【猫行動学で解説】キャットフードの“正しいあげ方”知ってる?本当に寄り添う給餌スタイルとは

ねことの日々
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猫のごはんって1日何回あげるのがいいの?置きっぱなしはダメ?


今回は、こんな疑問にお答えします。

この記事を読んでわかること
  • 猫にとって理想の食事
  • 猫の体質に合った食事回数
  • 猫の食事で飼い主さんが気を付けること


キャットフードって、「朝と晩にお皿にざっと入れておくもの」だと思っていませんか?

もちろん、そういうおうちが多いのも事実。
でも実はこれ、猫の本能からするとちょっとズレているんです。

私たちが「便利だから」と選んでいるスタイルが、もしかしたら猫の心と体にとって負担になっているかも知れない。

だから今日は、猫の習性や行動学に基づいた「自然な食べ方」を一緒に見直して生きましょう。

猫行動学に学ぶ「本来の食べ方」とは

猫は本来、お腹が減ったタイミングでその都度自分で狩りをし、捕らえた獲物を食べます。
その1回の量が少ないため、多い日だと一日16回も食事をとると言われています。

猫は一日中ハンター

猫の祖先は、小型のネズミや鳥などを一日に何度も狩って食べて生きてきました。

つまり猫にとっては、「1日に10回以上、少しずつ食べる」が自然なスタイルなんです。

一度に大量のごはんをもらうのは、実はかなり不自然。

本能的には、「え。今日これで終わり?狩りしなくていいの?」と戸惑っているかも。

もしかしたら、回数の少ない大量ごはんが狩り(遊び・運動)をしない原因にもなっているかもですね。

「早食い・ダラダラ食い」はSOS?

もし猫が勢いよくごはんをかきこんでいたら、それストレスや不安のサインかも知れません。

また、お皿にずっと残しているのも、飽きていたり精神的に満たされていないことが理由だったりします。

以下の症状があるなら、あげ方が合っていない事が原因かも知れません。

間違った給餌法で起きる健康問題
  • 食後の嘔吐や吐き戻しが多い
  • 肥満気味
  • 問題行動(夜鳴きや)がある

猫の本能に合わせた「理想の与え方」

回数を増やす

理想は1日4回以上。

仕事などの都合で「1日2回が限界」という方には、自動給餌器やスマートフィーダーが強い味方になります。

仕事で留守にする時間が多くても、決まった時間に「狩り」を再現してあげることができます。

食事回数が少ないと、尿中のマグネシウムやリン酸値の変動が大きいことも報告されています。変動が大きいと腎臓に負担を与えてしまうので、要注意。

少量ずつ、こまめに

猫の威のサイズはピンポン玉程度。

「もっと食べたい=足りていない」ではなく、「少しずつを何度も」が自然な形です。

お皿に山盛り盛るより、“数回に分けて少なめに”を心掛けてあげましょう。

フードを探させるのがベスト

本能を満たすには、食事に“狩りごっこ”の要素を入れるのが一番。

たとえば、

  • パズルフィーダーに入れる
  • 部屋のあちこちに少しずつ置く
  • おもちゃに仕込んで一緒に遊ぶ

など。

探しながら食べるスタイルは、猫の「探索欲・達成感・狩猟本能」を満たしてくれます。

実際にやってみると・・・体と心の変化

うちの愛猫そよちゃんは元々少食で、食事回数は1日4回以上でした。

なので更に“狩り”を取り入れてみたところ、

  • 基本的に吐くことがない(継続)
  • 満足げにごはんを食べるようになった
  • 食後は落ち着いてぐっすり眠るようになった

という変化が。

これって「猫が本来の自分を生きている証拠」なのかなって思います。

ごはんって、栄養補給だけじゃない、猫の心のケアでもあるんです。

まいまい
まいまい

ちなみにですが、そよちゃんは“ごはんを探す”が出来ず、食事スペースで延々鳴いていたため、「狩り遊び」と「食事」をセットにする方法で取り入れています。

定時派?置きエサ派?猫に合った「あげ方」とは

猫の給餌スタイルには、

  • 定時給餌法(決まった時間にあげること)
  • 自由採食法(好きな時に食べれる置きエサ)

があります。

定時にあげるスタイル

  • メリット
    食事管理がしやすく、体重や健康状態も把握しやすい
    食欲の変化に気付けて、ドライ・ウェット両方可能
  • デメリット
    猫が食べたいタイミングで食べらない
    空腹でそわそわする

