猫を家族に迎え入れたいとき、きっとみなさん“ペットショップで選んで購入する”という選択肢を思い浮かべるかと思います。
実際に、可愛い子猫を見れば「この子がいいな」と思うのもわかります。
私もペッショップに行くたびに、連れて帰りたくなりますから。
ただ、ちょっと一旦立ち止まって考えて欲しいことがあります。
それは、「猫の命の現実」です。

わたしは保護猫のそよ姫です。姫です。
猫の命が失われている現実

この記事、心痛くて書くのに半年かかりました。笑
日本では、行政が引き取った犬・猫に対して、返還や譲渡ができない場合に“殺処分”という形で命を絶たざるを得ない現実があります。
その数は、年々減っているとはいえ、2023年度(2023年4月〜2024年3月)の統計では、
- 猫…約6,899頭
- 犬・猫合計… 9,017頭
が殺処分されているんです。
(令和5年度「犬・猫の引取り及び処分の状況」より)
この数についてどう思いますか??
1年間で、6,899匹のかわいい猫たちが、人間にわざわざ殺されている。
数字としては過去最少を更新しているそうですが、考えてみてください。
1日あたり約19頭の猫がこの国で命を失っている計算です。
昔は猫だけで年間30,000頭以上殺処分されていた時代もあり、その時に比べると確かに、少なくはなっている。
だからと言って、今もどこかで、人間の手によって奪われている命がある現実は変わらないんです。
猫好きにとっては目をそらしたくなるほどの、痛ましい現実。
かわいい猫が、殺されているんです。
なぜ、命は価値ある選択肢を必要としているのか
あなたが猫を迎えたいと思う気持ちは、猫の魅力を知っているからこそ。
「アメショがかわいいな。」
「血統種がいいな。」
「子猫から飼いたいな。」
そういった条件を選ぶことにもきっと、理由はあるし、その選択は自由です。
だけど、増やされるのに殺されているという、ここまでの現実を知った時、「本当にそれでいいのだろうか?」と、疑問を持ってほしい。
- 毎年多くの猫が生まれ、譲渡先が見つからないまま消えていく
- 血統や年齢で選ばれる子と、そうでない子の扱いに差が生まれている
- 本来救われるべき命にさえ、譲渡の機会が届かない現状がある
この現実は、人間がコントロールできるはずの問題なはずなんです。
ペットショップから“買う”という選択について
私が伝えたいこと、猫を飼いたいあなたに受け取って欲しいことは、
「ペットショップで猫を買うこと=悪」
なんていう、一方的な話じゃありません。
ただ、その背景を知って欲しい。
そして、知った上で、別の選択をする人が増えれば、命を救う大きな力になるという話なんです。
私はよく、愛猫そよちゃんのおもちゃやおやつを買いにペットショップに行きますが、ショーケースの中にいる子猫は、いつも違う子。
つまり、ペットショップでは多くの子猫が流通している。
けれど、生体販売のルートを知ると、
- どのように猫が産まされているのか
- 売れ残った子たちはどうなるのか
そうした実態を知る前と後では、“「買う」という行為の意味”が変わってきますよね。
今でこそ偉そうに(そんなつもりはない)ちょっとマウント取ってますが(そんなつもりもないけど)、私もそよちゃんと暮らすまで何も知りませんでした。
ペットショップの生体販売にそんな闇があるなんて思いもしなかったし、考えたこともなかった。
たまたま、娘がそよちゃんを保護して連れて帰って来た。
たまたま、私が猫にどはまりした。
たまたま、私が保護活動に興味がわいた。
たまたま知る機会があっただけで、この偶然がなかったら、私もいつかはペットショップで猫を買っていたかもしれません。
だってそんなの知らないから。
なのでペットショップで猫を買うことは、否定されるべきことじゃない。
責められることじゃない。
ただ「知らなかったと」いう事実がそうさせただけです。
だからこそ、今この現実をシェアしたいのです。
知ったからこそ、伝えたいんです。
保護猫という「もうひとつの選択肢」
もしあなたが「猫を家族に迎えたい」と思っているなら――どうか、保護猫を選択肢に加えてほしい。
「こんな子がいい」というこだわりもあるかも知れませんが、色んな猫たちと触れ合ったり、猫好きさんたちのつながりの中で私、わかってしまったんです。
猫、みんな可愛いって。
保護猫って、
- 成猫しかいない
- 懐かない(人慣れしていない)
- 飼うのが大変
というイメージがあるでしょ??
ぜんぜん、そんなことないですよ。
子猫もいるし、懐いてくれるし、「大変」に関してはどんな猫も大変ですからね。
もちろん、外の生活が長かった子だと人慣れするのに時間がかかったり、人間に対してトラウマを抱えていたり、難しい場合もあります。
懐いてくれないと、さみしいし悲しいし、つらくなる時もあるでしょう。
ただ、その代わり、信頼してくれて心を開いた瞬間の喜びって、半端ないですよ。
私の職場には2匹の地域猫がいて、最初は5m以上近づくと逃げられていました。警戒心が半端なかった。
でも毎日、“近づかない・大きい音出さない・追いかけない”ってしてると、その距離がだんだん4m、3m、2mと短くなり(3カ月かかった)、今ではゼロ距離。
2匹のうちの1匹は、足元にスリスリしてくれるようにまでなりました。
悶絶しましたね、嬉しくて。
懐いてもらえた嬉しさ以上に、めちゃくちゃ警戒していた子の「信じてもいい存在」になれたことが嬉しかったんです。

