【2月22日猫の日】猫愛を深めるための企画第一弾「猫の歴史」を知る【猫に感謝を】

げぼくの務め
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この記事を読んでわかること
  • 猫の始まり・起原
  • 猫と人の暮らしの始まり
  • 猫が現在の地位を獲得するまで



2月22日は猫の日。

私はこの猫の日を「猫に感謝をする日」としているので、猫好きの方や猫と暮らしている方にもっともっと猫について知って頂き、猫愛を更に深めていただけたら嬉しいなと思っています。

まいまい
まいまい

なんでかって、全猫さんたちに恩恵を受けてもらうためだよ。

そよ姫
そよ姫

つまりプレゼントをもらうためだよ。


というわけで、猫の日企画第一弾『猫の歴史』について紹介します。


猫はどうやって生まれたのか

猫は『ネコ科』の動物なのでネコ科の祖先までさかのぼります。

ネコ科の祖先と進化

ネコ科の祖先は『ミアキス』と言って、“動物の母”という意味を持ち、イヌ科やクマ科の祖先でもあります。

体長は30㎝ほどで長い尾を持ち、イタチに似ているのだそう。

約6500万~4500万年前(暁新世中期)に生息していた小型捕食獣で、主に木の上で生活し鳥類や爬虫類を捕食していたと言われています。


ミアキスはやがて、生活範囲が

  • 草原へと移った動物(クマやタヌキ)
  • 森の中で暮らす動物(ネコ科)

の二つに分かれ、森での生活を続けたミアキスは「プロアイルルス」という肉食獣に進化。


そこから、

プセウダエルルスシザイルルスネコ属アッティカヤマネコイエネコ

と更なる進化を遂げました。


「プセウダエルルス」から「シザイルルス」へと進化したネコは、ミアキスからそれほど大きな変化もなく、“猫といわれれば猫”という姿のまま、かわいさが強化されたようです。

ちなみにですが、「プセウダエルルス」から「マカイロドゥス」という早口言葉みたいな進化が途中にあったんですが、この「マカイロドゥス」とは後のサーベルタイガーのことで、皆さんのおうちの猫ちゃんはサーベルタイガーの親戚(?)にあたります。

引用元 Wikipedia
そよ姫
そよ姫

サーベルおじさんかっこええやろ。

ネコ科動物の分類

leopard on brown log
Photo by Flickr on Pexels.com


ネコ科動物は大きさの3つに分類されます。

  • 大型…ライオン・ジャガー・ヒョウ・トラなど
  • 中型…オセロット・オオヤマネコなど
  • 小型…ヤマネコ・イエネコなど


ちなみに系統での分類は8つ。

  • ヒョウ系…ライオン・ヒョウ・ジャガー・トラなど
  • ボルネオヤマネコ系…ボルネオヤマネコ・マーブルキャットなど
  • カラカル系…カラカル・サーバルなど
  • オセロット系…オセロット・アンデスネコなど
  • リンクス系…スペインオオヤマネコ・ボブキャットなど
  • ピューマ系…ピューマ・チーターなど
  • ベンガルヤマネコ系…ベンガルヤマネコ・マヌルネコなど
  • ネコ系…ヤマネコ・イエネコなど

まいまい
まいまい

個人的にはボルネオヤマネコ・カラカル・サーバルがツヨかわいくて好き。


日本では『ツシマヤマネコ』と『イリオモテヤマネコ』の二種が確認されていて、どちらも国の天然記念物に指定されています。

イエネコの祖先

closeup photo of lynx
Photo by Monique Laats on Pexels.com


「イエネコ」とは人間と暮らすようになった猫のことで、家畜化される前は「ヤマネコ」にあたります。

「ヤマネコ」には

  • ツシマヤマネコ
  • イリオモテヤマネコ
  • ベンガルヤマネコ
  • マヌルヤマネコ
  • オオヤマネコ
  • リビアヤマネコ

など何種類かがあり、その内、「リビアヤマネコ」は他のヤマネコと違い元々穏やかな性格で、人に育てられると警戒心を解いたと言われてます。

このことから、イエネコの祖先はリビアヤマネコではないかと考えられていました。


そして2007年、世界各地域のイエネコをサンプルとしたミトコンドリアDNA解析の結果によると、イエネコの祖先は約13万1千年前に中東に生息していた『リビアヤマネコ』であることが米英独の研究チームにより判明。

「かもしれない」が確信に変わったのです。

まいまい
まいまい

そよちゃんの祖先、リビアヤマネコだって!

そよ姫
そよ姫

ふーん。

猫はいつから人と暮らし始めたのか

猫の起源やネコ科のそうそうたるメンバーはわかったけど、そんな中で猫はどうやって人間と暮らし始めたの?

