
子供が猫を飼いたいって言うんだけど、本当にちゃんとお世話できるかどうか・・・。
今回は、こんな疑問にお答えします。
ペットショップならまだしも、拾ってきた子猫を手に「かわいそうだから飼いたい」なんて言われると親としては悩むところですよね。
私もそよ姫を迎え入れることになったきっかけは、娘が連れて帰ってきたからです。
とはいえ家族となるわけですから、子供にもしっかりと「無責任に飼うものではない」ということを伝えた上で迎えなければいけません。
というわけでこの記事では、娘をきっかけに猫を飼うと決めた私だからこそ言える、“親の責任”について紹介していきます。

子どもが「猫を飼いたい」と言ってきたら…

子どもが猫を拾ってきたり「飼いたい」と言ってきた時、親が考えなきゃいけないことは以下の3つです。
猫を飼える環境かどうか?
当たり前のことですが、猫を飼える環境かどうかは最も重要な判断基準になります。
- 賃貸の場合ペット可物件なのか?
- 家族に猫アレルギーはないか?
- 家の中で自由にさせられるか?
- 家を空ける時間が長すぎないか?
- ペットにかけるお金はあるのか?
「1」と「2」は最低限の条件ですが、「3」〜「5」は猫の健康面に影響することですから、上記の項目全てに「YES」と言える環境が作れないなら正直厳しいと思います。
医療費が高額なので、「5」に関しては前もって調べておいた方がいいですよ。
室内飼いの猫は環境が第一ですから、猫のためにどこまで出来るか、受け入れられるかは重要ポイントとなります。
子どもにしっかり教えられるのか?
小さな子は勿論、中学生や高校生、大人でさえ「ペットを飼うということ」がどういうことなのかを具体的にわかってる人は少ないんです。
子どもが自ら学ぼうとすることもありますが、基本は親がしっかりと猫について理解した上で、教える必要があります。
猫とはどういう生き物なのか、やらなきゃいけないこと、やっちゃいけないこと、そしてその理由についてなどを説明しなきゃいけません。
特に猫の場合、
- 気に入らないと噛む、引っ掻く
- 脱走する恐れがある(※対策必須)
- ストレスに弱い
といった深刻な問題がありますからね。
子どもが猫に引っ掻かれたり噛まれたりして、怪我するのが嫌ならやめた方がいいです。

やんちゃな猫だと引っ掻き傷は避けれません。
ペットを飼うという責任を一緒に負えるか?
「猫を飼う」と言い出したのは子供でも、それを受け入れた時点で親の責任です。
つまり、子どもがお世話をしなかったり、子どもが大きくなって家を出たりした場合も親が責任もって最後までお世話しなきゃいけません。
そして、割と早めに“その日”がやってくる覚悟はしておいた方がいいです。
我が家は3年で“その日”がやってきました。

娘はお世話もするし溺愛してるんだけどほとんど家にいないのよ。
子どもが飼いたいと言っても結局お世話するのは親

ほとんどの親御さんはわかってるかと思いますが、子どもが「お世話するから!」と言って飼っても、最終的にお世話するのは親になります。
ですがこれには理由が3つあって、
- 子どもの言葉はその場しのぎ
- 子どもに任せるには限度がある
- 自分がお世話してしまう
という、逃れられない罠も実は1つ紛れているのです。
子どもの「お世話するから」は半分嘘
子どもというのは純粋なので、その場その時思ったことを本気で言ってきます。
これは小学生に限らず、中学生、高校生となってもそうです。
現に当時高校生だったうちの娘が2人ともそうでしたから。
あの時の懇願は何だったのかと思いますよ。
決して嘘をついてるわけではないんでしょうけど、説得したもん勝ちという子どもなりの知恵ではあるでしょうね。
いざ飼ってみるとだんだん面倒になり、やらなくなるというのがオチです。
子どもに任せきれないお世話がある
猫トイレの丸洗い、そして恐らく購入するであろう自動給水器の洗浄は小学生だと少し難しいです。
それに、ハッキリ言って子どもにやらせるより自分が洗った方が早いし安心なんですよね。
また、爪切りや歯みがきなどのお手入れも猫の場合すんなりさせてくれないので、子どもにやらせるのは少々危険。
子どもが出来るお世話なんてせいぜい、ごはんをあげるかうんちの処理ぐらいになるでしょう。
子どもより先に自分が猫沼にハマる
全ての人がそうとは限りませんが、猫を飼って想像異常にメロメロになったという人は実際に多いです。
コチラ↑の記事にも書いてる通り、猫には人を魅了する要素が沢山詰め込まれてますから。
特に世のお母さん方は日々忙しく過ごし、自己犠牲しながら家族のために頑張ってるわけでしょ。
そんな中で見る猫の姿というのは究極の癒しとなりますから、知らず知らずのうちに猫沼にどんどんハマり、猫の下僕となってしまうんです。
そしてこれを、「逃れられない罠」と言います。
恐いですよね。
子どもに猫のお世話をさせる3つの方法とNG行為

