猫を飼うメリットは計り知れないですが、その分やはりデメリットも当然あります。
ですが「かわいい」という気持ちが先走って、メリットしか目を向けず飼ってしまい後悔するパターンも少なからずあるわけです。
というわけで今回は、猫と暮らして7年目になる私が思う「猫と暮らすデメリット」を紹介します。
SNSの猫たちに誘惑されあなた、最後まで読んでみてください。

知らないと後悔する!猫を飼う15のデメリット

1.夜鳴きで寝れない
仕事から疲れて帰った日、家の事もすませて「やっと寝れる・・・」と寝転んだ数分後、「にゃーん」と起こされるときがあります。
寝不足が続き、「明日は休みだし寝まくってやろう」と思っても、早朝に「にゃーん」と起こされるときもあります。
しかも、うちは自動給餌器も置いてるんで、「にゃーん=ごはんくれ」じゃなくて「撫でろ」か「遊べ」なんですよ。
あと、「にゃーん」って数回じゃないですからね。
50回位連打されるときもあるし、なんなら「にゃーん」じゃなくて「あおーーーん」ですから。

これが続いて2週間以上まともに寝れなかったことがあります。
でも、よく考えるとそれって“私を必要としてくれている甘え”じゃないですか。
だからイライラしてしまう時もあるし、寝不足でフラフラだけど、「甘えてくれてありがとうね」なんて言ってるんで、きっとそよちゃんは「こいつ鳴いたらやってくれる、チョロいな」と思ってるでしょう。
チョロくならないように気を付けてください。
2.傷が絶えない
猫って、普通に飼い主引っ掻きます。
嫌なこと(歯磨きとか爪切り)は勿論、タイミング間違えると顔近づけただけで引っ掻かれることもあるんです。
あと、爪をたてて足を登って来たり、急に足を狩り始めたり。
寝てる私の足に飛びついて高速蹴りかまされることも。
足を何だと思ってるのかわかりませんが。
特に、まだそよちゃんを理解していなかった最初の頃は、傷だらけでした、私。

手の甲、腕、肩、太もも、足の甲、傷だらけ。
よくみんなに見せてました、「見てこれ、猫にやられたー」って。
「肩のこれは抱っこした時で、この手の傷は昨日の夜中に遊んでたらさ、、、」って。

傷を、猫と暮らしてる証・勲章と思ってる側の人間です。
3.触ったら噛まれる
「かわいいな~」って触ろうとすると、ガブっと噛まれることもしょっちゅう。
しかも「なでて」って甘えてきたから撫でて、喉も鳴らしてたのに、急に噛まれたりもするんです。
最初は驚きました、「え、わからんわからん」って。
でもだんだん、愛猫の「そろそろやめれサイン」がわかってくるので、噛まれることは回避できるようになります。
ただ、回避出来る頃には“噛まれることがデメリットな自分”はもういないですけどね。
4.たまにトイレに行けない
どういうことかと言うと、うちのそよちゃんは滅多に膝の上に乗って来ないタイプの猫なんですね。1年に1回か2回くらいしか乗って来ない。
そんな猫が膝に乗ってきた場合、そこから猫が退くまで、とんでもなく貴重な時間なわけです。
だから尿意MAXでも動けません。いや、動きません。
動かざること山の如しってくらい、動きません。

だって、猫って何かしてあげようと思って行動してるんじゃなくて、やりたいからやる生き物。
膝に乗りたい猫を拒むなんて、それつまり猫を拒んでるのと同じ。
まじでちびりそうになったことが3回ほどあります。

5.何かしようとすると邪魔される
領収書整理していると、領収書を「ぺっ」。
パソコン作業をしようとすると、キーボードの上に「ドン」。
諦めて好きなアニメを見ていると、テレビ画面の前で顔を覗いてくる。

ものすごく気が散るし、

見えない。
ちなみにですが、人間がごはんを食べてる時に猫がうんちするのって“あるある”ですよ。
うちもそうだし、猫と暮らすなら覚悟してくださいね。
6.プレステの上に乗る
最新のplaystationも、猫にとってはホットカーペット。
冬はこうして暖をとります。

