
猫のケージっているの?買った方がいい?
今回はこんな疑問にお答えします。
猫を迎える時、買おうか悩むのがケージ。
猫って“ケージで飼う”イメージがないので、「なくてもいいかな」と感じるアイテムですよね。
私自身も、愛猫そよちゃんを迎えた時にケージを用意するか迷いました。
でも、実際に使ってみると「買っておいてよかった」と思う場面がいくつもあったのです。
この記事では、子猫から成猫までのケージの使い方やメリット・デメリットを、猫の行動学を参考にしながらまとめています。
これから猫と暮らす方や、猫さんを迎え入れて間もない初心者さんに、安心して判断してもらえる内容になっています。

そもそも猫にケージは必要??

結論から言うと、必ず必要ではないけれど、あると安心出来たり便利な場面も多いアイテムです。
猫は本来、縄張りを大切にする生きもの。
猫の行動学者ジャクソン・ギャラクシー氏も、「猫にはセーフスペース(安心できる場所)が必要だ」と言っています。
ケージはまさにそのセーフスペースのひとつ。
閉じ込める為ではなく、猫が安全で安心できる空間を作るための道具として考えるのがポイントです。
子猫期にケージが役立つ理由
子猫の時期はとにかく好奇心旺盛。
高いところに登ったり電気コードをかじったり、小さなものを誤飲したりと、事故のリスクがたくさんあります。
そんな時期の「お留守番」を安全に過ごしてもらうために、ケージはすごく役に立つんです。
私の体験談
私はそよちゃん(愛猫)を迎えた時、カスタムできるタイプ(広さや高さを変えれる)のケージを購入しました。
当時はカーテンをよじ登ったり、シンクやガスコンロの上に乗ったり、何でも噛んだりととにかく危なかったので、留守番の時はケージに入ってもらっていたんです。
最初は「窮屈かな?ストレスじゃないかな・・・」と心配でした。
でも生後まだ1~2カ月頃だったこともあり、お留守番カメラで様子を見ると、出たがることもなくケージの中でスヤスヤ寝ていました。
ある程度“やんちゃな時期”が落ち着くまでは、ケージでのお留守番は特に問題なかったです。

子猫の留守番時の事故って結構多いですから、初心者の飼い主さんにとっては安心材料になるはずです。
成猫になってからのケージの使い道
生後半年くらいになると、ある程度落ち着いて危険行動も減るので、お留守番中も使わなくはなります。
ただ、次のような場面ではケージが役に立つこともあります。
- 来客や引っ越しなど環境が変わる時
- 病気や手術後で安静が必要な時
- 多頭飼いで猫同士の距離を離したい時
普段からケージのドアを開けっぱなしにしていると、成猫になってからも「安心して隠れられる場所」として使ってくれることもあります。
私の体験談
うちのそよちゃんは、生後6ヵ月頃から少しずつ落ち着いてきたので、ケージでの留守番はやめました。
最初は「結構場所とるし片づけようかな」とも思ったのですが、子猫の頃にずっとケージの中でごはんを食べていたので、今でも“ごはんの場所=ケージ”と覚えていて、食事の時間になるとケージの前で待つんです。
そこで、混乱しないようにトイレとお水を別の場所に移し、ケージはそのまま「安全な食事スペース」として残すことにしました。
ケージの隣にキャットタワー、そしてケージの上を歩けるように厚めのシートを敷き、ベッドを置いてますが、移動やくつろぐのにちょうどいいみたいです。
今現在7歳ですが、すっかり大切なお気に入りの場所になっています。