ではどうすれば約束通りお世話をさせられるのか・・・。
お世話をさせる目的は、猫に愛情を持つことと生き物に対して無責任にならないこと。
つまり猫の為であり子どもの為でもあるので、やり方を間違えないように気をつけなきゃいけません。
方法①猫に興味を持たせる
これは私が最初にしたことなんですが、『ペット』ではなく、「猫」の“この子”に興味を持たせていくことです。
猫がどういう生き物で、人とどういう関係性を築くのかをわかりやすく教えてあげる。
「猫がお尻を見せに来るのって親友と思ってるかららしいよ」など、猫の愛情表現についても教えてあげる。
そうやって猫に対する興味を持たせ続けると、猫のことを考えて行動するようになり、それが結果的にお世話に繋がることもあります。

私はお世話させるつもりでやっていたわけではないんだけど、娘二人はまんまと猫の魅力にハマったようです。
方法②猫と遊ばせる
「お世話」という責任を負わせようとすると、愛情ではなく「親にやらされてる義務」になってしまいます。
それに、猫のおしっこやうんちは健康のバロメーターとなりますから、毎回大人が確認した方がいいんですよね。
なので子どもには猫と遊んでもらうのが一番です。
猫にとって「狩り遊び」は超重要で、最低でも1日1回は必要。
しかも、遊びならコミュニケーションもとれて愛着も薄れませんから一石二鳥ですよ。
方法③心に響く動画を見せる
いざ飼ってみて、なんだか最近猫に対して雑だな・・・と感じた時は以下の動画を見せることをおすすめします。
一時的な効果しかないかもしれませんが、「大切にしよう」と心から思える動画です。
くれぐれも外では見ないように。
【NG】お世話しない子どもにやっちゃいけないこと
コチラ↑の記事によると、子どもがペットのお世話をしない時にやっちゃいけないことが以下の3つだそうです。
- 子どもを叱りつけてやらせる
- 親が黙って全部する
- そのままお世話せずに放置する
確かにお世話をさせる目的は“ペットを大切にすること”ですから、無理矢理やらせては意味がありませんね。
そう言われればうちの娘も、私が叱ったとて全く効果がありませんでした。
だからと言って親が全部やってしまうと、無責任なまま猫に対する愛着も薄くなってしまいますし、「そのまま放置する」に関しては論外。
やはり猫の場合、子どもが自ら猫と親友のような関係性を築けるように、親がサポートすることが大事なのではないかと思います。
【まとめ】子どもが猫を大切にするかどうかは正直親次第
無責任に飼って欲しくはないので少し厳しめな内容になりましたが、猫との暮らしは最高です。
猫がいればおうちの中は「可愛い」で溢れ、笑いも絶えない事でしょう。
実際我が家はそよ姫からたくさんの恩恵を受けています。
ただ、子どもが飼いたいからと言って何も考えずに猫を迎え入れると、後々大変な思いをするのは親ですし、そうなった場合に「お世話しきれない」と感じる方もいるかも知れません。
猫を飼うとどうなるのか、との暮らしとはどんなものなのか。
ある程度は事前に調べ、しっかり考えた上で迎え入れてあげてくださいね。
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