行動で愛を伝え続けて、信頼関係を築けた喜びは半端ないです。
「保護猫」という選択の先にあるもの
里親募集サイトには、保護猫として里親を探している子たちがたくさんいます。
純血種の子もいれば、よちよち歩きの子猫もいるし、漆黒の男前猫、純白の姫猫、やたら貫禄のある成猫もいます。
ただ、“命”なので当然、「誰でもOK」ではない。
特に保護猫には、飼い主に捨てられた子、虐待を受けた子も多いので、二度と同じ目に遭わないようにと、どうしても条件は厳しくなってしまいます。
たとえば、
- 一人暮らし・未婚不可
- 留守番時間〇時間以上不可
- 小さな子供がいる家庭不可
- 年収・職業の制限
- 近況報告を定期義務化
- 猫初心者不可
- 賃貸住宅不可
など。
さすがに厳しい。
そよちゃんと暮らす前の私だと完全にアウトですね。
だけど、以下の「猫のための必要最低限の条件」で譲渡してくれる保護団体も少なくはないですから、一度、近くの保護団体を検索してみてください。
“殺処分”ではなく“譲渡”へ
ペットショップで猫を購入する人が減れば、
- 生体販売の需要が減る
- 過剰生産のルートが縮小する
- 保護猫が家族に迎えられる可能性が高まる
という流れが生まれます。
そして、ペットショップでの生体販売自体がなくなれば、殺処分数もいつかはゼロになり、たくさんの猫が救われるわけです。
極端に言うと、「買うから殺処分がなくならない。」
その現実を、知った人たちの選択が変え得るのです。
もちろん、「猫好きだけど、事情があって保護猫を迎えられない」という人だっている。
その場合でも、周りの猫好きさんにこの事実を伝えることで命を救う力になれるはず。
知る人が増えることそのものが、命を繋ぐ行動だと、こうして私も記事に書いています。
最後に
猫は物じゃありません。
命です。
そして、どんな猫だって、魅力と尊さがあって、愛を注げば信頼される喜びが必ず返ってくる存在です。
ペットショップの子猫じゃなくても、出生や年齢に関係なく、猫と暮らせば「猫たまらん」となる日が来ます。
あなたが猫を迎えるという選択をする時、どうか“命を救う選択肢”も選んで欲しい。
ハチワレ、三毛猫、黒猫、白猫、サビ猫、キジトラ、サバトラ、茶トラ・・・
「雑種」や「ミックス」と呼ばれる猫たちも、純血種とかわらず尊い。
うちのそよちゃんは「キジ白」らしいですが(チャットGPT調べ)、自分がこの世で一番偉くて高貴だと言わんばかりの、存在感でおうちにいますよ。
だから私はわかったんです。
猫はすべて、尊い生き物だと。


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