体重4.2㎏。故障したらツライんで置き場所を変えてみたら・・・

この棚、全然乗らなかったのでなんかわざとな気がするのですが。
壊されて困る方は、猫を迎え入れるときに猫用品と一緒に、ゲーム収納ケースも買って置くことをおすすめします。
7.カメラロールの容量が足りなくなる
猫って「可愛い」と思う瞬間が他の生き物よりも多いので、めちゃくちゃ写真撮ってしまいます。
で、気付けば同じようなポーズの写真が毎日何枚も。

あとで見返した時に、全く同じやつとか2秒のよくわからない動画とか、消そうかなとも考えますが、もったいなくて消せません。
だって、その一瞬はプライスレス。
ちなみにですが、私のカメラロール内のそよちゃん画像&動画は1万2千枚でした。
もちろん、オーバーしてるんで容量買ってます。

8.いっぱい貢いでしまう
ごはんやトイレ砂、爪とぎなど必要な出費はある程度想定してましたが、いいおやつ、いいベッド、いい爪とぎは想定外。
SNSが悪いと思います。
「愛猫に買ってみた」動画を見るとつい欲しくなり、値段も数千円とかなんでついポチってしまうんです。
気に入ってくれないとまた探してポチって、気に入ってくれたらくれたで、同シリーズ商品をまたポチる。
ちなみにですが、かなり気に入ってくれたネコセカイのソファベッドがこちらで・・・

このあとネコセカイ商品を3つ買ってます。
多分、猫と暮らすとお金の計算が出来なくなります。


9.女子のニオイができない
猫は「いいニオイ」がNG。
芳香剤、ディフューザー、香り付き消臭剤、柔軟剤、香水、アロマ系全部だめ。
体調崩すし、アロマオイル・エッセンシャルオイルは猫にとって毒です。
というわけで我が家では使用禁止していて、おうちの中に漂うニオイは“猫と暮らすニオイ“。
香りでごまかさない、地で勝負してます。

10.旅行に行けない
子どもたちも手が離れ、最近よく旅行に誘われるのですが、毎回「猫がいるから」って断っています。
猫は環境の変化が超苦手なので、たとえば実家やペットホテルなど、“おうち”以外の場所に預けると体調崩すんです。
その時は大丈夫でも、あとあと吐いたり下痢したり、膀胱炎など病気になることも稀ではありません。

「そこまでして旅行に行きたいか?」と聞かれると、「そうやって丸まってるそよちゃん見てるほうがいいや」ってなる。
“どんな絶景も、猫に勝るものはない”という人間になります。
11.猫優先するから友達減る
私は、そよちゃんが吐いた日は、たとえただの一気食いでも、その日は誘いを断るし約束もキャンセルします。
だって万が一があるから。
仕事なら「仕事(生活のため)だから仕方ない」けど、遊んでる時にもし何かあったら自分を許せないと思うんです。きっとそんなことないんですけど、思っちゃうんです。
だから、友達減りました。

だけど、今残ってくれている数少ない友達は、そんな猫バカな私を理解してくれる精鋭たち。
わかってくれない人たちは別に必要ないんで、結果、よかったです。
12.社会不適合者になる
猫を見ていると、なんだか色んな事がどうでもよくなります。
「やりたいことはやるけど、やりたくないことってなんでやってるんだろう・・・」とか考えてしまう。
「私はなんで我慢してるんだろう?」
「私はなんで無理してるんだろう?」
そうやって、だんだん猫みたいにマイペースになり、居心地の良さを求めた結果、社会不適合者になりました。
正社員で働けない。笑
だけど、よく考えれば社会に適合しないといけない理由なんてないですよね。
遅刻するし気分で店閉めるし、社会人としては終わってますが、そんな自分を責めるどころかむしろ「よくやってる」と思っています。