まいまい
まいまい

猫と人が暮らしていた最古の形跡は9500年前。キプロス島の遺跡で、人間と一緒に埋葬されていた猫が見つかったのよ。

猫と人の歴史の始まり

猫が人と暮らし始めたのは、中東地域で人々が農耕を始め集落が形成された頃だと考えられています。(正確な時期は解明されていません。)

そのきっかけは、ネズミ。

穀物をネズミに荒らされ困っていた所、ネズミを狩る猫に助けられたのだそうです。


流れ的にはこうなりますね。

  • 穀物を食い荒らすネズミ
  • ネズミを狩る猫
  • 猫に救われた人間


つまり猫は人間にとっての救世主なので、人々は猫をすんなり受け入れ、猫もまた人への警戒を解いたというわけです。

まいまい
まいまい

しかもエジプト神話に登場するバステトは猫の女神で、猫の虜となったエジプト人が猫を神格化しちゃったという凄い歴史なのよ。

猫が人々に神と崇められた黄金期

猫が実際に可愛がられ始めたのはおよそ4000年前の古代エジプトからとされています。

人々は、穀物倉庫の番人がごとくネズミを狩ってくれる猫に感謝をし、やがて神聖な動物として崇めるようになったのだそう。


実際に猫のミイラや壁画も見つかっていますし、「バステト」という猫の女神が崇められていました。

まいまい
まいまい

しかもそれが数千年続いたんだって。そりゃ今も「猫様」となるわけだわ。


ちなみにですが、野生ではキジトラの柄じゃないと目立ってしまうため、古代エジプトにはイエネコの基本と言えるキジトラしかいなかったそうです。

人間と暮らすようになってからはキジトラ以外の猫の生存率もあがったため、色んな被毛模様の猫たちが生まれ今に至ると言われています。

猫の世界進出


害獣を駆除してくれる救世主となった猫はやがて、ローマを始めとする南ヨーロッパからヨーロッパ各地へ広まり、交易に伴いアジア地域へ。

エジプトからインドにまで渡ったのが、紀元前200年頃とされています。

まいまい
まいまい

今から2300年前に猫は世界デビュー。


ネズミが食い荒らす穀物や資材の守護神となった猫は、仏教伝来に必要な経典と同行し、遂に日本へ。

時代が今なら海外で大活躍する猫の来日に日本国民は大騒ぎしていたことでしょう。


そして普通なら、「我々日本人の元に無事仏教が伝わったのは猫のおかげだったんだな。」と猫に感謝するものですが、猫好きは違います。

仏教伝来のおかげで我々は猫に出会えたのだと、仏教に感謝するのです。

こうして、いわゆる大航海時代に船が各地を行き交う中、猫たちも譲渡や交換、交配などをし、生息域を拡大。

やがて世界が肉球に包まれました。

猫が魔女の手先だと迫害を受けた暗黒期

かつては神と崇められた猫が迫害を受けたという忌まわしき歴史もあります。

photography of cat at full moon
Photo by Pixabay on Pexels.com


中世ヨーロッパでは、猫が『魔女の手先』として大量虐殺されたという忌まわしき歴史が存在します。


中世において「魔女」とは人々に厄災をもたらす存在であり、魔女と疑われた沢山の人々が処刑されました。

そして猫も、“神秘的”や“暗闇で目が光る”などの理由で『魔女の手先』とされ、大量虐殺されたのだそう。

ですがその実は、キリスト教の布教の妨げとなっている土着神信仰を「悪」とするために、その信仰者を魔女と認定信仰者が崇める猫を魔女の使いとしたのだとか。


猫飼ってるだけでも魔女認定されて殺されたそうです。

まいまい
まいまい

人間の愚かさがにじみ出てる歴史だね。

そよ姫
そよ姫

弱さゆえに、やわな。

猫激減でペストが蔓延した説

こうしてヨーロッパでは数百年のうちに猫が激減したわけですが、史実によると、14世紀頃から世界的にペストが流行し、ヨーロッパにも瞬く間に蔓延しました。

ペストとは

ペスト菌による感染症のことで、皮膚が黒くなって亡くなるため「黒死病」とも呼ばれている。もともとネズミの伝染病で、ノミを介して感染する。



これに関して、ペストの媒介者がネズミであることから、ネズミをやっつけてくれる猫をめっちゃ減らしたのが原因でヨーロッパでは膨大な被害になった説が浮上。

あくまで一説に過ぎませんし、現在は「ペストの原因はネズミではない」との研究もありますが、もし本当だったとしたら猫は穀物だけでなく、私たち人間にとっても守護神のような存在だと言えるでしょう。

まいまい
まいまい

猫は大切に!ってことです。

猫の日本での歴史について

仏教伝来と共に来日した説が濃厚ですが、実は他にも「珍しさから贈り物として連れてこられた説」なんかもあります。

いつの時代に来日したのか問題

これまでは、猫が日本へやって来たのは奈良時代~平安時代頃時代頃だと考えられていましたが、長崎県壱岐市で日本最古のイエネコの骨が発掘されたことから、「弥生時代」へと更新されたそうです。


弥生時代から奈良時代まで600年ほどあるため、

  • 弥生時代の猫が日本で生存していたのか
  • 奈良時代に交易で日本へやってきたのか

は未だにわかっていないそうです。

日本での猫ブームの始まりは江戸時代?

