十万回と再生されています。

我が家では3人全員、ゴロゴロセラピーの効果を得ています。
脳の活性化で認知症予防の効果もある
東京農業大学の長澤巧さんが行った実験結果によると、猫との触れ合いで脳が活性化することが明らかとなりました。
その理由として、猫と触れ合うときに人は思考を巡らせるからだそうです。
更に、猫との暮らしでは「どうすればいいのか?」を考えることがたくさん。そういった考え事により脳機能が活発になり、認知症予防にも効果的だと考えられています。
猫との暮らしでしか得られないもの

イギリスの動物学者、ジョン・ブラッドショー博士によると、猫は飼い主を「主」ではなく大きい猫や敵意のない猫と思っているのだそう。その証拠に、猫は飼い主に従うことがなく、寧ろ威嚇や攻撃することさえ普通にあります。
ですが、だからこそ猫が寄ってきたりなついたりするのは無条件な愛情表現であり、人間側も猫に何かをさせる目的がないので、お互い打算のない信頼関係を築くことが出来るのです。
つまり、猫好きさんには他からはなかなか得られない、この上ない安心感を得られるという特権があるってことですね。

生後間もない頃に引き取った場合はお母さんと思ってる可能性もあるそうです、かわいいですよね。
こんな人にこそ猫との暮らしはおすすめ!
- ストレスの多い仕事や生活をしている方
- 孤独感を感じやすい一人暮らしの方
- 感情の浮き沈みに悩んでいる方
- 毎日に癒しや意味を求めている方
- 心のつながりを求めている方
※もちろん「猫が大好き」であることは大前提。
猫は自分の世界を持っていて、自分のペースで寄り添ってくれる存在です。「誰かと一緒にいたいけど干渉されたくない」と感じる方には特に、猫との暮らしはおすすめです。
相性について知りたい方は、
も参考にしてみてください。
【まとめ】猫と過ごす時間は心の処方箋

- 猫の癒しパワーは絶大で科学的にも証明されている
- 猫との暮らしは人生にたくさんの好影響を与える
- 猫愛が結果的に幸せへとつながる
- 猫とだからこそ築ける信頼関係がある
猫と暮らすことは、かわいさだけではない深い癒しと精神的な安定をもたらしてくれます。
科学的にも裏付けられているこの効果は、現代社会で疲れている私たちにとって大きな支えとなるでしょう。
ただし、当然大変なこともたくさんありますから、しっかりと覚悟をした上で、人生に猫と言う存在をとりいれ、心に余裕と暖かさを与えてはいかがでしょう。
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