食事感覚はなるべく均等に、4回以上が理想的。

こんな猫ちゃんにおすすめ
  • 食事にメリハリをつけたい 
  • ダイエット中 
  • 療法食を食べている
定時スタイルに役立つ商品

置きエサスタイル

  • メリット
    猫が自分のペースで食べられてストレスが少ない
    尿中のミネラル含有量が安定
  • デメリット
    過食や肥満、フードの酸化が心配

長時間の置きっぱなしは避け、冬場は長くても5,6時間、夏場は3時間で破棄してください。

こんな猫ちゃんにおすすめ
  • 留守がちなおうち 
  • ちょこちょこ食い 
  • 食欲のムラがある

置きエサ 放置しない
食べ残しの放置は‪✕‬
置きエサスタイルに役立つ商品

食欲の変化にも気付きにくいため、体調管理をしてくれるCatlogは強い味方です。


どっちが「正解」ということはなく、「猫の性格+飼い主さんのライフスタイルに合うこと」が何より大切。

どちらにしても、

  • ちゃんと食べてる??
  • 満足してる??
  • 吐いてないかな??

と、猫の様子を見てあげるのが愛情です。

夜中に食べたいそよ姫。

私はそよちゃんに合わせた“置きごはん”

そよちゃんの場合、

  • 1回の食べる量が少ない
  • 時間が空くと一気食いで吐き戻す
  • 食欲のムラが激しい

という理由から、自由採食にしています。

定時スタイルだと、時間が空いても気分じゃないと食べてくれず、朝、空腹での嘔吐や一気食いで吐き戻すことも何度かあり、向いていないなと思いました。

また、我が家は私か娘、どちらかが家にいることが多いため、長時間留守がありません。
(長時間の留守番をさせないように仕事を変えました。笑)

今のところ、「置きごはん」でも問題はないです。

キャットフードの量の「決め方」

キャットフードのパッケージを見ても、「○○g」とか「体重に応じて調整」と書かれていて、結局どれくらいあげたらいいのかわからなくなることありませんか?

実は、ざっくりでOKなシンプルな計算方法があるんです。

「1日に必要なカロリー(目安)」早見表

猫のタイプ体重1日に必要なカロリー
子猫(~6か月)1㎏220~250㎉
子猫(6か月~1歳)2㎏300~350㎉
成猫(未避妊・未去勢)4㎏320~360㎉
成猫(避妊・去勢済み)2㎏130~150㎉
3㎏195~225㎉
4㎏260~300㎉
5㎏325~375㎉
シニア猫(7歳以上)4㎏200~250㎉(活動量による)

基本の計算式

1日に必要なカロリー÷フードのカロリー×100

  • STEP①:猫の1日に必要なカロリーを知る
    成猫なら、体重×80㎉が目安です。
    例:体重4㎏の猫→4×80=320㎉
  • STEP②:キャットフードのカロリーを確認する
    フードの袋に「100gあたり○㎉」と書いてあるはずです。
    例:100gあたり400㎉
  • STEP③:必要なグラム数を計算
    必要なカロリー(STEP①)÷フードのカロリー(STEP②)×100
    例:320÷400×100=80

「例」の場合、1日当たりのフードの量は80g!
1日4回あげるなら、80÷4=20・・・つまり「1回20g与える」が正解です。

ちょっとずつ調整してOK

運動量が多く元気な子なら、少しくらい多めでも大丈夫です。

逆に、おとなしくてあまり動かない場合は、肥満にならないよう少し控えめにして様子を見てあげてください。

また、去勢・避妊済みのは太りやすい傾向があるので要注意。

毎月体重を計りながら、「足りないかな?」「あげすぎかも・・・」と調整してあげるといいですよ。


ちなみにですが、私は結構適当というか、大まかな分量であげています。

というのも、私の場合すごく心配性で、必要な分量を食べなかった時に不安でたまらなくんっちゃうんです。

その代わり、体重が計れるトレッタを導入して毎日管理は行っています。

「あげすぎたかも」で体重が増えすぎる前に調整できるから便利ですよ!

ノーマルタイプ(固まる砂用)のトイレを使っている猫さんには「キャットログボード」がオススメです。

【まとめ】猫の“食べ方”も愛情の形

キャットフードの原材料や成分にこだわる飼い主さんはたくさんいます。

でも、どんなにいいフードでも、あげ方を間違えると吐いたり太ったり、猫にとっては不満足だったりするかも知れません。

猫はただ食べたいんじゃなく、「狩りたい、見つけたい、達成したい」って思ってる。

その気持ちに少し寄り添ってみるだけで、猫との関係はもっと深まります。

まいまい
まいまい

猫のハンター魂を大切に!

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