13.共感してくれる人がネットにしかいない
「猫の毛を集めて猫作った」
「猫を吸って回復してる」
「猫の名前進化して原形ない」
こういう人って、リアルではなかなか出会えないんです。
だから共感してもらえないのがすごく寂しかったけど、ネットの世界にはいました。
ネットにしかいないのが残念ですが、友達減ったり社不になったりと、狭まったような気がしていた世界が、猫を通じてむしろ広がっている。
そう考えると、SNSを開けばいるんですよ、仲間が。

14.先に死んじゃう
ここまで、デメリットと言いながらにやけて書いてきましたが、「先に死んじゃう」に関しては本当にデメリット。
先に死んじゃうってことは本来、猫を迎える時に覚悟しなきゃいけないことです。
普通に考えれば人間より猫の方が寿命が短い。
だから先に死んでしまうことは頭ではわかってる。
でもその覚悟って、実際にはそう簡単にできるものではありません。
今もたまに体調を崩したり、シニアの年齢に入ったそよちゃんを見て、ふと「もしもの日」を想像してしまい、心臓がギュッと締め付けられます。
その時だけ、「もしそよちゃんを知らなかったらこんな不安や恐怖はなかったのに」と、後悔してしまうことも正直あります。
大好きだからこそ、大切だからこそ。
いつか必ず失ってしまうという恐怖は消えないし、その不安にのまれて病んでしまう時もある。
でも同時に、いつかお別れが来ると何度もわかってしまうからこそ、「今を大切にしよう」と強く思えるようにもなりました。
そよちゃんは私に、“命の有限さと、愛する存在と一緒に過ごす尊さ”を教えてくれたんです。
「愛などいらぬ」と言っていたサウザーを思い出しました。
愛を知れば、失った時の代償がでかい。
それなら最初から愛を否定すれば、苦しむことはないと。
だけどケンシロウはこう返します。
「哀しみや苦しみだけではない、おまえもぬくもりをおぼえているはずだ」と。

かけがえのないぬくもりは、デメリットを超えるのです。
15.猫のいない人生を生きれない
「先立ってしまう」というデメリットを含めても、それでも私には猫と生きる人生しかありません。
もう、猫のいない人生なんて「私の人生」とは言えないのです。
だからこの先も、寝不足は続くし、足を狩られて痛いし、何もできないし。

猫のいる幸せを知ってしまったが最後。
これを超えるものは他にないんです。
そうなる覚悟はできますか??
深い深い猫沼にどっぷりとはまる覚悟。
底はものすごくモフモフしていて、こそばいですよ。

【まとめ】猫を飼うデメリット=愛の別名
序盤の方から、「あれ?これ本当にデメリットか??」と勘付いた方もいたかと思いますが、デメリットという名の「惚気」になってしまいました。
痛い、眠い、しんどい、困る、つらい・・・いろんなデメリットがあるのは事実ですが、結局、それも含めてかわいいんです。愛おしいんです。
だからこの記事は、「そんな変態になっちゃいますけど大丈夫ですか?」という警告ですね。
可愛すぎるせいで猫の言いなりになって振り回されますし、いいようにも使われますし、何されても許してしまうし・・・。
今日だって朝方4時に物凄い大きな声で鳴いて起こしてきたのに、起きた私を見てすぐ別の部屋に行って寝ましたからね。
今一度考え直してください。
私は猫が好きですし、本音では全人類に猫と暮らして欲しいと思っています。
だけど、猫を飼って後悔したという人もいるし、実際に捨てる人もいる。
そんな人間を減らしたい・・・捨てられる猫を減らしたいんです。
ショーケースの中からやっと出れた、暖かいおうち、おいしいごはん。
かと思いきや、だんだん何もしてもらえなくなって、ある日突然外に捨てられる。
そんな悲しい現実をなくしたい。そう願って真面目に書いた記事もあります。
「それでも飼いたい!!」と思った方、「飼う」ではなく「暮らす」と意識して、次のステップへどうぞ。







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