猫が水を飲まない理由と今すぐできる対策5選|腎臓病を防ぐために今日から始める習慣

げぼくの務め
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この記事はこんな方(猫)におすすめ
  • ドライフードしかあげていない
  • 一度でもおしっこの病気にかかったことがある
  • ウンチが硬い・便秘気味


うちの猫、全然お水を飲んでくれない・・・。

そんなお悩みを抱えていませんか??

猫はもともとあまりお水を飲まない動物ですが、それが慢性の腎臓病や膀胱炎と言った重大な病気の原因になることもあります。

この記事では、猫が水を飲まない理由と、飼い主さんが今すぐできる対策を紹介。
猫の健康寿命を延ばすための“水分補給のコツ”を、専門知識を交えてわかりやすく解説します。

まいまい
まいまい

普段ウェットフードを食べてる猫さんはしっかり水分取れてるから、読まなくて大丈夫ですよ!

猫が水を飲まないのは本能??その背景を解説

「猫はあまりお水を飲まない」というのは「お水を飲まなくても大丈夫」ではなく、「お水を飲む習慣がない」という意味です。

猫の祖先と水分摂取の関係

猫の祖先は砂漠で暮らしていたため、少ない水でも生きれる体のつくりになっています。

猫の腎臓は水分を食事でまかなえるように働いているので、獲物を丸呑みして必要な水分を摂る構造になっているんですね。

だから「お水そのもの」を飲む習慣がないのですが、室内飼いの猫にとってはそれが仇に。
水分量の少ないドライフードでは、慢性的な水分不足に陥りやすいのです。

「飲まなくても平気」は大きな誤解

猫がお水を飲もうとしないのは、「飲まなくても平気だから」ではなく「飲む習慣がないから」。

たまに猫がチロチロとお水を飲んでる場面を見かけるかと思いますが、実はアレ、「水分がとれてる」と言えるほどの量は飲めてないんですよ。

“猫のタイミングでお水を飲むだけ”では、実際のところ全然足りていません。

猫の水分不足が引き起こす健康リスク

慢性的な水分不足は、猫の健康寿命を縮める可能性があります。

腎不全、尿路結石など

水分が不足すると、腎臓の血流が下がることで尿が濃くなり、膀胱炎や尿路結石のリスクが高まります。
そして膀胱炎や尿路結石は腎臓に負担がかかり、慢性腎不全など病気のリスクが高まるのです。

水分不足が寿命に与える影響

特にシニア猫にとって腎臓機能の低下は致命的で、発症後は治療が難しく、寿命を大きく縮める原因となることも。
例え症状が出ていなくても、慢性的な水分不足はじわじわと体を蝕んでいきます。

長く元気で生きてもらうには、日頃の水分ケアが不可欠という訳です。

猫の1日に必要な水分量を計算してみよう

猫が1日に必要とする基本的な水分量は、体重1kgあたり55mlになります。

そよ姫
そよ姫

私の場合4.1キロなので225mlのまないといけない。

体重別の目安一覧表

  • 目安は「1㎏あたり50~60ml」で計算
  • ウェットフードを食べている場合はそこからの水分も含めてOK
体重(kg)目安水分量(ml)
2㎏約100~120ml
3㎏約150~180ml
4㎏約200~240ml
5㎏約250~300ml
6㎏約300~360ml
7㎏約350~420ml

あくまで目安であり、食事の内容や活動量、年齢、季節によっても必要量は変わることがあります。

飲水量のチェック方法

おうちの猫さんが十分な水分をとれてるのか気になる方は、

  • 計量カップでお水を測って容器に入れる
  • 24時間後残ったお水を計量カップに戻して測る

という方法で、一度測ってみてください。

あくまで基本的な大まかな数値であって、環境や年齢、猫さんの状態によっては変わってきます。

今すぐできる!猫に水を飲ませる工夫5選

さて、大事なのはここから。
言う事全然きいてくれない猫様に水分をとってもらう手段です。

自動給水器の活用

猫は本能的に“流れる水は新鮮”だとわかっているそうなので、自動給水器のお水なら置き水よりも飲んでくれる可能性が高いです。

我が家の愛猫そよちゃんも、自動給水器にしてから定期的にお水を飲んでくれるようになりました。

猫 自動給水器


ただ、自動給水器は毎日のお水交換や定期的な分解洗浄をしないといけないので、買うならお掃除が簡単(シンプル設計・コードレスポンプなど)なものがオススメ。

我が家に置いているのは「静音・お手入れ簡単」の“プラスアクア2”です。
人気の自動給水器なので、気になる方は商品レビュー記事をご覧ください。

ウェットフードを積極的に使う

全食ウェットフードとなると厳しいかもですが、1日1回や2日に1回でも全くあげないよりは全然マシです。

「今日はあんまりお水飲んでないなぁ・・・」といったタイミングや、すぐに片付けられる時間帯など、出来る範囲でウェットフードをあげてみてください。

トッピングや間食としてあげる場合なら一般食でもいいですが、一食分なら必ず「総合栄養食」と記載されてるウェットフードを選んでくださいね。

食器の素材や置き場所の見直し

猫の場合、お水は食事の隣に置くより、静かな場所に数か所置くと飲む頻度が上がることがあります。

また、食器の高さを愛猫の好む高さにしたり、素材を陶器に変えたりといった工夫も意外と効果的ですよ。

遊び感覚で水分補給

お水を入れている器におもちゃや氷を入れて、遊び感覚で飲んでもらう方法もあります。

好奇心を刺激することで自然と水に慣れてくれれば、「水を飲む」という習慣がみにつくことも。

水分がとれるおやつをあげる

私自身「猫にあまりおやつをあげてくない派」ですが、水分補給目的としてはオススメしていて、愛猫そよちゃんにも定期的にあげています。

ただ、おやつに関してはデメリットもあるので頻度や量には注意。気になる方は「猫のおやつについて」をご覧ください。


また、

  • おしっこの病気になったことがある
  • 療法食を食べている
  • 腎臓や膀胱が良くない

という猫さんには、腎と膀胱のケアができる「ネコリ」がオススメ。

そよちゃんは尿路結石(ストルバイト結晶)経験者なので、おやつは「ねこり」しかあげていません。

療法食などで治療中の場合は、必ず獣医さんに聞いて指示に従ってください。

猫が水を飲まない時のチェックリスト【保存版】

お水を飲める環境に出来ているか??
飼い主さんが確認するためのチェックリストをまとめてみました。

  • 水を入れてる器が汚れていないか?
  • 器の素材や形が愛猫の好みに合っているか?
    (ステンレス、陶器、広口など)
  • 複数の場所に置いているか?
  • 水の温度は適切か?
    (猫は常温orぬるま湯が好み)
  • 流れる水を好むタイプか?
    (自動給水器を検討)
  • 運動不足でのどが渇いていない可能性はないか?
  • 体調不良の兆候はないか?
    (口内炎、腎臓病など)
  • トイレの尿量が少なすぎないか?

【まとめ】猫の健康寿命の「水」がカギ!

お水がおでこに当たって跳ね返って舌が届かないことがわからない可愛いそよちゃん。


猫が水をあまり飲まないのは自然なことですが、それを放置してしまうと深刻な病気につながる恐れがあります。
しかもその可能性は決して低くはなく、腎不全は猫の天敵と言われているほど厄介な病気なんですよね。

そんな怖い病気から愛猫を守るためにも、日頃から水分補給を意識して対策してあげることが大切。

大切な愛猫様の健康寿命を全開まで延ばすために、できることから始め、小さな工夫を共に積み重ねていきましょう。

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