
完全室内飼いでも首輪ってつけた方がいいの?
今回は、こんな疑問にお答えします。
「うちは外に出さないから首輪は必要ない」と思っていませんか?
実は、完全室内飼いでも“首輪があると安心”な理由はたくさんあります。
この記事では、猫の行動学や獣医師の意見を元に、
- なせ猫にも首輪が役立つのか
- 注意すべき事故のリスク
- 選び方のポイント
まで、飼い主目線でわかりやすく解説します。
迷ってる方も是非参考にしてみてください。
室内猫にとっての首輪は「もしも」に備える保険
「おうちの中にしかいないし、迷子になることもないしなぁ・・・」
たしかに、完全室内飼いを徹底していればそう思うかも知れません。
私もそうでした。
でも、猫と暮らしているとわかる通り、猫って予想外の行動をとる生き物なんですよね。
こんな所に行くの?って場所に入ろうとしたり、ちょっとした隙間にもくいこんでいく。笑
いつもなら興味ないのにある日突然興味を持つ。
「まさか」のタイミングで外に出てしまう可能性はゼロではないし、地震などの災害では脱走することも珍しくありません。
そんなとき、首輪は命を守るたった一つのサインになるんです。
室内飼いの猫でも首輪を付けた方がいい理由
専門家も認める「3つのメリット」を紹介します。

①一目で飼い猫だとわかる
首輪と迷子札が付いていれば、見つけた人が「この子は飼われている猫だ」と一発でわかります。
最近ではマイクロチップが入ってる子もいますが、実際それを読み取る機械がある施設って限られてるんですよね。
でも首輪は誰でもわかる“身分証明書”になるのです。

保健所に保護されたり、人懐っこい猫さんだとそのまま他の人に飼われるケースもあるみたいですよ。
②脱走・災害は突然やって来る
猫が家から出てしまう原因は、ほんの小さな油断です。
- 網戸を自分で開けて出てしまった
- 来客が玄関を開けた瞬間飛び出した
- 地震や火災でパニックになり逃げだしてしまった
こうした時、首輪があるかどうかで、その後の帰ってくる確率は大きく変わります。

私自身、猫に首輪を付ける最大のメリットがこれだと思ってます。
実際、2016年に起きた熊本地震での報告は以下の通り。
| 種別 | 保護数 | 所有者明示あり | 首輪のみ | マイクロチップあり | 飼い主が判明した数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 犬 | 861頭 | 204頭(約24%) | 204頭 | 3頭 (うち2頭が判明) | 27頭(約13%) |
| 猫 | 1,163頭 | 5頭(約0.4%) | 5頭 | 0頭 | 0頭 |
出典:「熊本地震における被災動物対応記録集」(環境省・平成30年3月)
猫は1,163頭が収容されましたが、飼い主がいるとわかったのはたった5頭。0.4%です。
さらにそに5頭全員が「首輪のみ(迷子札なし)」で、飼い主が判明したケースはゼロでした。
この数字は、「猫は室内飼いだから大丈夫」という油断が大きなリスクになることを示しています。
つまり、首輪だけじゃなく迷子札などの情報がわからないと、保護されても猫が帰ってくる確率はかなり低いという事。
無事でいてくれることが一番ですが、二度と会えないなんて嫌ですよね、辛すぎる。
被災という最悪の状況においては、数字を見る限り情報付きの首輪を付けておいた方がいいことは明らかです。
③エリザベスカラーが付けやすい
普段から首輪を付けていれば、首に何かがついてる状態に慣れるのでエリザベスカラーを付けてもそんなに嫌がりません。
エリザベスカラーは避妊・去勢手術後は必須ですし、怪我した時や体に薬を塗る時など、舐めなるのを防ぐのにもめっちゃ便利ですからね。
つける機会がないとは言えませんから、首輪に慣れていた方が多少なりともストレスは軽減されるかと思います。