個人的には買ってよかったし、片づけなくてよかったです。
ケージを快適な空間にする工夫
猫にとってケージが「閉じ込められる場所」ではなく「安心できる場所」になるように、工夫は必須です。
子猫期
主に、留守番の間の安全確保が目的。
好奇心旺盛で事故が多いからこそ、“快適さ・安心・安全”を意識した空間づくりが大事です。
- トイレ・水・ごはんセット
猫の習性から考えると、下段にトイレ、中段または下段の反対側にフード、フードと離した場所にお水を置くのがベスト。食器は、倒したりこぼれたりしないように滑り止め付きのものにしてくださいね。 - 上下運動できる段数のケージ
猫の成長に合わせて、ケージの高さやケージ内のステップの高さを調整できるものがおすすめです。 - 安心できるベッドやハンモック
留守中は寝ていることが多いので、上段の方に滑り止め付きの猫ベッド置いたり、猫が好きなハンモックを付けてあげてください。 - 季節ごとの工夫
夏はエアコンが直接あたらないドーム型のベッド、冬はペットヒーターや、かまくらタイプのベッドを置くなどして、快適に過ごせるようにしてあげましょう。
子猫の時は「安全にお留守番できるワンルームマンション」のように整えることが理想です。
成猫期
成猫になるとお留守番の時に必要なくなる(ストレスになるから閉じ込めない方がいい)ので、自由に出入りできる隠れ家として活用するのがポイントです。
- ドアを開放しておく
猫が自分の気分で好きに出入りできるようにしておくと、いざという時の「閉じ込められた感」を和らげることが出来ます。 - 食事スペースにする
猫は食事中は無防備な状態なので、安全な食事スペースとして使うのもおすすめです。 - ケージの上を活用
高い所が好きな猫にとって、ケージの上は見晴らし台に最適。キャットタワーと並べて使うとキャットウォークの役目にもなります。
猫から入りたくなるような空間にしておくと、万が一の時も抵抗がなく安心ですよ。
ケージなしでも安心して暮らせる??
ケージがなくても、猫との暮らしは成り立ちます。
実際、ケージを置かずに完全フリーに過ごさせている飼い主さんも多いです。
ケージなしで暮らす時の注意点
ただ、子猫のお留守番はやっぱり事故が心配なので、次のことには注意してください。
- 登ると危険な場所
降りれないような高さや、シンクやコンロ上などはガードしておくこと - 猫にとって危険なもの
花、観葉植物、化粧品、タバコ、人間の飲み物や食べ物、すべて猫の手の届かない場所にしまっておくこと - 脱走・落下
必ずしっかり戸締りをして、帰宅した時に玄関から飛び出ないようにすること - おもちゃの誤飲
猫じゃらし系や小さいボールなどは誤飲する場合があるので、片づけていくこと - 電気コード・電源
噛み癖があるなら、カバーなで必ず対策しておくこと
猫ちゃんやおうちの中の安全性にもよりますが、何回も言うけれど本当に事故は多いので、ケージを置かないなら安全な個室でのお留守番がおすすめです。
ケージの代替案
「ケージの役割をどう補うか」をまとめました。
- 隠れ家
普段からクローゼットを開放したり、猫ハウスを置いたりなどして、猫が安心して隠れられる場所を作ってあげる - 食事スペース
誰にも邪魔されない静かな場所を選び、つねにそこでごはんを食べられるようにする - 来客時の避難場所
折り畳み式のキャリーや簡易ケージを用意しておく
猫が快適に暮らすためには、猫だけが落ち着ける場所は必須。
快適さは健康寿命にもつながるので、色んな工夫をしてあげてくださいね。
オススメのケージ3選
それでは、ケージをフル活用してる私が、「これは良い!」と思うケージを3つ紹介したいと思います。
①アイリスオーヤマ キャットランドワイド
- サイズ|93×63×169
- 材質 |スチール
4枚の板は組み換え自由なので、緩やかな段差を作ることが可能。子猫やシニア猫でも使いやすく安全です。
ケージにおさまる猫用トイレが付いてくるのは嬉しいですね。
- 爪とぎポール付き
- 選べる4色
- 棚板組み換え自由
②アイリスオーヤマ コンビネーションサークル
- サイズ|93×65×122
- 材質 |スチール

私が愛用してるケージ。
成長や用途に合わせて自由にカスタマイズ可能。
組み立て簡単・移動楽々・両開きスライドドアで、スタンダードなケージです。
- 組み合わせ自由自在
- パーツが追加で購入できる
- 縦・横自由にカスタム可能
実際に使ってみた感想
大きめスライドドアなので、開けっ放しにできて使いやすいです。
はめ込むだけの簡単ジョイントでカスタムの手間もかかりません。
③Liv House トイレ付キャットケージ「にゃん箱」
- サイズ|83×56×133
- 材質 |スチール
実はケージ内のトイレ掃除って結構大変なんですよ。
サイズギリギリなので出し入れも大変だし、狭いからおしっこやうんちの掃除も大変。
そんな飼い主さんの「あったらいいな」を叶えてくれたのが、トイレ埋め込み型ケージ。
ケージのカスタム、板の高さ変更も可能なので、子猫からシニア猫まで長く使えます。
- トイレ&収納付き
- 実用的
- 専用階段付き

キャットタワーが大当たりだったリブハウスさんのケージはおすすめです。
キャットケージに関するQ&A
- Qケージに入れっぱなしは大丈夫??
- A
ダメです。猫は自由に動きたい生き物なので、入れっぱなしは強いストレスになります。必要な時だけ、短時間の使用が基本です。
- Qケージの大きさはどれくらい必要??
- A
トイレ・食事スペース・水飲み場を離して置ける広さと、猫が昇り降りできる高さ(2段以上)がベスト。省スペースタイプでも3段あれば快適ですが、生後6ヵ月未満の子猫の場合は落下リスクを考えると2段までです。
- Qケージはどこに置けばいい??
- A
普段飼い主さんが過ごす部屋か、リビングなどから目が届く場所だと安心。直射日光やエアコンの風が直接あたる場所は避けてください。
【まとめ】ケージは必須ではないけど、あると安心
ケージは必ずしも必要ではありませんが、子猫期や特定の場面では猫を守る空間になります。
ポイントは、「閉じ込めるため」ではなく「猫のための安全と安心のため」に使うということ。
子猫の留守番時だけじゃなく、人慣れしていない保護猫の避難場所にも役に立ちますよ。

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