日本では室町時代まで猫は、「穀物の番人」ではなく「高貴な人達のペット」として大切に飼われていたようです。

まいまい
まいまい

ただただ可愛がって首輪でつないで飼ってたらしいよ。

そよ姫
そよ姫

でもヒデヨシが「猫をつなぐな」って禁令出したおかげでネズミによる被害が減ったんだって。しらんけど。

まいまい
まいまい

豊臣秀吉のこと友達みたいに呼ぶやん。


そして江戸時代になると都市化が進み、ネズミ退治してくれる救世主として重宝されるようになり、「猫=縁起がいい動物」として浮世絵に描かれたり、招き猫が生まれたりしました。


こうして庶民にも広まるようになった猫は、浮世絵でも「風景の一つとして」ではなく「主役」となって描かれるように。

特に猫好きの歌川国芳は猫の浮世絵をいくつも世に出していて、実際にそれが沢山売れてるということから、江戸時代からすでに猫ブームは巻き起こっていたと考えられるわけです。

とある寺院では猫のかわいさあまり、それが修行の妨げになると猫との接触を禁じられていたと言う話も。


明治時代になっても更に多くの絵画に猫が描かれ、有名な文芸作品でも猫が登場するものが多く、今現在までも波はあるものの猫人気が廃れることはありません。

日本での猫の暗黒期

とは言え、やはり日本でもたびたび猫の暗黒期は存在していて、災害や戦争などの影響で猫が被害を受けたことも多かったのだそう。

犬と違って忠誠心がないことや自由気ままな性格からも、劣っていると蔑まれていた時代もあったみたいです。

まいまい
まいまい

こういうこと言っちゃいけないんだろうけどそういう考えがそもそも猫より劣っているよね。

猫の家畜化について

犬や猫のようなペットも、カテゴリーとしては「家畜」に含まれるそうですが、家畜化した猫(イエネコ)に関する研究の一環で行われたDNA分析から、猫は人間が家畜化したのではなく、自ら人と暮らす道を選んでいたことが明らかになったそうです。


というのも、ヤマネコとイエネコの遺伝的な構成に大きな違いがないにもかかわらず、イエネコは人間や他の猫など「共同生活」という環境を受け入れてます。

そしてイエネコがそうなった成り行きとして、人間が猫に変化を求めていない事が関係していると。


少し悪い表現になりますが、人間は利用しやすいように動物を家畜化するもので、たとえば犬に対しても何か仕事や役割を与え、従順性を求めますよね。

ですが猫の場合、「お互いの存在が役に立つ」という利害の一致から共生が始まり、それが長く続いたため、そもそも猫には人と暮らすために変わる必要性がなかったのです。

そして人間側も、猫という生き物への理解からか猫を利用するため何かを望むことはなく、品種改良の目的も見た目の変化のみ。

そういった利益を求めない特殊な家畜化の過程で、猫は人間を動かす術を習得しちゃったわけですよ。


つまり、猫は人と楽に暮らせるよう進化し、自ら家畜化したのではないかと考えられるのです。

そよ姫
そよ姫

家畜化とみせかけた進化やわな。


となると猫は、他の動物と違って人間の心をうまく支配する術を身につけた何よりも賢い生き物なのではないでしょうか。

だって案の定、私たち猫好きは猫に心を奪われた猫の言いなりですから。

【まとめ】猫の歴史を知って更に猫に感謝しよう

witch opening book near pentagram sign and sparkling candles
Photo by Anete Lusina on Pexels.com


猫の歴史を紐解くうちにわかったことは、

  • 本来「ネコ」は人と暮らせる生き物ではない
  • 猫のイメージは人間の勝手な解釈にすぎない
  • それでも猫は人との暮らしの中で学習している

ということ。


ネコ科の面子を見てわかる通り、猫もまた私たち人間とは全くの別世界に生きる肉食獣なわけです。

つまり私たちが猫と暮らしていること自体が奇跡で、そんな猫に懐かれているだなんてミラクル。


というわけで愛猫家の皆さん、「2月22日猫の日」はいつも以上に愛猫様に感謝し、奮発して特別なプレゼントをしてあげましょうね。笑

【おまけ】猫の日プレゼントにおすすめの猫グッズ

猫の日企画第一弾『猫の歴史』に関連する猫用品と言えば、「爪とぎ」

爪とぎは猫の本能を満たす上で大事な「狩り」の準備や、ストレス発散にも効果的。


特別な日ということでいつもよりも高品質な爪とぎ『カリカリーナ』はいかがでしょうか。

まいまい
まいまい

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    2024年2月19日(月)10:00~2月29日(木)10:00まで
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