実際そよちゃんはエリザベスカラー余裕でした。邪魔で怒ってはいたけど。
獣医師も注意喚起!猫の首輪に関する3つの注意点

首輪は役立つ一方で、正しく使わないと事故や病気の原因になることもあります。
実際に、獣医師の現場では以下のようなトラブルが報告されているそうです。
- 家具やケージに引っかかってパニック・窒息
- サイズが合わず首回りが脱毛・炎症
- 鈴や飾りパーツの誤飲
だからこそ「安全に使うための条件」を守ることが大切なんです。
首輪で脱毛や炎症を防ぐ方法
ここからは、私が実際にやってしまった「首輪ハゲからの炎症」という体験談を元に、学んだことを紹介します。
①定期的に洗浄・交換する
首輪を長く付け続けていると、首輪自体に雑菌が繁殖してしまうことがあります。
菌が繁殖してしまうと皮膚トラブルを起こしてしまうので、月に一度は水洗いをするようにしましょう。
(常につけるものなので洗剤の使用はあまりオススメしません。)
また、定期的に洗浄しても半年に一度は交換した方がいいです。
猫は皮膚炎にもなりやすいですから、衛生面には気をつけてあげてください。

半年に1回は着せ替え出来るから飼い主にとってはメリットでもある。
②定期的に首輪のサイズを確認・調整する
首輪は付けているうちにゆるくなってしまったり、成長期の子猫だときつくもなってきますから、必ず定期的にサイズの確認をしてあげてください。
③定期的に皮膚や毛をチェックする
首輪をつけていると、首周りの毛が寝てしまいパッと見では脱毛してるかどうかわかりにくいです。
なので月に1回、首周りの毛の状態を360度しっかりとチェックして、少し抜けてきてるようなら暫く外してあげましょう。
猫が首輪を嫌がるのは自然な反応(行動学視点)
「うちの子、首輪を付けたら嫌がって暴れる・・・」という声はよく聞きます。
猫はもともと首回りの刺激に敏感な動物。
嫌がるのは本能的な反応なんです。
でも。猫の行動学的には「慣れることは十分に可能」とされています。
以下のステップで、少しずつ慣れてもらいましょう。
成猫になってからだと難易度高めになりますが、生後4ヵ月頃までの子猫期なら、案外すんなり受け入れてくれるようになることも多いですよ。
首輪が「おすすめ」なケースと「つけなくてもいい」ケース
| 状況 | 首輪の必要性 | 理由 |
|---|---|---|
| 脱走や災害が心配 | ★★★★★ | 万一の時の命綱になる |
| 一人暮らし・留守が多い | ★★★★★ | 早期保護に繋がる |
| 持病や投薬がある | ★★★★☆ | 治療時などに役立つ |
| 多頭飼い・放し飼い | ★★★★☆ | 識別がしやすい |
| 完全室内・脱走リスクが低い | ★★☆☆☆ | 保険として有効 |
「付けるか付けないか」は、猫さんの性格や、生活環境、リスクなどをふまえた上で選んであげてくださいね。
首輪を付けるなら「Catlog」がおすすめ
うちのかわいい愛猫そよちゃんは、私のせいで首輪ハゲが出来てしまい、まだ首輪の再開はしていません。
でも毛が元通りモフってきたら付けようと狙っているのが、「Catlog(キャットログ)」です。
猫専用のスマート首輪。
装着するだけで、毎日の「行動・運動量・睡眠・食事時間・排泄」などを自動で記録し、スマホアプリで確認できる次世代首輪。
軽量設計(約9g)で負担が少なく、色や種類も豊富。
何より「首輪を付けるだけで健康管理ができる」という、すごい首輪なんですよ。
どうせ付けるならキャットログ!と決めて3年経ちますが。
まだ、首の毛待ちです・・・。
【まとめ】首輪をつけるかどうか?は“命を守る道具”として考える
首輪はかならずしも必要ではないし、猫さんがすごく嫌がるなら、無理に付けるのはストレスになりかねません。
でも、「付けていてよかった」と思う瞬間はいつ訪れるかわからない。
猫は、私たちの社会や環境では自分で自分を守ることができません。
だからこそ、飼い主である私たちが“もしも”に備えることが大切。
- 迷子になった時の身分証明書
- 万が一の命綱
- 健康状態を守る見守りツール
首輪は、そのすべてを叶える小さな道具だと私は考えています。
迷っている方はぜひ一度、首輪装着にチャレンジしてみてください。
もちろん、首輪選びは「ネコファースト」で。
選び方がわからない、オススメの首輪を知りたいという方は、「安全でストレスフリーな猫専用首輪5選」を参考にしてみてくださいね。




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